コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【単花蜜と百花蜜】ミツバチの習性の違いと百花蜜の楽しみ方

コーヒーの世界には「ストレートコーヒー」とか「シングルオリジン」と呼ぶ、一つの種類だけの豆のもの。さらに、何種類かの豆を混ぜ合わせた「ブレンド」と呼ばれるものがあります。

 

サードウェーブコーヒーのブームとともに、個性の強いシングルオリジンを提供されるカフェが増えてきたのは嬉しい限りです。

 

ブレンドは、その店の顔ともいえるものです。腕の見せ所といっていいでしょう。ハウスブレンドを飲むことで、その店のオーナーがどのようなコーヒーをお客様に提供したいのかというひとつの判断基準になります。

 

はちみつにも「単花蜜」、「百花蜜」、「ブレンンド蜜」、「甘露蜜」と呼ばれるものがあります。

「ブレンド蜜」は、採蜜されたものを人の手によって混ぜ合わせるものです。

「甘露蜜」は樹木の樹液から採蜜されたものです。

生はちみつの風味の違い~「単花蜜」、「百花蜜」、「甘露蜜」とは?~ | 生はちみつ案内人

 

単花蜜と百花蜜の違い

一言で言えば読んで字のごとく「一種類の花の蜜」か「何種類もの花の蜜」かという違いです。

 

一種類の蜜を集中して集めるのが得意なのが「セイヨウミツバチ」です。

対して、色んな花の蜜を集めるのが得意なのが日本の在来種「ニホンミツバチ」です。

 

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セイヨウミツバチの習性

セイヨウミツバチは養蜂に適すように品種改良された蜂です。その為、短時間に効率よく採蜜します。豊富に蜜を流す花を見つけると、その花の蜜を吸い尽くすまで他の花には目もくれず通い続けます。

 

その習性を利用することによって純度の高い「単一蜜」を採蜜することが可能です。

 

「単一蜜」では、それぞれの花の風味を楽しみことができます。アカシアはどんな風味だろう?そばの蜜はどんな味わいだろう?というそれぞれの花の蜜の風味を知るのに役立ちます。

daii.jp

 

ニホンミツバチの習性

ニホンミツバチは主として山間地に棲みます。山に咲く花は限られているため、年間を通して広範囲に花を訪れ、多種類の花から少しずつ蜜を集めます。

 

そして採蜜は1年に一度しか出来ないです。

 

広大な敷地に一種類の花しかないところでニホンミツバチに採蜜させると、ストレスを強く感じるそうです。そうして採れた蜜は雑味が強く出るらしいです。

 

 

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百花蜜の楽しみ方

百花蜜を集めるのはニホンミツバチが得意ですが、ニホンミツバチの数が少ないことからセイヨウミツバチの百花蜜の方が多く販売されています。

 

ニホンミツバチと違いセイヨウミツバチは1年に何度も採蜜出来ます。

 

百花蜜は同じ日本国内で採れたものでも地域によってその風味は全く異なります。

ですので、色んな地域の蜜を食べ比べてみるという楽しみ方があります。

 

また、お気に入りの養蜂家さんを見つけたらそこの百花蜜の「季節」を楽しむということが出来ます。

 

同じ地域でも、季節によって咲いている花が違うので「季節」の味や風味を楽しみます。

 

以前紹介しました「玉川大学の初夏の百花蜜」は名前の通リ初夏に採れたものです。ちょうど栗の花が咲いている時に採れたものなので、後味に栗の風味が楽しめます。

 

 

www.coffee83.net

 

はちみつで「季節」を楽しむことが出来るのが百花蜜の醍醐味と言ってもいいのではないでしょうか。

 

 最後まで、読んでいただきありがとうございました。