コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【ネスレの米ブルーボトルコーヒー買収を考える】

9月14日にネスレが、アメリカのブルーボトルコーヒーを買収したと発表しました。コーヒー好きな方、ブルーボトルファンの人は驚かれた方が多いんじゃないでしょうか。

 

ブルーボトルはアメリカ西海岸で人気を博し「サードウェーブ(第3の波)コーヒー」の先駆けとしてそのブームを牽引してきました。東京の清澄白河に日本の1号店を出店したときは「コーヒー業界のアップル」と呼ばれることも多かったです。

 

サンフランシスコに小さなコーヒーショップを出店してから15年で今回の買収です。

ネスレによるブルーボトルコーヒーの買収

コーヒーファンには衝撃的なニュースだったかもしれない。9月15日、米ブルーボトルコーヒーが株式68%を食品世界最大手ネスレに売却、傘下入りすると発表したのである。
報道によると、ネスレの出資額は約5億~7億ドル(約560億~約780億円)と膨大だ。突然の巨額出資に、日本や米国のファンからは「ビジネス的には大正解」「大好きなロックバンドが大手レーベルに心を売ったような気分」と、賛否両論の声が飛び交っている。

toyokeizai.net

 

ネスレブルーボトルコーヒーを買収した目的

ネスレは今年6月以降新興企業にに対する出資・買収は3件目となります。主力商品の「ネスカフェ」をはじめカプセル式の「ネスプレッソ」などで売上を伸ばしています。またコーヒーの最大手です。

 

そんなネスレが、なぜブルーボトルを買収したのでしょうか。

大きな目的は2つだと思います。

 

1.高級コーヒー分野の強化

コーヒー業界の中で今後成長が見込める高級路線のコーヒー分野の強化をしたいようです。高級コーヒーの強化をするにあたって「ブルーボトル」の名前が手に入るのは、かなり魅力的だと思います。

 

2.北米市場の強化

ネスレはコーヒーの世界最大手の企業ですが、北米市場でのシェアはそんなに高くないので北米市場でのシェアを高めるのに「ブルーボトル」を傘下におくことはいいのではないかと思います。

 

ブルーボトルの今後

今回、ネスレとの交渉をまとめたブルーボトルのCEOミーハン氏の言葉です。

ネスレのCEOからは、「ブルーボトルのビジネスに関与したくて出資したわけではない。君とジェームスにビジネスを続けてもらいたいし、そうしてもらうことが私たちにとっても重要だ」と言われている。

これが本当なら、ブルーボトルが大きく変わることはなさそうですね。変わるとするなら、ネスレの出資を受けてさらに勢いを増す可能性がありそうです。

 ネスレがブルーボトルのマーケティングに多額の予算を投じれば、ブランド力強化の実現につながり、長期的にはスターバックスの強力な競争相手となる可能性もある。出店地域の拡大や、購入後すぐに飲める「レディ・トゥ・ドリンク(RTD)」商品の開発などを進めることもできるだろう。

forbesjapan.com

 これからブルーボトルコーヒーがどのように変わっていくのか、いかないのか見守っていきたいですね。

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。