コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【はちみつの”糖”は砂糖と何が違うの?】”糖”の違いを理解して、はちみつを選んでみよう

はちみつって甘いですよね。お砂糖も、もちろん甘いですがお砂糖とはちみつの甘さって何が違うのでしょうか?

 

はちみつは花蜜や甘露蜜をミツバチが体内に取り込みインベルターゼという酵素が加わることで出来ます。

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甘露蜜とはアブラムシなどミツバチ以外の昆虫が樹液を吸って、タンパク質など必要な成分を吸収した後に排泄されたものです。

 

この甘露蜜や花蜜の主な成分はショ糖です。ショ糖というのはお砂糖の主成分で二糖類と呼ばれるものです。

 

一方、はちみつの主な成分はブドウ糖と果糖という単糖類と呼ばれるものです。

 

ブドウ糖と果糖

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ショ糖に比べて、ブドウ糖は腸からの吸収が早いため、速やかなエネルギー補給に適しています。一方、果糖は吸収が遅いため、ブドウ糖を追いかけるように後から吸収されることになります※1。つまり、即効効果のあるブドウ糖と、延長効果のある果糖が混合されているため、蜂蜜は糖質補給の点で理想的な食品であると考えられているのです。

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ショ糖は体内に入ってから吸収するためには単糖類に分解する必要があります。ブドウ糖と果糖は単糖類なのですぐにエネルギーにすることが可能です。

 

ジョギングや自転車など長時間の有酸素をしていると血液中の糖がなくなりハンガーノックになることがあります。

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私も自転車に乗っていて2回ハンガーノックになったことがあります。全く力が入らなくなります。

 

そんな時にも、単糖類が主成分のはちみつを摂れば素早く血液中に取り込むことが出来るので早く回復出来ます。

 

はちみつは、その蜜源によってブドウ糖と果糖の割合が少し異なります。

 

ブドウ糖が多いと・・・

ブドウ糖が多いはちみつは結晶化しやすいです。そして、果糖よりも体内に吸収されるのが早いです。

 

先程のようなハンガーノック状態になった時は、ブドウ糖の割合が多いはちみつを食べればより早くハンガーノック状態から回復します。

 

また、ブドウ糖は脳の栄養源となります。

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お子さんが頑張って勉強している時のおやつには結晶化しているはちみつを食べれば勉強もはかどりますね!

 

果糖が多いと・・・

結晶化しにくいです。代表的なものはアカシアです。甘味はブドウ糖の1.7倍とも言われています。

 

そしてブドウ糖と比較すると吸収されるのが遅いので血糖値を上げにくいです。ということは、ダイエットをしているときに砂糖の置き換えとして使用するのに適していますね。

 

人は血糖値が高い状態のときに脂肪を蓄えようとします。

 

そして甘味は強いのですが虫歯になりにくいという特徴を持っています。また、アルコールの分解を助けるので二日酔い対策としてアカシアはちみつを食べることは有効な手段だと思います。

 

料理を作るときに、砂糖の置き換えとしてはちみつを使うならまろやかな甘味とクセの無さ。そういった味の面と血糖値を上げにくいという栄養価の面の両方でアカシアをオススメします。

 

はちみつの「糖」の特徴を理解していると、はちみつを選ぶ時のひとつの指針んにもなりますよ!

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。