毎日、美味しいコーヒーを飲むことが出来るって幸せだなと思います。コーヒーの世界には「from seed to cup」(フロム・シード・トゥ・カップ)という言葉が用いられることがあります。
コーヒーの種子から、最後に消費者が液体となったコーヒーを飲むところまでのどれが欠けても美味しいコーヒーを飲むことが出来ないよということです。
具体的には、コーヒーの木を育てる生産者。収穫されたコーヒーを精選し保管する。輸出業者や輸入業者。コーヒーの焙煎。流通。抽出など、それぞれの役割があります。
どれも日々進化をすると、より美味しいコーヒーを飲むことが出来るので私達消費者にとっては嬉しいことですよね!
私達にもっともわかりやすいところでは、抽出技術の進歩かな。日本国内でも、抽出技術を競うブリュワーズ選手権やハンドドリップ選手権が開催され、その決勝ともなるとアッと驚くような抽出方法をされる選手がいたり勉強になります。
抽出器具も進歩していますよね。エアロプレスであったり、ペーパードリップでもハリオV60がこの10年で大幅にシェアを伸ばしたり。
一方、コーヒーの生産国ではどうでしょうか。コーヒーの品種改良なども行われています。そして、最近特に着目されているのが「保管」のようです。
コーヒーを保管するものと言えばコーヒーの「麻袋」をイメージされる方が多いのではないでしょうか。あさぶくろ、またい、ドンゴロスなどと呼ばれています。
ブルーマウンテンは木の樽に入っていますが、それはブルーマウンテンだけです。
元々、麻袋は安くて軽くて丈夫で通気性がいいということでずっと生産国で使用されてきました。
それが最近は、生豆がPP(ポリプロピレン)に保管され流通することが増えてきています。ポリプロピレンは麻袋と比較すると防湿性に優れています。
世界最大のコーヒー生産国のブラジルも、その例外ではありません。ブラジル国内でも麻袋の数が以前より減ってきていて、その麻袋が高値で取引されることが増えてきているようです。
コーヒーの保管条件がよくなり、より美味しいコーヒーを飲むことが出来るのはもちろん嬉しいですが、そんな話を聞くとちょっぴり寂しくもあります。
国や地域、農園によって様々な柄がありその袋を見るだけで色んな情報がわかります。柄のデザインの豊富さもありインテリアに用いられたりバッグに加工されたり、様々な形でコーヒーの麻袋は使われています。
すぐにコーヒーの麻袋がなくなることはないと思いますが、10年後、20年後はどうなっているのでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ドンゴロス(生豆が入っていた麻袋)/コーヒーメール
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