「エロいコーヒーを作りました!」
あなたが、もし異性からそう言われたらどうしますか?
私は、ちょっとドギマギします。
まあ、なかなかこんなこと言われる機会は普通ないと思うのですが(笑)
ところが、少し前に私は言われました。
同業の方で以前から知っている私と同世代の女性からです。
その方は、普段コーヒー豆の挽き売りをするお店で働かれています。そのお店がイベントに参加することが決まり、その方がそのイベントを仕切ることになったそうです。
そのイベントで、イベント限定のブレンドを販売することにしたそうです。そのブレンドをその方が作ることになったそうなのですが、以前より作りたいと思っていた「エロいコーヒー」を作ったそうです。
それでは、その方の言い分を。
「もちろん、私はコーヒーが大好きだから今まで色んなコーヒーを飲んできたけど、飲んで”エロい”と感じるコーヒーは飲んだことがないんです。」
「だから、もし自分でブレンドを作る機会があれば”エロいコーヒー”を作ってみたかったんです!それも、20代や30代の女性ではなく40代の自分にしか表現出来ないような”大人の女のエロさ”を表現したかったんです。」とのこと。
どんなコーヒーなのか、めちゃ気にならないですか?
私は、めちゃくちゃ気になりましたのでそのイベントの時に必ず飲みに行くと約束しました。
そして、先日そのイベントがあったので飲んで来ました。
さすがにメニューに「エロいコーヒー」とは書かれていなかったです(笑)
注文するとハンドドリップで丁寧に抽出してくれました。
「エロいコーヒー」と思って飲んでみると、ほんとに「エロいコーヒー」と思えてくるから不思議です。それも、若い女性でなく大人の女性にしか出せない妖艶な雰囲気を感じます。
なんとも言えない芳醇な甘酸っぱさをしっかり感じながら、最後にクッと来る苦味が締めてくれます。年上の女性に、手のひらの上で転がされているような・・・そんな気持ちになってきます(笑)
何も、そういったストーリーを聞かずに飲んでいてもかなり美味しいコーヒーだと思います。ここには書けないですが、飲んだ後ブレンドの配合比率なども教えて頂きました。なるほどと思えるものでした。最後に悩んだのは焙煎度合いだそうで、最初にこれだと思ったものより、最後の微調整で若干浅煎りにしたそうです。
事前に、ストーリーを聞いて飲んだことによりすごく楽しく飲むことが出来ました。
ストーリーを伝えることは大事だなと改めて思いました。
その女性も、自分が作りたかったブレンドをようやく作ることが出来たということで、ずっと笑顔で嬉しそうに話されているのがとても印象的でした。
ちなみに、内容が内容なだけに写真はNGとのことだったのでブログには載せれません。
オリジナルブレンドを作るには
なかなか自分で焙煎までされている方は多くないと思います。
今回は、市販のコーヒー豆を使って作ってみましょう。
まずは、どんなブレンドを作ってみたいのかイメージを明確にします。
例えば「初恋」というイメージでしたら「初恋」をキーワードに、あなた自身が思う初恋からイメージすることをノートなどに書き出してみるといいです。
私の「初恋」に関するイメージを書き出すのもこっ恥ずかしいので一般的に言われるイメージ「甘酸っぱい」というのが定番かと思います。
それに初恋は、10代の若い頃にするもので「若さを出したい」などイメージを膨らませていきます。思い浮かぶ限りノートに書き出し、それを見ながら特に自分が大事にしたいものを2~3個ピックアップし、そのイメージに合うと思う豆を選定します。
普段から、ブレンドでなくシングルオリジンをよく飲まれている方なら、それぞれの豆の特徴を把握出来ているかと思うのでイメージしやすいかなと思います。
そうでない方は、まずは主だった生産国の豆を1種類で飲んで味の特徴を捉えて、飲んだ時に感じたイメージや感想をメモして下さい。
この時、スペシャルティコーヒーでなく一般的なコマーシャルコーヒーやコモディティコーヒーと呼ばれる一般的なものの方が生産国の特徴が捉えやすいと思います。
ブラジル、コロンビア、グアテマラ、エチオピア、タンザニア、ジャマイカ、インドネシア(マンデリン、ロブスタ)あたりで、まずは試すのがいいと思います。
あとはひたすら、色々と配合比率を変えて試していきます。挽き具合やコーヒーの量、水の量、温度など極力条件を同じにすることが大事です。家庭用のコーヒーメーカーがある方は、コーヒーメーカーを使った方がブレは少ないと思います。
何度も試したが、どうも自分がイメージしたブレンド出来ないと行き詰ったら焙煎度の違う豆に変えてみるのも手だと思います。
そうした苦労の末出来たオリジナルブレンドを、自分で味わって飲むのもいいですし大切な人と飲んだり、プレゼントするのもいいかと思います。
先日、私の妻の誕生日に贈るならというのをブログに上げたのでよかったら、こちらも参考にしてみて下さい。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。