コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【カテシ農園(ザンビア)のコーヒー】アカシアはちみつ、ザンビアのはちみつと合わせてみました

ザンビアのコーヒーを飲む機会がありました。

 

ザンビアのコーヒーは、飲んだ記憶がほぼ無いような。

だいたいザンビアってアフリカだとは思うのだけど、どの辺りに位置しているのでしょう?

アフリカの南部ですね。タンザニアよりも南です。タンザニアから近いというだけでコーヒーも美味しいのかなと期待感を持ってしまいます。

 

ザンビアのコーヒー産業

実際、ザンビアではどれくらいコーヒーが採れるのでしょう。少し前のものですがデータがありました。

コーヒーは元々アフリカが発祥の地と言われますが,ザンビアでもコーヒーが栽培・生産されています。アフリカのコーヒーと言えば,エチオピアやケニア,タンザニアなどが有名かもしれません。確かにこうした大生産国に比べるとザンビアのコーヒー生産ははるかに小規模です。「生産量は少ないが質が高い」,これがザンビア・コーヒーの売りです。なお,世界的にみると,上には上がいて,世界のコーヒー生産国トップテンはブラジルを筆頭に,中南米とアジアの国々が占めていて,アフリカからはエチオピアが5位に入っているだけです。

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ザンビアでコーヒーが本格的に栽培・生産されるようになったのは,1970年代と言われています。歴史は浅いのですが,輸出作物として政府も生産を奨励し,順調に生産が拡大していきました。2005年には総生産高6500トンに達し,コーヒー生産農家の数も,大規模農場が75,小規模農場が500に上りました。

 ところが,当時をピークに状況が一変します。その後,生産は減り続け,現在は480トン,コーヒー生産農場数も,大規模が5,小規模は3と,信じられないくらいに激減してしまいました。ザンビア・コーヒー生産者協会の会長の言葉によれば,ザンビアのコーヒー産業は「瀕死の状態」です。

 このような事態になってしまったのには,いくつかの要因が重なったようです。まず,2004年から2005年にかけて,ザンビアが大干ばつに見舞われ,続く数年のコーヒーの収穫が大きな打撃を受けたことがあります。また,コーヒーは植え付けから収穫まで3年かかるなど,息の長い生産過程を経るので,十分な資金手当てがないと生産が難しいそうですが,それまでEU(欧州連合)がコーヒー生産者向けに提供していた資金援助が2004年に打ち切りとなったことも,影響が大きかったようです。さらに,コーヒーは国際価格の変動が大きく,それは生産者にとって難しい条件の一つになりますが,干ばつの年に先立つ数年はコーヒーの国際市況が良くなかったそうです。コーヒー農家に資金を供給する仕組みが十分に育っていなかった中でEUの援助が打ち切られ,国際市況も良くない状況が続いていたところに,干ばつが襲い,大規模農場も含めて多くの農家が次々とコーヒーの生産に見切りをつけて別の作物に転換していってしまったのです。

 先日,あるコーヒー農場を訪問する機会を得ました。この農場は,数少ない大規模コーヒー農場の一つで,ルサカから南西へ車で1時間半くらいの場所にあります。この農場は,コーヒーのほかにも小麦,大豆,メイズ(トウモロコシ)など多様な農産物を作っています。育牛も行っています。最近は,ヨーロッパ向けに花の種子の生産も始めています。

www.zm.emb-japan.go.jp

世界全体のコーヒー生産量を国別で比較するとタンザニアやケニアですら1%未満ですね。そしてザンビアは0.003%。2013年の統計なので現在はもう少し増えていると思います。

 

カテシ農園(ザンビア)

今回、飲んだのはカテシ農園のものです。カテシ農園はザンビアのコーヒー農園の中でかなり大きい農園だそうです。

 

このコーヒーのカップ評価は「グレープフルーツを思わせる爽やかな酸味」とあります。

 

気分はアカシアはちみつだったので、アカシアはちみつをたっぷり塗ったトーストといただくことにします。

コーヒーを飲むと、中煎りより若干深めかなという焙煎度合いのためか思ったより酸味は控えめです。

 

カッププロファイルにある「グレープフルーツ」はわかりません^^;)

 

ただ、コーヒーのコクもあり程よい酸味とで素直に美味しいなと思えるコーヒーです。

 

アカシアはちみつをたっぷり塗ったトーストを食べてからザンビアのコーヒーの飲んでも、そんなに味の変化はなかったです。

 

が、トーストを食べ終わりゆっくりコーヒーを飲んでいるとコーヒーの温度が下がるにつれ酸味が徐々に強まり「グレープフルーツ」らしい酸味とグレープフルーツ特有の苦味が出てきました。カッププロファイルには”グレープフルーツのような爽やかな酸味”とありますが苦味の質感もグレープフルーツっぽいです。

 

その後、せっかくなので腐ったバナナのようなザンビアの蜂蜜とも合わせてみました。

 

akatra164.hatenablog.jp

 ところが、久しぶりにザンビアの蜂蜜を食べると風味がまるくなり以前よりだいぶ食べやすくなっています。ただ、腐ったバナナの感じはちゃんと残っています。

 

ザンビアのカテシ農園のコーヒーを飲み、ザンビアの蜂蜜を食べると・・・

 

温度が高いうちに飲んでもグレープフルーツらしい酸味を感じ取れました。コーヒーの苦味やコクの部分に優しくマスキングをかけたような感じです。

 

これはこれで風味の変化を楽しむのにアリかなと思います。

 

ザンビアのコーヒー、これから日本でも飲む機会が増えることを楽しみにしています。

 

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。