先日、武田薬品工業が日本企業の過去最高額となる6兆8,000億円でアイルランドの製薬大手シャイアーを買収しました。これみよって武田薬品工業は世界トップ10に入る巨大製薬会社となるようです。
そして、コーヒー業界でも買収ではないですがビッグニュースがありました。
ネスレがスタバと提携し、スターバックスの店舗以外で同社の商品を世界中で販売する権利を得ました。その額は約7,780億円だそうです。
ネスレとスタバの業務提携
スイスの食品大手ネスレは、米コーヒーチェーン大手スターバックスと提携し、スターバックス店舗以外で同社の商品を世界中で販売する権利を取得することで合意した。提携の一環として、スターバックスに71億5000万ドルを支払う。
スターバックスは7日、売却金を活用し、自社株買いを加速する方針を表明。2020年度までに自社株買いや配当を通じて株主に約200億ドルを還元する見通しだとした。
また、提携により、遅くとも21年度末までに1株利益(EPS)押し上げ効果が見込まれるとした。ただ、長期的財務目標に変更はない。
スターバックスのケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は「世界的なコーヒー事業での提携によって、ネスレの事業範囲や知名度を通じてスターバックスの体験を世界のより多くの家庭に届けることになる」とコメントした。
ネスレは、19年以降に、EPSやオーガニック成長率(為替や買収などの影響を除く既存事業の成長率)目標に対するプラス効果が見込まれるとした。
同社はスターバックスの従業員約500人を引き受ける。現行の自社株買いプログラムに変更はない、とした。
昨年9月にネスレが発表したブルーボトルコーヒーの買収額は約5~7億ドルでしたが、今回は業務提携でその10倍以上の額となっています。さすが、スタバといったところでしょうか。
ブルーボトルコーヒー買収のときの記事もよかったらご覧ください。
ネスレは積極的に買収を進めると発表していましたが、こういった形でスタバと業務提携をすることに、その本気度を感じます。
それと共に恐怖すら感じます。
世界のコーヒー産業の地図がネスレとライマン家によって塗り替えられることが現実味を帯びたような気がします。
ネスレは今回の提携により、競争が激化している高級コーヒー市場のシェア獲得に向けて注力する姿勢を明確にした。欧州の富豪ライマン家の投資会社JABホールディングは近年、300億ドル超を投じて、キューリグ・グリーン・マウンテンなどの米コーヒー大手を次々と傘下に収め、首位のネスレを猛追している。
これまで以上にスーパーやコンビニでスタバ商品を目にすることが増えそうですね。
そして、10年後・・・20年後どのようにコーヒー業界が変わるのか。色々、考えさせられるニュースでした。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。