5年ほど前に比べて「カフェインレス」や「デカフェ」といったものに対する認知度は確実に上がっていると感じることが多いです。
コンビニの棚を眺めていても、そういった商品を目にすることは当たり前になってきています。コーヒーだけでなく紅茶やお茶でもカフェインレス商品増えていますね。
カフェインレスの新商品が販売されると、当然宣伝をしますのでTVCMなどで「カフェインレス」という言葉を聞く機会が増えます。
ただ、実際こういった商品は売れているのでしょうか?
これだけ、次から次に新商品が発売されているからそれなりに売れているのだと思います。私も「カフェインレスコーヒー」を7年前から売っていますが、その頃より確実に売れるなという実感はあります。
販売開始した当時は「カフェインレスコーヒー?」。「コーヒーからカフェインをとったらコーヒーじゃないじゃん」。「そんなの売れないでしょ」。こんな感じで反応が良くなかったです。
「カフェインレスコーヒー」というものを多くの方が認知してくれるようになっただけでも有り難いです。
ただ「カフェイン」って全てが悪いわけではありません。実際、私は普段「カフェインレス」の商品を選んで飲むことは、まずありません。
健康な人であれば「カフェイン」と上手く付き合っていければいいんじゃないかなと思います。
ちなみに、コーヒーの「カフェインレス」に関しては年々国内消費量が増えていますがその伸びている部分の大半は首都圏と関西圏のようです。他の地域では5年前と比較しても、ほとんど横ばいのようです。
少し前ですが、某飲料メーカーの方とお話ししている時に「キリンがカフェインレスの販売をするようだよ」とお聞きしました。
恐らく、そのことだと思うのですが2018年7月24日に「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」が発売されました。
大麦を原料としており「カフェインレスコーヒー」では、なかったです(笑)
山手線でも宙吊り広告、いっぱいでした。
キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)
キリンの人気シリーズ「世界のKitchenから」発売されました。
「世界のKitchenから」
私たち、“世界のKitchenから”は、
世界の家庭を訪れ、
おいしい知恵やワザを学んでいます。その土地ならではの素材や
レシピからひらめいたアイディアを、
自分たちのキッチンに持ち帰り、
新しいおいしさをつくります。
キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)
「世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA」は、スペイン・レバンテ地方の「アグア・デ・セバダ」の製法にインスピレーションを得ました。「アグア・デ・セバダ」は、「大麦」の麦芽を深く焙煎して粉砕し、柑橘のピールと一緒に鍋で煮出して作り、“麦のコーヒー”として愛されています。日本人にとって昔から馴染みが深い「大麦」という素材に着目し、原料にコーヒー豆を使わず、「大麦」を使い、コーヒーの製法を取り入れることで、麦の新しいおいしさを引き出した新商品です。
嗜好飲料であるコーヒー市場においても、デカフェコーヒーの規模は拡大しています※1。当社調べによると、特に30代女性を中心に、20代~40代女性でカフェインに対する意識が高く、実際にカフェイン摂取をコントロールする具体的な行動をしていることが分かっています。そのようなメインターゲットである30代~40代女性に向けて、「世界のKitchenから」ブランドらしいものづくりで、嗜好性がありながらも止渇感やカフェインゼロで健康感のある、コーヒー飲料と無糖茶の間の新しい麦の嗜好飲料カテゴリーを創造していきます。
※1 全日本コーヒー協会統計資料
これからも「世界のKitchenから」ブランドは、「素材」や「調理法」や「掛け合わせ」などの世界の家庭の知恵をヒントに、まだ知らないおいしさをお届けしていきます。
「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」7月24日(火)新発売|2018年|ニュースリリース|キリン
コーヒーではないです(笑)
大麦を原料にして、コーヒーの製法などを取り入れたものです。コーヒー飲料と無糖茶の間の新しいカテゴリーを想像しているようです。
こういった挑戦に好感が持てますが、とりあえず「どっちやねん!!」と突っ込みたくなります。
中味について
4つのこだわりで「大麦」から深い香りとコクを引き出し、嗜好感がありながら、カフェインゼロ、カロリーゼロですっきり飲める新しい味わいを実現しました。
①「大麦」に加えて、「大麦」を発芽させた麦芽を使用しました。
②コーヒー用の焙煎機を使用し、「大麦」を極限まで深煎り焙煎することで、コクと香りを引き出しました。
③スペイン・レバンテ地方で学んだ抽出方法をヒントに、粉砕大麦を使用し丁寧にドリップしました。
④隠し味として柑橘素材をプラスし、奥行きのある味わいに仕上げました。
パッケージについて
中味の液色を活かしたシンプルで力強いデザインです。嗜好感がありながらも、ベーシックな佇まいに「世界のKitchenから」ブランドらしい手作り感を表現しました。
コミュニケーションについて
「麦がくれた、コーヒー気分」をキーメッセージに発売時より広告を展開していきます。
まだ飲んでいないですが、大麦を原料にして作っているということでロブスタ(コーヒーの品種)の風味に近いのかなと思いますがどうなのでしょう。
SNSなどで飲んだ人の感想を拾っていると・・・
目をつぶって”コーヒーだ”と思い込んで飲んでみたがコーヒーじゃなかった(笑)というものがありました。
まとめ
消費者の方にとってコーヒーを原料としている「カフェインレスコーヒー」と、コーヒーを原料としていない「コーヒーっぽい」商品の区別がわかりにくいかなと思います。
今に限ったことではないですが、昔から「タンポポコーヒー」や「チコリコーヒー」といったものがあります。「コーヒーじゃないじゃん!!」と突っ込みたくなりますが「タンポポ茶」や「チコリ茶」というより販売がしやすいのでしょうね。
今回、発売された「キリン 世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」。これを”コーヒー”と思って飲むか”お茶”と思って飲むかは、あなた次第です(笑)
飲む機会があれば、私はせっかくなので”コーヒー”と思って飲んでみたいです。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。