昨年3月、乳児ボツリヌス症で生後6ヶ月の乳児が亡くなるという悲しい事故がありました。
生後5ヶ月だった2月ごろから1日2回、約10gのはちみつを与えられていたそうです。その家族は、はちみつは栄養が豊富で健康にいいと思った。乳児に蜂蜜を与えてはいけないことを知らなかったとのことです。
東京都によると、死亡した男児は、市販のジュースに蜂蜜を混ぜて1日2回、約10グラム与えられていた。生後5カ月だった2月にけいれんや呼吸不全などの症状が出て入院、3月30日に死亡した。都は今月7日、死亡を乳児ボツリヌス症によるものと断定。
死亡事故を受け、厚生労働省は、1歳未満の乳児に蜂蜜を与えないよう、全国の自治体に対し注意喚起を求める通知を出した。同様の通知は昭和62年にも出され、母子手帳などで注意喚起されている。30以上の発症例が報告されているが、死亡例は初めて。
この事故を受けてようやく業界団体が表示の義務化へ動き出したそうです。
遅いぐらいだと思いますが、そういった方向に進んでいることはいいことだと思いますし、私も嬉しいです。
乳児ボツリヌス症の表示の義務化へ
ハチミツを食べた乳児が昨年3月、ボツリヌス菌が原因の「乳児ボツリヌス症」で死亡した事故を受け、業界団体が会員業者に、容器への注意表示を義務付けることを決めた。来夏にも規約を改正し、統一した表示基準を設けて、乳児に対する危険性を明確にする。
ここに書かれているように、しっかりとした表示基準を設けて乳児に対する危険性を明確にして欲しいです。
そして、容器への注意表示の義務付けを行って欲しいと思います。
今後、乳児ボツリヌス症を起こさないために
今回のニュースにあった業界団体が容器への表示を義務化というのは、歓迎するところです。
1歳未満の乳児に蜂蜜を与えていけないことは母子手帳にも記載されています。現在、市販されている多くの蜂蜜にも「1歳未満のお子様には食べさせないで」と記載されています。
そして、義務化になっていなくても今市販されている多くの蜂蜜には「1歳未満の乳児に食べさせないで」と記載されています。
義務化になったところで大きく変わるのかというと疑問です。
今回は、製造する側の業界団体が義務化に動き出しました。
販売する側でも、実店舗であればわかりやすいように店頭に表示して欲しいです。ネット販売であれば、小さい文字でちょこっと書くのではなく、はっきり目に入る文字で購入画面に書いて欲しいです。
そして、出産前から産科での呼びかけ。地域の保健センターなどでの呼びかけ。
そして何より、妊婦さんや乳児のいるお母さんの周りにいる人たちの「1歳未満には蜂蜜を食べさせたらだめなんだよ」という声かけが大切だと思います。
お節介だと思われても、それで一人の子供の命が助かると思えば全然いいと思います。
まとめ
昨年の乳児ボツリヌス症で亡くなられた事故があった時に一番感じたのは「情報を取ろうとしない人たちに、伝える難しさ」です。
先程あげた、はちみつの売り場での表示も結構している店舗も多いです。
母子手帳にも書いてあるので、当然知っているだろう。わかるだろう。
それが、私の認識でしたが甘かったです。
蜂蜜の容器に記載することが義務化され表示がされていても読まない人は読まないです。
だから、製造者、販売者、官公庁、マスコミなどあらゆるところで呼びかける必要があると思います。
そして、一番大切なのは周りにいる人が「当然、知っているだろう」と思わず「当然、知らないだろう」くらいに思い教えてあげることだと思います。
「乳児ボツリヌス症」について、どのようなものなのか気になる方はこちらの記事も併せて読んで頂ければと思います。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。