”喫茶王国”とも呼ばれる名古屋に生まれ育ったこともあり、私は喫茶店に子供の頃からよく行っていました。
父が休みの日曜日は、特に朝から出かける予定がなければ家族で近所の喫茶店に行ってモーニングを食べるというのがお決まりでした。
小学生の頃、私と妹はオレンジジュースをたのんでモーニングで付いてくるトーストとゆで卵を食べていました。父と母は、もちろんコーヒーを飲んでいました。
普段は喫茶店に置いてある少年ジャンプや少年サンデー。中日スポーツなどを読むのが楽しみでした。当時、流行ったインベーダーゲームをやりたかったのですがゲームまでは中々させてもらえませんでした。
小学4年生の時に、初めてコーヒーを飲むと言って喫茶店でコーヒーを頼んだと記憶しています。
初めて飲んだコーヒーは、当然苦く感じてかなりの量の砂糖を入れたと記憶しています。もちろん美味しいなんて、これっぽっちも思わなかったはずです。
それでも、大人ぶりたい。大人のようにコーヒーを飲んでみたいとそれ以降喫茶店に行くとコーヒーを頼むようになりました。
平日、夕食後に母がいつもインスタントコーヒーを飲んでいたのでそれも真似して同じように飲むようになりました。
もちろん砂糖とミルクをたっぷりと入れてですが。
慣れてくると、砂糖とミルクがたくさん入ったコーヒーは段々と美味しいかなと思えるようになってきたと思います。
しかし、コーヒーを頻繁に飲むようになると母から「コーヒーばっかり飲んでいるとバカになる」と、しょっちゅう言われました。
だったら母ちゃんは何で飲むの?
そんな恐ろしいことは聞けませんでした。
本当にコーヒーを飲むとバカになるのか?
そんな不安もあったと思います。
中学生の2年か3年生くらいになるとブラックで飲むようになりました。
少しずつ砂糖とミルクの量を減らしていったと思います。
「バカになるかもしれないけど、オレって大人じゃん」そんな自分に酔いしれていたと思います。
ブラックで飲むようになってしばらくすると、段々とコーヒーが美味しいなと思えて来るようになって来ました。
英国紳士とジャイアント馬場
そんな時、いつしかテレビで見た英国紳士の姿に憧れました。
こんな感じの英国紳士。
煙草は体に悪いというのは知っていたけど、パイプをカッコよくたしなむ姿に憧れました。
また、子供の頃プロレスが大好きでした。ジャイアント馬場さんが椅子に腰掛けて長い足を組み葉巻を嗜んでいる姿を見てめちゃくちゃ憧れました。
英国紳士にしろ、ジャイアント馬場さんにしろ何であんなにもカッコ良く見えたのか。感じたのか。
煙草は体に悪いという情報を得ていましたが、そんな体に悪いものを平然と余裕を感じさせながら嗜む姿に憧れたのかと思います。
私自身、葉巻を嗜んだことはないですが名古屋にもシガーバーがあるようなので機会があったら一度は訪れてみたいなと思います。
ただ、それが似合う立ち居振る舞いも必要なのかと思います。
コーヒーを飲む時も同じように立ち居振る舞いが大切なのかなと思います。
”嗜む”とは
酒は嗜む程度とは
飲酒に関して、酒はそこそこに好む、ほどほどに飲む、といった意味合いで用いられる表現。「嗜む」は好んで行うことを意味する他、つつしみをもって接するといった意味合いもある。
「ほどほどに」という意味合いもありますが「好んで行うこと」も意味します。そこには体にいいとか悪いとか、そんなことは関係ないですね。
まとめ
体に悪いことを推奨するつもりは全くありません!
世の中の「健康ブーム」に乗っかって私も「コーヒー」が健康にいいということを話します。
ただ良い部分だけ伝えるのでなくリスクもあるということを、きちんと伝えていかなければと思います。
子供の頃「コーヒーを飲むとバカになる」と母に言われ「バカになるかもしれないけど、オレはコーヒーを飲む」と息巻いて飲んでいた頃の自分はある意味純粋だったなと思います。
リスクがあるとわかっていながら、余裕を持って大人らしい立ち居振る舞いをしてコーヒーを嗜んでいきたいなと思います。
そうは言っても、元来私は小心者です(笑)
先日、朝日新聞の記事「(続・元気のひけつ)コーヒーと健康」で滋賀医科大学の旦部先生が「コーヒーが嫌いな人や、飲む習慣がない人が無理する必要はないが、1日に3、4杯程度ならばデメリットよりもメリットの方が大きいと言えるのではないか」と仰られていたので少し安心してこれからもコーヒーを嗜んでいきたいなと思います。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。