もう、突然のことでした。
知人から「今日、ブラジルのコーヒー関係の仕事してる人が来るんだけど良かったら来る?」と声をかけていただき、よくわからないけど行きました。
「コーヒー関係の人」としか聞いていないので全くどんな人なのかわからないです。
そして、いらっしゃったのはやや恰幅が良い男性と美しい女性でした。
ご挨拶し名刺交換させていただきました。
その頂いた名刺を眺めていると「Carmo Coffees」の文字が。その横には「Luiz Paulo」と書かれています。
これってスウィートシャワーのカルモ・コーヒーズのルイス・パウロ氏ではと思いお聞きするとそうでした。
ルイス・パウロ氏は時折日本語を交えながら英語でゆっくりと話してくれます。
全く英語がダメな私でも何となく、ところどころわかります。
こういう場面に出くわすと、英語をちゃんと勉強しておけば良かったといつも思うのですが次の日にはそんなこと忘れています。
ルイス・パウロ氏からはイエローブルボンの起源や進化した過程の話などがあり、実際赤いチェリーと黄色いチェリーが混在しているコーヒーの木の写真などを見せていただきました。
そして、ブラジルで採れた「スーダン ルーメ」を20g持ってこられていました。これをドリップし7人で分けて飲ませていただきました。もちろん、ごく少量です。
ルイス・パウロ氏の”スーダン ルーメ”
スーダンルーメとは
アフリカ、スーダン南東部ポーマ高原のルメ渓谷で発見された品種でアラビカを代表するティピカ、ブルボン種の起源に値します。 コーヒーの病害虫に強く繊細な味わいを持ちながらも生産性が非常に低いため商品として価値が認められず主に研究用として使用されてきた。しかしこの品種ならではの繊細な味わいがまた脚光を浴びてきた品種でもあります。
スーダンルーメとは、ゲイシャ種と同じように限りなく原種に近い品種のコーヒーです。
味はもちろんいいですが収率が低いとルイス・パウロ氏からも説明がありました。
ルイス・パウロ氏のスーダンルーメ
ルイス・パウロ氏の説明によると、元々コロンビアでエキゾチック品種だけを植える農園があり、そこから種を分けてもらいブラジルのミナスジェライス州のカルモ・デ・ミナス地区で栽培を始められたそうです。
収穫出来るようになって2年目だそうです。
400kg程を日本に向けて輸出する予定だそうです。
そして一番驚いたのが、このカルモ・デ・ミナスで採れたスーダンルーメのチェリー(果肉)の糖度はなんと28度だそうです。平均的なメロンの糖度は14度程なので、その倍です。
そんな話を聞くと果肉も食べてみたくなりますね。
そして、ごく少量ですがこのスーダンルーメを飲みます。
飲んだ瞬間は、ゲイシャを飲んだ時の方が圧倒的に大きい衝撃を受けます。
わかりやすいインパクトの大きさではゲイシャには負けます。
しかし、シングルオリジンとは思えない複雑な味わいを織りなします。
ルイス・パウロ氏は「ブラジルで一番エキゾチックなコーヒー」と仰られていました。
焙煎がやや浅かったこともあり苦味は控えめでしたが、酸味と甘味。そこに、ちょっぴりスパイシーさも感じられます。
特に酸味が「柑橘系」とか「ベリー系」などと、一括りに出来ない複雑さを感じました。
まとめ
ルイス・パウロ氏は消費者により美味しいコーヒーを届けたいとの想いで、新しいことにチャレンジし続けています。スウィートシャワーもそうですね。
そして、農園の方にそれをしっかりと指導されているようです。
今回のスーダンルーメも、日本向けに400kg程用意したと仰られていたのでもしかしたら飲む機会があるかもしれませんが、中々いい価格になりそうです。
ワールドブリューワーズカップ 2016の世界チャンピオンである粕谷哲さんと、
梶真佐巳さんが2017年11月に設立したというPHILOCOFFEA。今年のSCAJでコロンビアのスーダンルーメを販売されていたそうです。
それは40gで2,000円で販売されていたそうです。
にこやかに、ゆったりとわかりやすいようにお話して下さったルイス・パウロ氏。
これからも、私達にきっと美味しいコーヒーを届けてくれるでしょう。
これからもルイス・パウロ氏に注目していきたいです。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。