日本は、他の先進国と比較するとまだまだ女性の社会における立場が弱いですね。
”女性が強くなった”と言われますが、実際に平均的な企業に於いては管理職は男性が多くを占めていると思います。
結婚、出産を機にそれまで勤めていた会社を辞めるということも多いのでこれは当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。それにしても、女性の管理職がやっぱりあまりにも少ないのかなという気がします。
女性管理職ランキング
2017年度の独立行政法人労働政策研究・研修機構によれば女性の管理職の国際比較では、
日本はワーストデータにランクインしており、
第1位:韓国 10.5%
第2位:日本 12.5%
第3位:マレーシア 22.5%
とワースト2位という不名誉な結果となっています。
厚生労働省の調査では、妊娠した女性の6割が退職するという調査結果もあり、
育児とキャリアアップの両立が難しい日本の女性の現状が国際的に比較しても見て取れます。
それに対し、今年の世界子幸福度ランキングで1位となったフィンランドでは
女性の殆どがフルタイムで勤務しており、
育児に関しても父親と母親のどちらが休業してもかまわないという親休業や、
父親の育児を促進するための父親休業制度も整っており、父親の休業取得率は8割にもなります。
引用:
参考:
韓国に次いで2番めに女性管理職の割合が低いですね。
働き方改革が叫ばれる中、もっと多様な働き方。女性の就業にとって結婚・出産・育児が不利にならないような改革を推し進めて欲しいと思います。
私は、社会人になって20年以上経ちますが女性の上司の元で働いたことは一回もないです。
元来、M気質なので女性の上司にビシバシ罵声を浴びせられてこき使われるというのに若い頃は憧れました。もし、今そんな上司がいたらすぐにパワハラ扱いになってしまいますね。
ケープミツバチは女性だけの社会
南アフリカのメスのケープミツバチは、遺伝子の突然変異によってなんと生殖活動なしに繁殖することが可能になりました。
ミツバチはよく知られている通り、社会性の高い昆虫です。働きバチが女王バチの世話をして、女王バチは群れ全体を維持するために繁殖を調整するという役割を担います。
セイヨウミツバチの亜種である南アフリカのケープミツバチ(Apis mellifera capensis)は、このルールを破ることができます。「雌性産生単為生殖」という方法で、働きバチのメスが女王バチの命令を無視して自らの子供を作ることができるのです。
その原因遺伝子を、マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルグの研究者たちが、今回初めて見つけることに成功しました。結果は「Molecular Biology and Evolution」で発表されています。
このケープミツバチが、なぜオスの力を必要とせずに繁殖出来るようになったのかはまだ謎です。
これが、人間社会で起こったら恐ろしいですよね。
子孫を残すために、世の男性は一切不要となったら・・・
ケープミツバチがもたらす害
そして、ケープミツバチが元々いたセイヨウミツバチの亜種であるアフリカミツバチの大量死滅を引き起こしているというのです。
ケープミツバチは、利他的な働きバチが他のアフリカミツバチのコロニーへの居候になり、エサをあさって雌性産生単為生殖で自分に忠実な働きバチを生みます。そしてすべてのはちみつを奪った挙げ句に、女王バチを追い出してコロニーを乗っ取ってしまうのです。
他のミツバチにとっては迷惑この上ないのですが、進化の視点からみると利にかなっています。女王バチがいなくなった時に、雌性産生単為生殖によって他のメスが繁殖を肩代わりして、コロニー全体を維持することができるからです。
この様な利点から、他のミツバチにもこの現象が広まっていてもおかしくないのですが、現実は違います。それはなぜでしょうか?
これまで、この謎を解くためにミツバチのゲノムの探索が行なわれていましたが、雌性産生単為生殖の鍵となっている遺伝子は見つかっていませんでした。
アフリカミツバチのコロニーをケープミツバチが乗っ取ると、その後コロニーは崩壊してしまいます。
通常、ミツバチの女王蜂は1,500個/日程の卵を生みます。しかし、そのケープミツバチは50個/日ほどしか卵を生みません。その結果、いずれ働き蜂の数が減少します。
さらに、ケープミツバチの働き蜂は働きません。数が減って、さらに働かなければいずれ崩壊するのが目に見えていますよね。
まとめ
「雌性産生単為生殖」というのは何百万年という単位でみたら人類でも起こりうるだろうという学者もいるようです。
染色体というのは、
・XXなら女
・XYなら男ということになりますが、なぜ、男性を構成する「XY染色体」だけが、どんどん減ってしまったかといいますと、諸説ありますけれど、女性(XX)の場合は、「X」と「X」という、ふたつの同じものを持つのに対して、男性(XとY)は、違うものがひとつずつということで、男性の染色体は「修復や回復」があまりなされないということなどで、次々と減っていったというような理解でいいのかと思います。
いずれにしても、今のペースでY染色体が消えていけば、いつかは「Y染色体はゼロ」になり、そうなると、この世には男性は誕生しません。
先ほどのオーストラリア国立大学の教授は「 500万年後には」と言っていますが、実はこれは科学者によってバラバラで、
「いつY染色体の消滅が起きても不思議ではない」
というのが実際のところです。
少なくとも、私たちが生きている間に起きることではなさそうです。
しかし、もしそのような自体になった時に備えて日頃から女性には優しく接するようにしたいと思います。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。