4月3日の正午過ぎに鹿児島の天文館でミツバチが大量発生したとのニュースが流れました。
繁華街での大量発生に一時騒然としたようですが、早期に落ち着いたそうです。
その早期解決の立て役者が養蜂家の高野裕志さんです。
高野さんとは昨年のはちみつフェスタでお会いしただけです。
その時の懇親会で席が近くだったこともあり、色々とお話を聞くことが出来ました。
もちろん、そのときにお聞きしたお話をもちろんしっかり覚えているものもありますが後半は酔が回ってほとんど覚えていないです。
地元、鹿児島の養蜂業界の話や高野さんが何故養蜂を始められたかなどお聞きしました。
そして、もの凄く強く感じたのがとにかく『熱い』人だということです。
ミツバチを大切に思う心。養蜂に真摯に向き合う姿勢。話を聞けば聞くほど”熱さ”が伝わって来ました。
ただ、はちみつフェスタは7月の末に開催されたのでただでさえ熱かったの勘弁して欲しかったです(笑)
4/3 天文館・ミツバチ大量発生
鹿児島市の繁華街・天文館で3日正午すぎ、市電の電停にミツバチが大量に発生した。横断歩道の中央で車の進入を防止するブロック塀に密集したため、飛び回るハチに戸惑う通行人らで現場は一時騒然とした。
市電運転士などから連絡を受けた交通局職員が午後1時前、殺虫スプレーを片手に現場に到着した。だが「役にたたん」。別の職員が携帯型の送風機で吹き飛ばそうとしたが、ハチが飛び散り、逆に危ないと断念した。通行人らは飛び回るハチを手で払いながらも「こんなところで、こんなの初めて」と遠巻きに「捕りもの」を見守った。
なぜミツバチが大量発生したのか?
付近では、3月8日から「天文館みつばちプロジェクト」と称した試みが始まった。高野さんやボランティアらが百貨店や商業施設の屋上で蜂蜜をつくるためにミツバチを育てている。
高野さんによると、屋上と電停のミツバチは同じセイヨウミツバチ。同種は群れの中で新しい女王蜂が現れると、古い女王蜂が群れを出ていく習性がある。今回、電停に集まったミツバチは屋上の巣から出てきた女王蜂と、それに追随した働き蜂の可能性があるという。(野崎智也)
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鹿児島市の天文館に3日昼に現れた大量のミツバチ。その写真を見たミツバチの生態に詳しい玉川大学農学部の中村純教授(養蜂学)は「女王蜂が古い巣を出て新しい巣をつくる『巣分かれ』と呼ばれる現象だろう。ブロック塀で羽を休めていたのではないか」と話す。
中村教授によれば「巣分かれ」をした女王蜂は毎年4月ごろ新しい巣を探すが、都市部でその姿が見られるのは珍しい。女王蜂が休む間、働き蜂が新しい巣となる場所を探し、女王蜂の元に戻って情報を伝える。今回その途中だったのではないか、という。
今年の”ミツバチの日”3月8日から「天文館みつばちプロジェクト」という試みが始まっているのですね。そして、このプロジェクトにも高野さんが携わられているようです。
今回、大量発生したミツバチはこの「天文館みつばちプロジェクト」の可能性が飛んできた可能性が高そうです。
そして「巣分かれ」という現象の可能性が高そうとのことです。
巣分かれとはミツバチの巣の中に新しいミツバチが誕生すると古いミツバチが巣を出ていく習性があります。
その出ていく女王蜂に追随したミツバチたちが今回の大量発生に繋がった原因のようです。
新しい女王蜂につくか。以前からいた女王蜂につくか。
働き蜂もメスですが、人間の男性がどちらの女性についていくのか悩むのと似ていそうです。
どのように収束したのか
高野さんは密集したミツバチの中にいた女王蜂をつまみ出し持参した巣箱に入れたそうです。
するとミツバチが女王蜂を追って次々と巣の中に入っていったそうです。
ミツバチの習性を利用したものです。
ただ、大量にいるミツバチから女王蜂をさっと見つけ出すのは普段から養蜂をされている方でないと中々わからないと思います。
私も採蜜をさせて頂いたときに養蜂家の方に「これが女王蜂だよ」と教えていただきましたが、それをシャッフルされたら見つけ出す自信は全く無いです。
まとめ
餅は餅屋とよく言いますが、今回のミツバチの大量発生が早い段階で収束出来たのはやはり養蜂家の方をすぐに呼ばれたからだと思います。
ちょっとした騒動になりましたが、怪我人が出ることもなく良かったです。
知っている方が、こうしてご活躍されていることをお聞きすると嬉しいですね。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。