2月28日に東京・中目黒にオープンした「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」をはじめ、最近は店内でコーヒーを焙煎するロースターを併設したカフェが増えていますね。
コーヒー好きならもちろん、大好きなコーヒーを飲みながらコーヒー豆が焙煎される様子を眺められるというのは至福の一時になるんじゃないでしょうか。
コーヒーを飲むけど、そこまで好きじゃないんだけど。
そんな人でも、店内でコーヒーが焙煎されている様子を何となく見て、焙煎されているコーヒーの香りが鼻をくすぐると心地よく感じるんじゃないでしょうか。
静かなカフェで、焙煎機に近い席に座っていたらもしかしたらコーヒー豆が爆ぜる音も聞こえるかもしれませんね。
美味しいコーヒーを飲み、焙煎されている様子を見て、焙煎されている香りを嗅ぎ、コーヒー豆の爆ぜる音を聞く。
もしかしたら、焙煎したての豆を触らせてくれるようなお店もあるかもしれないですね。
そんな”五感に働きかける”というのがロースター併設カフェの醍醐味ではないかと思います。
急増するロースター併設カフェ
東京・南青山に2018年10月にオープンした「Little Darling Coffee Roasters(リトル ダーリン コーヒーロースターズ)」は、カフェ・ショップ・オフィスからなる施設「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA (シェアグリーン ミナミアオヤマ)」内にあり、店の前には緑の広場が広がる。
同店では世界各地のえりすぐりのコーヒー豆を季節にあわせてセレクト。店内のロースターで焙煎した豆を常時5種類用意している。同店マネジャー赤川直也さんは「コーヒーフェストラテアート世界選手権2016」で世界第2位に輝いた実力の持ち主でもある。メニューはホットコーヒーやコールドブリュー(水出しアイスコーヒー)、エスプレッソやラテなど定番のほかに、コーヒーソーダなどユニークなドリンクも。
赤川さんは、ロースターを併設するメリットについて次のように説明してくれた。「お客様は実際に飲んでいるコーヒーがどのような過程を経て提供されているのかを知ることができ、生豆の色や焙煎の方法など新しい発見を楽しんでいただけます。お店としては、店舗で焙煎することで豆のクオリティーを管理しやすく、品質を保ったコーヒーを適正価格で提供できます」
店内で焙煎することで品質管理のしやすさ。それを適正価格で提供することのメリットはあるでしょうね。
今年2月に東京・渋谷にオープンした「WOODBERRY COFFEE ROASTERS SHIBUYA(ウッドベリーコーヒーロースターズ シブヤ)」は、東京生まれのスペシャルティーコーヒー専門店。都内に4店舗を展開しており、用賀本店には以前からロースターがあったが、店の奥にあるため、客は遠目にしか見られなかった。渋谷店では店内に米国のディードリッヒ社の焙煎機が設置され、客は間近で焙煎の様子を見ることができる。
「『ビール工場で飲むビールはなぜかおいしい』と感じるように、ロースター併設カフェには現場感や臨場感があり、魅力だと考えています。コーヒー生豆が黄色から茶色に変わっていく様子や香ばしい匂いなどを実際に感じることができ、一種の工場見学のような体験を皆様にしていただけると思います」(ウッドベリーコーヒー代表取締役の木原武蔵さん)
臨場感も、しっかりと感じられるでしょう!
米バージニア州発祥のカフェ「Greenberry's COFFEE(グリーンベリーズコーヒー)」は、19年2月に東京・新宿の「FOOD HALL BLAST! TOKYO」と大阪・難波の「FOOD HALL BLAST! OSAKA」に、同ブランド初のロースター併設店舗をオープンした。
「今後はお客様の要望に応じて焙煎するオーダーメード焙煎なども行っていく予定です。また、焙煎士が店舗にいなくても焙煎ができる仕組みを生かして今後のFC展開においては焙煎機設置店を増やしていく計画です」
店内で焙煎をしていれば、その場でオーダー焙煎をすることも可能ですね。
ロースターを併設する魅力は色々あると思います。
まとめ
私が一番魅力を感じるのは香りです。
コーヒー豆を焙煎している香りの中で、まったりと過ごす。
五感の中でも「嗅覚」が一番記憶に残りやすいと言われています。
嗅覚以外のものは脳の視床というところを通って前頭葉に認識されますが、嗅覚だけは直接前頭葉に届きます。
そのおかげで嗅覚が一番記憶に残りやすいと言われています。
ロースター併設のカフェで、焙煎されているコーヒーの香りに包まれている時にふと考え事をしていたこと。嬉しかったこと。楽しかったこと。泣きたかったこと。
同じような香りを嗅いだ瞬間に、そんな記憶も呼び覚まされるかもしれないですね。
もし今、好きな人がいて告白しようかなと考えている人がいたら私はロースター併設のカフェで告白することを勧めたいです。
その告白がうまくいくのか、いかないのか私にはもちろんわかりません。
だけども、焙煎の香りに包まれる中で告白した思い出は将来きっといい思い出としてあなたの記憶の引き出しから甘酸っぱい思い出として呼び覚まされるのではと思います。
もし、上手く行かなかったらコーヒーの苦味とともにほろ苦い思い出となるでしょう。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。