ここ数年、趣味が講じて養蜂を始めたという人の話を聞くことが多いです。
私は、今のところ養蜂をする予定はありません。会社員でありマンション住まいですと、なかなか責任を持ってミツバチの世話をする自信が全くありません。
興味がないわけでは無いですが、ここ10年以内に養蜂を始めるということはまずありえないと思います。
実際、養蜂家の人たちの話を聞いていると思っている以上に大変だなと思います。中途半端な覚悟で出来るものでもないなと思います。
以前に比べ、屋上養蜂など都市型養蜂も増えて多少の認知はされているのかなと思いますが、やはりご近所の人たちとのトラブルが絶えないという話も聞きます。
「うちの子がミツバチに刺されたらどうしてくれるの」こういった声が出るのも、もっともなことだと思います。
ただ、日本だけでなく世界中でミツバチが減少している状況。
そして日本の在来種であるニホンミツバチも、もちろん例外ではありません。
そんなニホンミツバチが岡山市役所の近くの街路樹に巣をつくったそうです。
都心にミツバチが巣をつくると”人に危害を与えるかも”と駆除に乗り出すことが多いですが、岡山市は駆除をしないことを決めたそうです。
岡山市 ニホンミツバチ移住作戦
岡山市中心部の市役所筋にある街路樹に、希少種とされるニホンミツバチが巣を作った。市は、通行人に危険が及ばないよう木製フェンスを設置。駆除はせず、来年春に巣を離れるタイミングでの“移住”を促す作戦だ。
街路樹のプラタナスの根元から約50センチ付近が縦に裂け、中に巣があり、多数の蜂がいるとみられる。市は4月、住民からの通報で把握。巣を移動させようと試みたが取り切れなかった。
蜂には春になると一部が今の巣から出て新たな巣を作る習性があるため、市はこれ以上刺激せず春まで待つことにし、今月1日にフェンス(縦3メートル、横1メートル、高さ2メートル)を設置。養蜂家への巣の譲渡を視野に、専門家と一緒に手段を検討している。
岡山県養蜂組合連合会(津山市)によるとニホンミツバチは在来種で、近年は数が減っている。攻撃性は高くなく、めったに人を刺さないといい、市北区役所地域整備課は「駆除という選択肢もあったが、希少性から適切ではないと考えた。そっと見守ってほしい」としている。
何かあったら大変だ!
何かことが起こらないよう。とにかく安全に。一般企業でも官公庁でも事故を起こさないことをと、事なかれ主義に陥りがちになると思うのですが、今回の岡山市の勇気ある決断に拍手を送りたいです。
そして、何もなくただ駆除はやめたというだけでなく木製フェンスを設置することで通行人に危害が及ばないように配慮もされています。
まとめ
ミツバチに限らずポリネーター(花粉媒介者)と呼ばれる、花粉を媒介してくれる昆虫は減っています。
5年先、10年先・・・
この先を考えると、ポリネーターによる花粉媒介が必要な昆虫が減少することで私達の食生活が激変することも予想されます。
今回のように、目先のことばかりにとらわれるのでなく私達の将来。子孫の未来のことを見据えた行動や選択をすることは大切なことだと思います。
今回の、この岡山市のような記事が出ることで攻撃性が低いといったミツバチに対する認識などが広まればと思います。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。