コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【ボツリヌス菌と破傷風菌】この2つ、どんな違いがあるのだろう

乳児ボツリヌス症を発症させる「ボツリヌス菌」とは

蜂蜜を買うとき「生後1歳未満の乳児には与えてはいけません」と書かれているのを見たことがある人も多いと思います。
 
生後1歳未満の乳児においては、腸管内でのボツリヌス菌の定着と増殖が起こりやすいとされています。
 
ボツリヌス菌は、芽胞を形成しますが、この芽胞で汚染された食品を乳児が食べると腸管内で発芽、増殖して、毒素を産生して乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
 
症状は、便秘が数日間続き、全身の筋力低下、脱力状態、哺乳力の低下、鳴き声が小さくなる、特に顔面は無表情となり、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなるといった症状を引き起こすことがあります。
 
ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
 
生後1歳以上であれば、ボツリヌス菌が体内に入っても他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、問題になる事はありません。
 
乳児の場合は腸内細菌の環境が整っておらず、ボツリヌス菌が増えて毒素を作ってしまうことがあります。
 
なので、蜂蜜にはボツリヌス菌が含まれていることが多いので注意が必要です。
 
ボツリヌス菌は乾燥や熱に強い「芽胞」形成する菌で海、川、湖や土壌に広く存在しています。
 
「芽胞」は、酸素の少ない状態で発芽して増殖し、極めて強い毒素を産生します。
 
また、芽胞の状態では、一般的な細菌と異なり100℃数分間の加熱でも生き残ることがあります。
 

破傷風とは

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破傷風は破傷風菌が産生する毒素の1つである神経毒素(破傷風毒素)により強直生麻痺を引き起こす感染症です。
 
破傷風菌は芽胞の形で土壌中に広く常在し、創傷部位から体内に侵入します。
 
侵入した芽胞は感染部位で発芽、増殖して破傷風毒素期間(3から21日)の後に局所(痙笑、開口障害、嚥下困難など)から始まり、全身(呼吸困難や後弓反張など)に移行し、重篤な患者では呼吸筋の麻痺により窒息死することがあります。
 
近年、1年間に約40人の患者(致命率、約30%)が報告されているそうです。
 
これらの患者の95%以上が30歳以上の成人だったそうです。
 

ボツリヌス菌と破傷風の違い

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ボツリヌス菌と破傷風菌は同じクロストリジウム属に属する菌です。
 
ボツリヌス毒素と破傷風毒素は神経細胞内でほとんどの同じ働きをします。
 
どちらも神経伝達物質の放出に必須なえすSNAREタンパク質を特異的に分解するプロテアーゼです。
 
どちらの毒素も、運動神経の伝達を遮断します。ボツリヌス毒素と破傷風毒素は神経細胞内でほとんどの同じ働きをします。
 
どちらの毒素も、運動神経の伝達を遮断しますが、メカニズムが異なるそうです。
 
どちらも脳から筋肉を動かすように命令が来ても麻痺して動かない状態となります。これはサリン何かと同じだそうです。
 
怖いですね。
 
ボツリヌス毒素と破傷風毒素は麻痺の仕方が正反対になります。
 
ボツリヌス毒素は、筋肉が伸びたまま縮まなくなり「弛緩性麻痺」ですが、破傷風は筋肉が緩んだまま固まる「強直性麻痺」です。
 

まとめ

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ボツリヌス菌も破傷風菌も土壌細菌なのでどこにでもあります。
 
ボツリヌス菌ではやはり1歳児未満の乳児にハチミツを与えることを避けることが非常に大切です。
 
破傷風はワクチンの接種によってほぼ100%予防が可能なので、ワクチンの接種をすることが1番いいと思います
 
40歳以上で、特に園芸や農作業を行う人や、屋外で運動を行う人にはワクチンの追加摂取が有効だと思います。
 
転んだり農作業中などに怪我をして傷を被ったとき、また動物に噛まれて傷ができた時は病院を受診して適切に傷口の洗浄直処置を受けた方が良いでしょう。
 
また、この時破傷風ワクチンが行われる場合がありますが、この時の費用は保険適用となるそうです。
 
最後まで読んでくださりありがとうございました。