コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【エルサルバドル ”カスカラティープロセス”のコーヒー】カップオブエクセレンスの元理事を務めたアイダ女子の研究成果の集大成

コーヒーの精選処理方法の多様化

一昔前までコーヒーの精選処理方法と言えば「ウォッシュド」「ナチュラル」「パルプドナチュラル」「スマトラ式」位のものでしたが、最近では「ハニープロセス」「ワイニープロセス」など新しいものが増えてきています。
 
そして「アナエロビコ」(嫌気性発酵)など、コーヒーの生豆の状態でコーヒー以外のもので風味をつけたものも出てきています。
 
2年前に「アナエロビコ」について書いたブログ記事が、半年ほど前から急にアクセス数がかなり増えているので、コーヒーが好きな人にとっては関心の高いものになってきているのではと思います。
ただ、コーヒー以外のものを使用して風味をつけることに関してはもちろん賛否があります。
 
そんな中、今回面白いコーヒーを手に入れました。
 
コーヒー産品のみで作られたものです。
 
その精選処理方法は「カスカラティープロセス」と呼ばれるものです。
 

カスカラティープロセス

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カスカラ
『カスカラ』とはコーヒーチェリーから生豆を取り出した後、果皮と果肉を乾燥させたものです。
 
カスカラティーには独特な甘みや酸味があり、ハーブティーのように楽しむこともできます。
 
そのコーヒー産品である「カスカラ」で抽出したカスカラティーをコーヒーの水洗工程の水の代わりに使用したものが「カスカラティープロセス」です。
 
水洗処理の段階でカスカラティーに漬けることでカスカラティーの甘みや酸味が、コーヒーの生豆に入り込みどのような風味を生み出すのか。期待に胸が高まります。
 

カップオブエクセレンスの元理事アイダ女史が栽培から精製までこだわった研究成果の集大成

 
早速コーヒーを飲んでみたいと思います。
 
カスカラティーの風味を生かすために焙煎度合は浅めかなと思っていたのですが、コーヒー豆を見ると思ったよりも深煎りの豆です。

早速ペーパードリップで抽出して飲んでみると、このコーヒーは「カスカラティープロセス」なんだと思って飲むとそれらしい甘さのように感じます。
 
ただこのコーヒーをブラインドで飲めば間違いなくそんなことには気づかないでしょう。
 
飲んだ印象は正直そこまでのインパクトはありませんでした。
 
ただ、カスカラは通常大半廃棄されるものなので、それを再利用してコーヒーの品質向上を目指したというのは非常に面白い試みかなと思います。
 
世の中、いろんなことを考える人がいますね。
 
コーヒーの温度が下がってくると、カスカラティーを飲んだことがある人にはそれらしい雰囲気がより伝わりやすくなるかなと思いました。
 
コーヒーの生産に携わる人や、研究に携わる人たちがこうして試行錯誤して品質の向上を目指すことで、私達は美味しいコーヒーを飲むことが出来るのかなと思います。
 
最後まで、読んで下さりありがとうございました。