映画「ハニーランド 永遠の谷」
今年のアカデミー賞で「ドキュメンタリー映画賞」と「国際長編映画賞」に異例のダブルノミネートされた作品が「ハニーランド」です。
北マケドニアの首都スコピエから20キロほどれほど離れた谷に、年老いた病気の母親と住む養蜂家の女性ムラトヴァ。
電気も水道もないその場所で、彼女は父から受け継いだ伝統的な方法ではちみつを採り、街で売りさばいて生計を立てていました。
ある日、隣に家畜を連れたトルコ人の一家がキャンピングカーでやってきました。
いわゆるノマド的な生活を送っている彼らは、彼女の極上のはちみつに目をつけ商売をしようと目論見ます。
ですが、生産性を追求した強引な採蜜は、ムラトヴァの蜂さえも死に至らしめてしまいます。
映画の冒頭は、ムラトヴァが断崖絶壁を命綱なしにするすると上り、蜂の巣を取りに行くシーンから始まります。
このシーンで写し出される自然の美しさは圧巻だとの評判なので楽しみです。
私たちが、生産性重視の生き方とともに失ったものは何なのか。
映画「ハニーランド 永遠の谷」の中でムラトヴァがシンプルで誠実な生き方とはどんなものなのか教えてくれるのだと思います。
映画「ハニーランド永遠の谷」の概要
新作映画|『ハニーランド 永遠の谷』
●監督/リューボ・ステファノフ、タマラ・コテフスカ
●原題/Honeyland
●2019年、北マケドニア
●86分
●配給/オンリー・ハーツ
●6/26(金)より、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほかにて公開
http://honeyland.onlyhearts.co.jp
ハニーランドの撮影は、なんと3年に渡ってされたそうです。
編集に使用された動画素材は400時間以上に及ぶそうです。
それが、上映時間「86分」です。
あと少し短縮し「83分」の”はちみつ”か「82分」の”ハニー”だったらとも少し思ってしまいます。
ですが、400時間以上のものが「86分」に凝縮されているので、自然の美しさなど、どれほど素晴らしいものが映し出されているのか期待してしまいますね。
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大によって、私たちは安心・安全に暮らしていけることがどれだけ贅沢なことなのか知ったと思います。
「ハニーランド 永遠の谷」を見て、ムラトヴァによって何をどんな風にかんがえさせられるのか?
今から、ワクワクしています。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。