コーヒーとはちみつと私

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【野生のハチへの農薬のリスク】環境省が安全性審査で確認へ

ミツバチの減少と農薬の影響

日本国内だけでなく世界的に見てもミツバチは減少しています。
 
ミツバチが突然大量に失踪する「蜂群崩壊症候群」(CCD)などは減少することがわかりやすい例ですが、それ以外でもミツバチは減少しています。
 
ダニやウイルス感染による影響も大きいと思います。
 
他にも農薬による影響、温暖化による影響、環境ホルモンによる影響など様々な原因が考えられます。
 
原因は「これだ」と1つに特定できるものではないと思います。
 
様々なものが複雑に絡み合い、それらが世界的なミツバチの減少を招いていると思います。
 
そんな中、ミツバチの減少の背景に農薬の影響が指摘されていることを受けて環境省が農薬の安全性を審査する際に野生のハチのリスクについても確認する方針を固めました。
 

野生のハチの農薬のリスク

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環境省によると「海外ではミツバチが大量に姿を消す事案が問題となり一部の農薬の使用等が制限されている国があるほか、日本でもカメムシの防除に使われる農薬が影響しミツバチが減少したと疑われるケースが報告されている」と言うことです。
 
ここで指しているのは、明らかにネオニコチノイドのことでしょう。
 

環境省が出した方針

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環境省は、農薬の製造や販売にあたっての審査の際に、ニホンミツバチなど植物の受粉に重要な役割を果たしている野生のハチのリスクについても確認する方針を固めたそうです。
 
ここだけを読んでいると、「審査の際に」という言葉が少し引っかかりました。
 
「審査の際」と言うのは、今後発売されるものは間違いなく該当すると思うのですが、現在販売されているものもしっかりと審査をしてもらえるのかどうなのかが、この短い文章だけでは私には何とも判断できないです。
 
守らなければならない基準値を新たに設け、植物に農薬を散布した場合、ハチに付着したり花粉や水からハチが摂取したりする農薬の量や毒性を調べるようメーカーに求めることになります。
 
野生のハチを対象とした試験方法はまだ確立されていないため、養蜂用の西洋ミツバチを使った試験結果から推計する方針で、環境省は今後基準値を設定することにしています。
 
こういったことを、メーカーに求める事は当然だと思いますが、虚偽の報告がないとも限りません。
 
様々な農薬が、ミツバチにどのように影響しているのかわからない事は現状非常に多いです。
 
もちろん試験が何もないより良いですが、試験が今いるミツバチに大きな影響を与える事はなかったという結果が出ても、長期的に何世代か先のミツバチに影響を与えることも考えられます。
 
今回、環境省が発表した「野生のハチの農薬のリスク安全性審査で確認へ」と言うニュースは素直に喜ばしいことです。
 
環境省による基準値の設定もされるようです。
 
環境省には、メーカー任せにすることなくしっかりとした明確な基準値の設定をお願いしたいです。
 
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。