コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【知られざる少数先住民族の暮らし】クルン族の蜂蜜採りとバジャウ族の生活様式の変化

スマホのある生活

今や当たり前のように使っているスマートフォン。
 
何かちょっと調べたり、自分の記憶をたどったり、情報を得るために使ったり、写真や動画を撮ったり何かと便利です。
 
まだスマホを所有するようになって10年も経っていませんが、今更スマホのない生活に後戻りすることはできません。
 
スマートフォンを所有するようになって圧倒的に便利になったと感じます。
 
ただ最近は、スマホの小さな画面を見ているとすぐに疲れを感じるので数年前よりは画面を見る時間はかなり少なくなっていると感じます。
 
スマホを時間使用することで肩や首が凝ったりという弊害はありますが、総合的に見れば良い点が圧倒的に勝っていると思います。
 
コーヒーの生産国でも、国は貧しくても生産者の人たちにもスマートフォンはかなり普及していると聞きます。
 
私たちが思っている以上に、スマートフォンの普及はしているようで先住民族も普通に使用しているようです。
 
ただ、スマートフォンを利用することで先住民族の若者が、その生活を離れ都市部に出ていく人が増えているようです。
 
そんなことで、先住民族の生活様式が大きく変わりその文化なども消滅するのではと危惧されています。
 

ヒマラヤ・クルン族の蜂蜜採り

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以前紹介した、ヒマラオオミツバチの幻覚作用のある蜂蜜を採るクルン族。
ヒマラオオミツバチの巣は断崖絶壁に作られるため、蜂蜜採りは命がけの仕事になります。
 
またヒマラヤオオミツバチは、その名の通り大型のミツバチで針も強く一般的な防護スーツなどは全く役に立たないそうです。
 
クルン族では、ミツバチと山を守る「精霊の夢」を見たものだけがその採蜜を受け継いできました。
 
その最後の1人だったマウリ・ダンさんが2018年に亡くなりました。
 
クルン族に「精霊の夢」を見たものはもういないですし、これからも現れないでしょう。
 
クルン族は何世紀もの間、外界とは切り離された暮らしを送ってきました。
 
そんなクルン族にも、少しずつ開発の波が迫ってきて携帯電話の電波が通じるようになりました。
 
そしてスマートフォンを持った若者達は外の世界へ出て、給料をもらって暮らしたいという人が増えているようです。
 
仮に「精霊の夢」を今の若者が見ても、それを認めようとしないと年長者たちは気づいているようです。
 

インドネシアの先住民・バジャウ族の今

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私たちのほとんどは、水中で息を止めていられるのは長くても1から2分でしょう。しかし、ばぐ族の人々は素潜りでどんどん戻って行潜って行き、水深60メートルのところに10分以上も留まることができるそうです。
 
驚きですよね。
 
彼らは、フィリピン、マレーシア、インドネシアの周辺海域で、素潜りで魚を獲ったり、手仕事の材料にする天然資源を採集したりして暮らす漂海民族です。
 
デンマーク、コペンハーゲン大学地理遺伝学センターのメリッサ・イラード氏が、バジャウ族と遺伝的に近いサルアン族の人々とのデータを収集し比較しました。
 
「バジャウ族の人々の体に遺伝子レベルで何かが起きているなら、ある程度以上、膵臓の大きさが違うはずです。実際、大きな変化を確認できました」とのことです。
 
膵臓の大きさ自体、バジャウ族の人々は素潜りを生業としないサルアン族より50%も大きいことがわかっているそうです。
 
そして甲状腺ホルモンの制御に関わる遺伝子について有意な違いが見られたそうです。
 
バジャウ族の人々は、この海域で1000年以上暮らしてきました。その長い歳月に及ぶ自然選択の結果、遺伝的に有利な特徴を持つようになったのだろうとイラード氏は推測します。
 
この漂海民族の生活様式も近年、脅威にさらされています。
 
彼らは社会から取り残され、陸上に暮らす人々のような公民権を享受できずにいます。
 
しかも、大規模漁業の増加により、自給自足のための漁はますます困難になっています。
 
結果として多くの人々が海から離れるようになりました。
 
イラード氏は、漂海民族の生活を保護していかないと、バジャウ族も、彼らがもたらしてくれるかもしれない医学的な研究も、そう長くは続かないのではないかと心配しています。
 

まとめ

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こういった記事を目にすると、民族の文化などは何とか守っていって欲しいなと思います。
 
ただ、その当人たちはやはり私たちと同じように、より便利で快適な暮らしというのを求めるのかもしれません。
 
世の中、便利になったと思ったらあまりに大量に押し寄せてくる情報に溺れたり、様々なストレスにさらされたり、自然界にはなかったものを食べるようになったりと、それが本当に幸せなのかどうか分かりません。
 
今の便利な生活を捨て、スローライフを送りたいという人も世の中にはたくさんいます。
何がいいのか答えなんか見つけられませんが、私は今の生活の中で自分や家族が少しでもたくさん笑顔でいられるような暮らしをしていきたいなと思います。
 
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。