空水土のスティックはちみつペロペロ
空水土の、いしだじゅりさんからのプレゼンが終了した後、空水土のスティックはちみつをみんなでぺろぺろしました。
じゅりちゃんから、どのようなところで、どんな思いで採ったはちみつなのかをお聞きした後にぺろぺろするので、参加者の方の期待感も高まっていると思います。
せっかくなので、じゅりちゃんが用意してくれた蜜源植物の写真を画面に映しはちみつをぺろぺろしました。
なかなか、これだけきれいなお花の写真を見ながらはちみつを普段食べることもないのですごく新鮮でした。
じゅりちゃんから、今回のはちみつの風味や味わいについては例年に比べると花の香りはあまり強くないそうです。
よくも悪くもクセが少なく食べやすいとのこと。
空水土のはちみつをペロペロした後の参加者の方の感想
- 花の香りが芳醇。
- いろんな花の香りがする。
- 春らしさを感じる。
- クロガネモチよりも食べやすい。
- やっぱり同じ時期に採蜜したはちみつでも、私が住んでいる地元のものと味わいが全然違う。
- はちみつテイスティングしたときの、味の変化がすごい。
- 色が綺麗で、食べる前に香りをかいだだけでも気持ちが盛り上がる。
- 甘みが強く、後味もしっかりしている。
- 味が濃厚。
以上のような言葉が出ました。
じゅりちゃんは、例年に比べ花の香りは強くないとおっしゃられていましたが、それは空水土の例年のはちみつと比べてのことです。
世間一般のはちみつに比べると、スティックはちみつになっていてもしっかりと花の香りがしました。
そして、やはり春らしさを抜群に感じます。
それを増幅させてくれたのは、今回じゅりちゃんが用意してくれていた蜜源植物の写真かなと思います。
参加者の方からの質問
かなり多くの質問が出ました。全部はなかなか紹介しきれませんので、その一部を紹介いたします。
はちみつの賞味期限は
はちみつの賞味期限は2年から3年で設定されているものが多いです。
販売するにあたり、賞味期限の記載は必須です。
空水土では、スティックはちみつに関しては瓶入りのものより賞味期限を1年短く設定してあります。
スティックはちみつは、プラスチックの素材に入っているため一年短く賞味期限を設けています。(長期間、プラスチックと触れていることの味や匂いの変化への懸念)
熊による被害は
今年は2回ありました。
熊たちが山林で食べ物をきちんと確保できるよう、広葉樹を増やしどんぐりを増やすことも大切になってきます。
山林は手を入れたら、手を入れ続けなければなりません。地域全体で協力、支援し周辺地域の生き物と共存していくことが大切です。
蜂蜜を取ることだけが養蜂家の仕事ではありません。
ミツバチは水も飲みます。ミツバチが飲む水をきれいにしないといけません。
植物には樹勢(じゅせい)と言うものがあります。
みかんの木は、一度花が咲いたらずっと咲くわけではありません。樹勢を保つためにも周辺の環境を良い状態で維持していくことが必要です。
養蜂家の仕事の中で、ミツバチたちと接している時間はそんなに多くありません。
それよりも時間を割いているのが、ミツバチたちのために周りの自然環境を維持するための活動です。
自分が住んでいる街や応援したい地域の蜂蜜を食べることが、日本の里山の保護につながっていくことだと思います。
空水土ではいつから養蜂をしているのでしょうか
じゅりちゃんの、ひいおじいさんの頃に始めたそうです。大正から昭和の初期にかけてです。
ただ、その養蜂業はあまりうまくはいかなかったそうです。
そして養蜂に使う道具等は納屋に仕舞われていたそうで、じゅりちゃんのお父さんが巣箱などを発見したそうです。
ちょうどその時期、じゅりちゃんのお父さんは養蜂に興味を持っていたそうでそれから始められたそうです。
スズメバチの駆除も行っているのでしょうか
積極的には行っていません。
空水土では養蜂だけでなく農業も行っています。無農薬で農作物を育てようとすると、スズメバチは害虫を駆除してくれるパートナーです。
もちろん、必要に応じて網等で捉えることもあります。
その時は、命を無駄にしないよう焼酎や蜂蜜に漬けていただきます。
ここで、じゅりちゃんがつい先日行ってきた長野県の蜂天国を紹介してくださいました。
キイロスズメバチに囲まれ「ハチは悪者に非ず」のたすき。インパクト凄いですね。
この「ハチは悪者に非ず」の言葉に、じゅりちゃんは共感しこの施設を訪れたようです。
この方、経営者としても成功をおさめられている凄い方です。
セイヨウミツバチは明治に海外から来た外来種です。自然界で勝手に飛び回られたら、在来種を駆逐する恐れがあります。野放しでセイヨウミツバチが里山を飛び回る事は生態系が崩れている状態です。
まとめ
他にも質問はかなりたくさんあり、参加者の方の興味や関心の高さが伺えました。
また一つ一つの質問に対し、真摯に答えられるじゅりちゃんは、どれも笑顔で答えられながらもその中に環境の維持や他の生き物たちとの共存する事に対する強い想いを感じました。
その後、じゅりちゃんが販売やワークショップを行っているエコラップのお話。
2年前に開催された「養蜂家の娘たち」の写真展の写真の紹介などもしてくださりました。
お忙しい中、しっかりと準備をして臨んでくれたじゅりちゃんに感謝です。
この時には触れませんでしたが、胸元に付いていたミツバチのブローチが素敵でした。
今回、参加者の方に断りを入れ録画させていただきました。
それを見直すと、自分の進行の下手さ加減に唖然としました。
もう少しマシかなと思っていたのですが、録画を見直すとひどかったです。
頭の中で、次はどうしようなどと必死で考えていたとは思うのですが、そっちに気が回りすぎ、じゅりちゃんや参加者の方への受け答えがひどかったです。
録画をして見直すことの大切さを痛感しました。
この辺は、少しずつでも改善していきたいと思います。
私は、養蜂をしたことがありません。
今回、実際に養蜂をされているじゅりちゃんからお話を聞くと、その迫力に圧倒されました。
小さな体の中にある、大きな熱意。
その熱量は、やはり実際に養蜂を行い、故郷を愛しているからだと思います。
「ミツバチは愛を注いだ分だけ、その愛を返してくれる。」との言葉は印象的でした。
ミツバチも人間も同じなんだよなと思いました。
1時間半という時間でしたが、私にとって2020年の中で最も濃い時間だったと思います。
自分には何ができるのだろうか。何をやっていかなければならないのだろうか。もっと真剣に考えていかなければと尻を叩かれた時間でした。
じゅりちゃん、参加者の皆様、本当にありがとうございました。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。