コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【スマホ片手にコーヒー焙煎】Sandbox Smart Roasterでコーヒーを焙煎してみました

私とコーヒー焙煎

私が今のコーヒー会社に勤めて23年が経ちます。
 
入社以来ずっと営業をやっています。会社には小さいながら自社の焙煎工場があり、セルフのカフェの運営も行っています。
 
20年以上同じ会社にいるのなら、工場でコーヒー豆を焙煎したり、カフェで接客をしたりという経験もしてみたかったです。
 
ただ、おそらく定年まで今の会社にいたとしてもずっと営業のままなのかなという気がしています。
 
本気で接客がしたいのであれば、副業で接客業を経験してみればいいかなと思います。
 
コーヒーの焙煎は、副業で「コーヒーの焙煎をさせてください」と自家焙煎店に応募しても、その店主から「はい、どうぞ。今日から焙煎をお願いします。」と言う事はなかなかないと思います。
 
仮にあったとしても、そんな自家焙煎店でコーヒーを飲みたいとは思えません。
 
だから、もし自分でコーヒーの焙煎をしたいと思ったら、自宅でするしかないかなと思っています。
 
コーヒーは好きですが、とにかくめんどくさいことが私は嫌いです。
 
私の家は、マンションで高性能(!?)な火災報知器が設置されています。
 
昨年も、同じマンションに住んでいる人が魚か何かを焦がしたか何かで消防車が数台駆けつけ大きな騒ぎとなっていました。
 
平日の昼間だったのですが、ちょうど私も在宅ワーク中だったのでその様子を眺めていました。
 
キッチンで、手網焙煎や手回し焙煎などをしてみようかと思ったこともあるのですが、そんなことをやって火災報知器を鳴らしてしまったらマンション全戸に大きく「火災が発生しました」と何度もアナウンスされてしまいます。
 
そんなことをしでかしたら、私は家を追い出されてしまいそうなので、実際試してみる勇気もわきません。
 
昨年、手回し焙煎機を購入したのですが、河原かどこかで焙煎をしてみようと思っていたのですが、結局めんどくさいのでまだ1度も試していません。
 
そんな私が、コーヒーの焙煎をしたことがあるのは「LITHON(ライソン)のホームロースター」と、会社の工場にある「小さいほうの焙煎機」です。
 
LITHON(ライソン)のホームロースターは、扱い方も本当に簡単ですが、ボタンで「中煎り」か「深煎り」を選ぶだけです。
 
一度に焙煎できる量も確か60グラムと少ないです。
 
自分が飲んでみたいと思うコーヒーの生豆を色々と購入して試したい人にはいいのかなと思うのですが、正直一日に家で3杯以上コーヒーを飲むような人には絶対に向かないと思います。
 
会社の焙煎機ですが、小さい方といっても業務用ですので12キロの釜です。1966年に製造されたドイツのプロバット社製の半熱風式です。

f:id:akatra164:20210321142050j:plain

どうしても焙煎をしてみたかったので、合計3回ほど工場長に頼んでこそっと焙煎させていただきました。
 
それぐらいしか、コーヒーの焙煎をしたことがない私ですが、今回新しく発売される家庭用のコーヒー焙煎機「Sandbox Smart Roaster」のレビュー依頼をいただきました。ありがとうございます。
 
こんな私でいいのかという思いもあったのですが、せっかくの機会なのでご依頼を受けさせていただきました。
 
クラウドファンディング「Makuake」でもかなり話題となっているようです。
 

スマホでタップするだけ自家焙煎!SANDBOX SMART コーヒーロースターとは

f:id:akatra164:20210321141801j:plain

温度や焙煎時間などもカスタム設定できるので、これから焙煎を始めたいと思っている方から、こだわりの一杯を追求したい方まで、全ての方々のコーヒーライフをより豊かにするスマート珈琲焙煎機です!
 
今日(2021/03/21)現在、クラウドファンディングサイト「Makuake」で目標100万円に対し3,400万円以上集まっています。
 
残り20日間。
 
これを、いち早く試すことができるというのはブロガー冥利に尽きますね。
 
一般販売予定価格は110,000円(税込)です。
 
Makuakeでは【特価20%オフ】88,000円(税込)で応援購入できますよ。2021年05月末までにお届け予定だそうです。
 

商品到着

f:id:akatra164:20210321142551j:plain

そして、Sandbox Smart Roasterが届きました。中々、大きな箱です。54cm×34cm×32cm(高さ×横×奥行)で重さは8kg以上あります。
 
Sandbox Smart Roasterは、焙煎機本体の色は赤と黒の2色あります。今回届いたものは赤でした。
 
内容は
・SANDBOX SMART ROASTER:1台
・SANDBOX SMART COOLER:1台
・フレッシュロースター珈琲問屋厳選生豆セット:1ヶ
(イルガチェフェ:300g、コロンビアーナリーニョスプレモ:200g)
・SANDBOX SMARTロゴ入りミトン:1組
・清掃用ブラシ:1ヶ
 
コーヒー生豆はコーヒー問屋さんのものでした。

f:id:akatra164:20210321145028j:plain

 

一番最初にご連絡いただいた時は、取扱説明書がしっかりと日本語対応できていないようなことをおっしゃられていましたが、開封して中の取扱説明書を見ると焙煎機本体の取扱説明書は日本語でも書かれていました。

 

焙煎後のコーヒー豆を冷やす冷却機(SANDBOX SMART COOLER)の取扱説明書は日本語対応していませんでしたが、こちらはコンセントを差し込み、電源スイッチをONにするだけなので、私でも直感的にわかったので問題はないと思います。 

f:id:akatra164:20210321143908j:plain

 

事前にいただいた動画など見ていたのでなんとなくの使い方のイメージはできています。
 
早速開封してみます。

f:id:akatra164:20210321145526j:plain

f:id:akatra164:20210321145556j:plain

上が冷却機で下が焙煎機本体です。
 

f:id:akatra164:20210321155229j:plain

f:id:akatra164:20210321155545j:plain

 

これに、先程のコーヒー生豆が2種類とミトンと清掃用のブラシが付いています。

f:id:akatra164:20210321145750j:plain

f:id:akatra164:20210321145803j:plain

こちらがミトン。火傷しないように軍手に比べるとしかりとした厚さがあります。
 
手にはめてみると、若林くんに負けないゴールキーパー気分になれますよ(笑)
 

f:id:akatra164:20210321150024j:plain

こちらが、焙煎後に焙煎機の中に残るチャフと呼ばれるコーヒーの薄皮を取り除く時に使うブラシです。こんなところにも「Sandbox Smart」のロゴが入るこだわりようです。
 
間違っても、これで脇の下をくすぐったりシないでくださいね!
 

『Sandbox Smart Roaster』の使い方

f:id:akatra164:20210321150753j:plain

使い方の説明は、Makuakeにかなり詳しく書かれているのでここでは要点を。
 
  1. 焙煎機本体から中に入っているドラムを取り出します。
  2. 焙煎機の電源コードを壁についているコンセントに差し込みます。(自動的に電源が入ります)
  3. スマホを用意し専用アプリからBluetoothでペアリングする。(初回のみ)
  4. ペアリングが完了したら会員登録をしログインする。
  5. ドラム内にコーヒー生豆100gを投入する。
  6. コーヒー生豆が入ったドラムを、焙煎機本体に確実に入れる。火傷防止のために必ず付属のミトンを着用してください。
  7. スマホアプリ内「曲線データベス」より、プロファイルを選択する。
  8. スマホ画面に表示される「生豆を入れて下さい」の頭にあるチェックボックスにチェックを入れて「スタート」をタップする。

以上です。

 

最低限のことだけ書いたので少し補足をしていきます。

 

焙煎機の電源コードを壁についているコンセントに差し込みます。(自動的に電源が入ります)

たこ足配線にすると、電圧不足やブレーカーが落ちることがあるそうなので注意しましょう。コンセントを差し込むことで、自動的に電源が入ります。

焙煎機の本体正面左下についているボタンが光それを知らせてくれます。
 
事前にスマートフォンに専用アプリをダウンロードしておく
焙煎のスタート、終了など全てスマホの専用アプリで行うので必須です。
 
【iOS】
Sandbox Smart

Sandbox Smart

  • Sandbox Smart Technology Co., Ltd.
  • フード/ドリンク
  • 無料

apps.apple.com

 

【Android】

play.google.com

 
スマホを用意し専用アプリからBluetoothでペアリングする。(初回のみ)
スマートフォンのBluetoothをオンにし、アプリのトップページ左上にある「ペアリング」をタップすると、焙煎機の選択画面に接続先となる焙煎機が表示されるので、それをタップします。
画面に「設備が接続されました」と表示されたらペアリングが完了です。
 
ペアリングが完了したら会員登録をしログインする

f:id:akatra164:20210321153957p:plain

会員登録をすることで、専用アプリで保存できるプロファイルが増えるようなので会員登録をして使うことをオススメします。
 
スマホアプリ内「曲線データベス」より、プロファイルを選択する

f:id:akatra164:20210321155810p:plain

アプリトップの右上にある「曲線データベース」をタップします。
 

f:id:akatra164:20210321155832p:plain

すると、こんな画面に変わります。
 
「プリセット曲線」では一般的な「浅煎り」「中煎り」「深煎り」を選択することが可能です。
 
さらにそれぞれに「スロー」と言うものを選ぶこともできます。
 
これは試していませんが、通常よりもゆっくりと時間をかけ焙煎したい時に使用するものなのかなと思います。
 
豆の中までしっかりと確実に火を通したい人向けなのかなと思います。
 
「アドバンス曲線」はイルガチェフ、シダモ、グジといったエチオピアモカの浅煎りやケニアやマンデリン、ブラジルの中煎り、深煎りなどいろいろ選択することが可能です。
 
おそらくここは、順次さらに追加されるのかなと思います。
 
「コンペティション曲線」では、何かしらの焙煎の大会で1位、2位、3位になったプロファイルで焙煎ができるのかなと思います。
 
で、私が焙煎したのはどれなのか。
 
事前にメールでいただいた「中煎り改善版」と「深煎り改善版」を試してみました。
 
サンプルでいただいた生豆は「コロンビア ナリーニョスプレモ」と「エチオピア イルガチェフ」です。どちらも精選はウォッシュドでした。
 
個人的には、モカ(イルガチェフ)はナチュラルで焙煎を試してみたかったです。
 
わがまま言ってすいません(笑)
 
まずは、イルガチェフを「中煎り改善版」で焙煎してみました。いや、焙煎しようとしました。
 
前日、人生初の遠近両用メガネに変えた私はスマホの画面も見やすくなり上機嫌です。
 
イルガチェフを100gしっかり量り、ドラムに投入。

f:id:akatra164:20210321160503j:plain

f:id:akatra164:20210321161135j:plain

そしてそのドラムを、焙煎機本体に入れます。
 
この時、火傷をしないように必ず付属してくるミトンを着用してください
 
焙煎機の蓋を閉じ、スマホの画面で焙煎スタート。
 
焙煎が始まっても、そこまで音は大きく感じません。
 
スマホ画面を眺めていると現在の温度やスタートからどれぐらい時間が経ったのか一目で確認することができます。

f:id:akatra164:20210321160627p:plain

 

そしてスマホ画面の上を見ると「中煎り」を選んだつもりが「深煎り」でした。
 
仕方がないのでそのまま続けます。
 
この焙煎機の使用では、リスタートすると全く最初からになってしまうようなのでここは仕方がありません。
 
10分経ち、12分経ち、13分経ち・・・
 
この辺で温度が180度越え出してきます。
 
事前の説明では、1ハゼが始まってすぐではなく、パチパチパチと安定してハゼ始めたタイミングで「第一クラック」を押してくださいとの事でした。
 
心配性な私は、もしかして1ハゼの音を聞き逃しているのかと時間とともに不安になってきました。
 
どうしよう…もう1ハゼ終わっているのか?
 
まぁいいや、「第一クラック」を押しちゃえと思いタップしました。
 
それから30秒から40秒ほど経つと、見事にパチパチパチと言う音が聞こえてきました(笑)
 
もうここで、やけくそでその後表示された「第二クラック」を押しました。
 
そして焙煎終了するまで待ち、再びミトンをつけ焙煎機の中からドラムを取り出しました。
 
見た目の色は、中煎りより少し浅いかなと言うような色です。

f:id:akatra164:20210321161211j:plain

 

色だけから判断すると、もともと私がイルガチェフを焙煎したかったイメージには近いです(笑)
 
写真で見ると、色ムラが大きく感じられますが実際は写真で見るよりムラは少なく感じました。
 
その後、コロンビアの深煎りや、正真正銘のイルガチェフェの中煎りを試してみました。
 
ざっくりしたイメージですが、中煎り焙煎時間は16分から17分。
 
深煎りで18分を超える位のようです。
 
もちろん、他の温度プロファイルを試すと時間のズレはあると思いますがご参考になれば。
 
どちらも、10日から2週間ほどしたら楽しんでみたいと思います。
 
ですが、せっかくなので焙煎直後のイルガチェフをすぐに飲んでみました。

f:id:akatra164:20210321161515j:plain

焙煎直後の、力強い膨らみ方は見ていて楽しいです。
 
焙煎直後なので、蒸らしは1分とりました。
 
飲んでみると、焙煎直後の炭酸ガスによるシュワシュワ感。落ち着きのない酸味特性です。
 
ただ、温度が下がってきたところで甘さをしっかりと感じ取れました。
 
私が思う飲み頃は、イルガチェフは中煎りで焙煎したので2週間後に楽しんでみたいと思います。
 
コロンビアも深煎りで焙煎しましたが、自分が想像していたよりは深くなかったです。
 
こちらは10日後ぐらいに楽しんでみたいと思います。
 

良かった点

f:id:akatra164:20210321161828j:plain

私が実際に使用してみて良かったと思う点です。
  • 音が静か
  • 匂いがそれほど気にならない
  • 煙がほとんどない
  • 掃除が簡単
  • とにかく楽
  • コンパクト
  • インテリアとしても◎
  • アプリの操作性が簡単
  • 自分なりの焙煎をアプリ一つで軽快に楽しめる
  • 冷却機の使い勝手と性能が◎

こんなところでしょうか。

 

この中でも、特に私がその良さを最高に感じたのは煙の少なさと、使用後の清掃の楽さです。

 

上の写真が、焙煎機本体の内部ですが付属の清掃用ブラシで驚くほど簡単にチャフを払い落とせました。

 

払い落としたチャフは、焙煎機本体の下に付いているチャフ受けに落ちますので、このチュフ受けをゴミ箱の上に持っていき、ゴミ箱に払い落とすだけです。

f:id:akatra164:20210321162809j:plain

 

この内部の作りも、相当考え、計算されたのだなと思います。

 
匂いですが、私は少なく感じたのですがちょうど焙煎中に家に帰って来た息子は「臭い、臭い」と言っていましたので、感じ方は人それぞれかと思います。
 

改善されたらいいなと思う点

f:id:akatra164:20210321163301j:plain

 

もう少しここが改善されたなと思う点を挙げておきます
  • 焙煎機正面の窓が小さい
  • 電源ON,OFFスイッチが欲しい
  • 生豆で200gくらい一度に焙煎出来ると嬉しい

 

これくらいかなと思います。やっぱり、電源のON、OFFスイッチは欲しいところです。

 

確かに、今の仕様だと使用後に必ずコンセントを外すので安全面では間違いないと思いますが、やはり不便を感じます。

 

そして、本体正面に付いている覗き窓。

 

ここから、焙煎している時の中の状態がもう少しはっきりと見たいという人は多いかなと思います。実際、しっかりと見たいと思うのは購入直後だけかもしれませんが。ここは「チラリズム」より「モロミエ」がいいです!

 

そして、わりと家にいる時間が多くコーヒーの飲用杯数が多いコーヒー・ヘビーユーザーには、1回の焙煎が生豆で最大100gというのは面倒に感じます。

 

焙煎後は約80gです。あっという間に無くなってしまいます。アプリを使って様々な焙煎を試すことは出来ますが、もっと自分でアナログチックに色々試してみたい人は手網や手回しロースターを使う人が多いかなと思います。

 

自分の好きな豆を見つけ、自分の好きな焙煎度で、いつも鮮度の良いコーヒーを出来る限り簡単に飲んでみたいという人が一番のターゲットになるかなと思います。そうした時、やはり最低でも一度に200gの生豆を焙煎できたら嬉しいなと思います。

 

こんな人にオススメ

f:id:akatra164:20210321170711j:plain

 

  • 自分の好きな味のコーヒーを探求したい人
  • コーヒーの焙煎に興味があったけど、煙、匂い、掃除の面倒さで諦めていた人
  • コーヒーとデジタルガジェットがともに好きな人
  • 常に鮮度の良いコーヒーの飲んでみたい人
  • 来客が多く、来られた人たちに「こだわりがある人」と思われたい人
  • 彼女を家に呼んだ時に「デキる男」感を演出したい人

私に思い浮かぶのは、こんなところです。

 

もし、私が単身赴任をしていたら、迷わず『Sandbox Smart Roaster』を購入し、部下や若い後輩を家に呼び、家に来る時間を見計らい焙煎をスタートしておく。

 

家にやって来てしばらくしたら「おっと、コーヒーの焙煎が終わったからちょっと待って」と、ひけらかす(笑)

 

このあたりは、イタい人になりたくないので妄想だけにとどめておきます。


こんな私に、こんな素敵な焙煎機のレビュー依頼をいただいて感謝しております。


ほぼ焙煎ど素人の私に何か書けるのかと思いましたが、精一杯書かせていただきました。


焙煎をしながら、ブログをやっていて良かったなと素直に思うことができました。


本当に素敵な機会をくださり、ありがとうございました。

 

『Sandbox Smart Roaster』が気になった方はMakuakeをチェックですよ!!

www.makuake.com

 

最後まで、読んでくださりありがとうございました。