将棋における「千日手」
将棋の世界には「千日手」と言うものがあります。
同一局面が4回現れた時点で「千日手」となり、無勝負とする。尚、連続王手の千日手は反則である(第8条反則の第7参照)。なお、同一局面とは、「盤面・両者の持駒・手番」がすべて同一を意味する。
お互い、不利にならないように指そうとすると同じことを互いが延々と繰り返すことになってしまうというものです。
小学生の頃、将棋が大好きで天気が良い時は野球。天気が悪い時は将棋と完全に私の生活パターンが決まっていました。
小学生同士のへぼ将棋です。お互い、不利になりたくないと思いひたすら同じ手を繰り返す千日手になる事は度々ありました。
子供ですから「お前が違う手を指せ」とよく喧嘩になったものです。
もちろん、プロの棋士の間でもたびたび千日手によって差し直すことがあります。
先日開催された、将棋の第70期王将戦7番勝負第6局ではその千日手が成立しました。
千日手成立後の休憩では渡辺明王将が「アイスコーヒー」、挑戦者の永瀬拓矢王座が「ホットコーヒー&イチゴのショートケーキ」をオーダー
千日手が成立した、第70期王将戦7番勝負第6局では、成立後1時間の休憩が挟まれました。
その時にオーダーしたのは渡部明王将が「アイスコーヒー」。
挑戦者の永瀬拓矢王座は「ホットコーヒー」と「イチゴのショートケーキ」だったそうです。
渡辺明王将は36歳。永瀬拓矢王座は28歳です。
どちらかと言うと、確率的には年長者がホットコーヒーを頼むことが多いのかなと思いますが、ここでは逆でした。
プロの棋士は、凡人の私では全く想像が及ばないほど頭の中で様々なことを考えていると思います。
この1時間の休憩で、しっかりと糖分を補給した挑戦者の永瀬拓矢王座が有利なのかなと思うのですが、その後の結果はいかに・・・・・・
第5局までの対戦成績は、渡辺王将が3勝2敗とリードしていました。
ここで渡辺王将が勝利すれば4勝2敗でタイトル防衛。
反対に、永瀬王座が勝利すれば3勝3敗の5分となり最終7局を迎えることとなります。
そしてその結果は、先手の渡辺王将が113手にて勝利し、4勝2敗でタイトル防衛となったそうです。
言い換えればここでは「アイスコーヒー」が勝利しました。
1時間の休憩時間に撮ったものでどこまでプロキシの思考に影響与えるのかは分かりませんが、休憩中にオーダーしたものがニュースになると言うのは面白いですよね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。