コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【セイヨウミツバチ増えるといいな】夏場の餌不足と殺虫剤使用に伴う被害を解消できるか?

セイヨウミツバチの数

環境問題のことに興味があったり、蜂蜜やミツバチのことが好きな人でしたら、日本だけでなく世界中でミツバチの数が減っていると言うことを聞いたことがある人も多いと思います。
 
原因は1つに特定できるものではなく、様々なことが原因となっていると思います。
 
日本においては、セイヨウミツバチの減少は夏場の餌不足と殺虫剤の使用に伴うものが大きいのではと言われています。
 
それらを解消するために、すでにセイヨウミツバチを使った試験が行われているそうです。
 

セイヨウミツバチを使った試験

 
試験では、殺虫剤曝露が生じやすいと思われる水田近傍に実験用の養蜂場(10個の巣箱)を設置。そこから約300m離れた遊休地に、緑肥・景観作物としても使われるシロガラシを0.3ha栽培。シロガラシを訪花した働きバチの背中にはICタグ(2×3mm角、厚さ0.5mm、重さ3mg)を貼り付け識別し、巣箱の入り口に設置した読み取り装置で識別した働きバチの出入りを計測し、水田の害虫防除で散布される殺虫剤の影響を軽減できるのかを確かめる実験を行った。また、花畑の誘引効果と比較するため、水田で殺虫剤を散布する24時間のみ、働きバチが通り抜けられない約2mmメッシュ程度の防風ネットで巣箱を覆い、働きバチが採餌できない状況をつくり曝露しない試験も実施した。
 
 小さなミツバチにICタグを付ける作業も大変ですが、付けられるミツバチも気の毒ですよね。
 
しかし、ミツバチたちの子孫繁栄のためにもしっかりと検証し活かしていって欲しいですよね。
 

また、殺虫剤散布した水田周辺に飛来しないよう網で覆った巣箱でも死虫は少なく、網掛けなしでシロガラシをとくに多く利用していた巣箱の方が、死虫数が少ない結果となった。これにより網掛けした間、餌や冷却用の水を取りに行けないため、炎天下に設置した巣箱が熱などのストレスを受けた可能性が示唆された。

今回の試験では、セイヨウミツバチの巣箱一つに対し必要な花畑の面積は明らかになっておらず、今後も検証を継続していく。こうした検証試験を積み上げていくことで、セイヨウミツバチを殺虫剤曝露から守り、夏季の餌不足を解消できる効果的な花畑の確保をめざす。

 
 今回の「夏の餌不足」と「殺虫剤使用に伴う被害」を軽減できたとしても、それだけでセイヨウミツバチの数が劇的に増えることは恐らく無いと思います。
 
ただ、こうして一つ一つの原因を特定し、潰していくことがミツバチたちにとっても私たちにとっても大切だと思います。
 
なにも策を講じなければ、減っていくのは間違いないですからね。
 
どのような結果が出て、どのように対策を講じていくのか見届けたいです。
 
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。