コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

熱波に襲われたミツバチは生殖器が爆発するように体外に露出して死亡する

 

ミツバチの減少

世界中でミツバチの数が減少し続けていますが、その理由は1つに絞りきれるものではありません。


農薬や環境ホルモン、生態系の乱れなど様々な要因があると考えられています。


その中にはもちろん、地球温暖化もあります。


温暖化によって、今までよりも気温が上昇することで何かしらミツバチに大きな影響が出るだろうと言うのはなんとなく思ってはいました。


カナダ西部にあるブリティッシュコロンビア州では、2021年の夏に熱波が襲いました。
この時、奇妙な死に方をした働きバチが大量に発見されたそうです。

 

熱波のショックで生殖器が暴発?

熱波で生殖器感が暴発して死亡したミツバチ

 

働き蜂の奇妙な死に方は、2021年の夏、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州を襲った熱波がきっかけとなって発見されました。

同州アームストロング市の養蜂家エミリー・ハクスター(Emily Huxter)氏は、何十匹もの働き蜂の死骸が、腹部が爆発したような状態で地面に転がっていたといいます。

その画像を受け取ったマカフィー氏は、同じような大量死が確認された州内の養蜂家と連絡を取り合いました。

死骸を調べてみると、ミツバチはすべて、普段は体内に隠されている生殖器(腹部と同じサイズがある)が飛び出した状態にあったのです。

熱波に襲われたオスミツバチは「生殖器が暴発し射精しながら爆死する」と判明 - ナゾロジー

 

熱波で腹部が爆発したように死んだ働き蜂たち

 

通常、ミツバチのコロニー内は、35℃前後の温度を保つ安定した環境です。

しかし、42℃の環境に6時間置くと、働き蜂の半数が熱ストレスで死ぬことが分かっています。

より敏感なものは2〜3時間で死に始めますが、そのような温度を経験することは普通ありません。

マカフィー氏は「働き蜂が熱波のショックで死ぬと、体が強制的に射精して、生殖器が爆発するように体外に露出する」と説明します。

 

巣箱を涼しく保つ2つの方法を実験

実験中のミツバチの巣箱

 

ミツバチたちを、こんな悲惨な死に方にさせないために巣箱を少しでも涼しく保つための実験がされたそうです。

 

少しでも参考になればと思います。

 

実験では18のコロニーを用意し、10分ごとに室温を測定する温度計を設置。

そのうちの6つに発泡スチロールの断熱材のカバーを、6つにシュガーシロップを設置し、あとの6つはコントロール群として何もせずに放置しました。

その結果、コントロール群に比べて、発泡スチロールのカバーをした巣箱は約3.75℃、シュガーシロップを設置した巣箱は約1.1℃涼しくなっていたのです。

また、発泡スチロールは温度の安定剤としても働き、夜間の最低気温と昼間の最高気温がともに抑えられていました。

マカフィー氏は、発泡スチロールは夏の暑さと冬の寒さの両方からハチを守るので、養蜂家は常時使用を検討すべきであるとしています。

今回の研究は実験段階であり、論文としての正式な発表はまだ先になるとのこと。

しかし、この悲惨な死からミツバチを守るためにも、いち早く手を打つべきかもしれません。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。