コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【AIが「コーヒーが好きです」】嘘っぽく聞こえることに学ぶ”共感”の大切さ

AIが「コーヒーが好きです」と言ったら・・・

誰か人と会っているときの何気ない会話で、「私、コーヒーが好きなんです」と言われても「そうなのですか。私もコーヒーが好きなんです。」などと返事をすると思います。
 
特に、そこに違和感を覚える事はないと思います。
 
それが、人でなく人型ロボット「ペッパー」などが同じように「私、コーヒーが好きなんです」と言ったら違和感を覚える人が多いかなと思います。
 
なんだか、嘘っぽく聞こえますよね。
 
そこには、「発話の帰属」問題があるそうです。
 
雑談AIが「コーヒーが好きです」と言ったとしても、そのシステムはコーヒーが飲めないわけです。

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そのことを私たちは知っています。
 
なので、どうしても嘘っぽくなってしまいますよね。
 
こういう問題を、発話が誰のものかという意味で、「発話の帰属の問題」と言ったりするそうです。
 
ただ、これも将来的には実際にコーヒーを飲むようなシステムも出てくるかもしれませんね。
 

AIに学ぶ「共感」の大切さ

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人間同士の雑談のデータを収録して発話意図のラベルを付与したところ「共感、同意」と言う発話意図のラベルは全体の12%もあったそうです。
 
これは8回に1回ほど共感や同意を示していることになります。
 
私が思っているよりもすごく多い数字に感じます。
 
こういったところを、AIの研究開発にも生かしているそうです。
 

共感的にふるまうロボットは、より信頼を得られることが知られています。ゲームなどで相手となる対話システムでは、共感をすることでより相手に信じてもらいやすくなることが示されています。私たちの研究グループでも雑談AIにおける共感の影響について調査をしています。

たとえば、好きな動物・嫌いな動物についての雑談を行うシステムを作ったことがあります。このシステムでは、共感を行う頻度をコントロールできるようにしてありました。そして、全然共感しないシステムや少し共感するシステム、かなり共感するシステムなどを作り、共感した回数とユーザの行動や対話の満足度の関係を調べました。

ある設定のシステムは、ユーザが「猫が好きです」と言ったのに、「私は猫が嫌いです」と言ったりします。別の設定のシステムでは、同じようなユーザの発話に対して「分かります。私も猫が好きです」と言ったりします。すると、共感するシステムのほうがユーザの満足度が高い結果に。また、面白いことに、システムの共感の回数が多いほどユーザの共感の回数が多い傾向が見られました。

飲めないのに「コーヒーが好き」…なぜAIの言葉は嘘っぽく聞こえるのか 適切な共感は人間でも難しい | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 
このことは、人とAIロボットの関係だけでなく当然、人と人との関係においても全く同じだと思います。
 
より自分に共感してくれる人に対し、そんなに人は攻撃的になることはないと思います。
 
相手と、より良い関係を築きたかったらまずは相手が話したことにしっかりと耳を傾け、相手にしっかりと共感し、それをしっかりと言葉にするところから始めたらいいんのかなと思います。
 
そこに、コーヒーがあったらさらにお互い気持ちもリラックスし良い関係が築けるのかなと思います。
 
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。