ツマアカスズメバチ
ブログで過去に何度か取り上げた長崎県対馬市で、10年ほど前から確認されているツマアカスズメバチ。
以前紹介した時は、対馬市の人々が何とかこれ以上他の地域に広まっていくことを抑えようと戦っていました。
もちろん今も戦っているのですが、残念ながら福岡県など九州各地で確認されているようです。
現在対馬市では島の北部から南部まで至るところでツマアカスズメバチが確認されています。
このまま日本各地でツマアカスズメバチが見られる状況になってしまっては、国内の生態系にかなり大きな影響が出そうです。
福岡にじわり広がる「ツマアカスズメバチ」
3年前に長崎県対馬市で撮影された映像です。ミツバチの巣に飛んできた、1匹の黒いスズメバチ。ミツバチを捕食しようとしています。特定外来生物に指定されている「ツマアカスズメバチ」です。
10年前に国内で初めて対馬市で確認され、2015年には北九州市でもツマアカスズメバチの巣が確認されました。その後も九州各地で確認され、4月は福岡市東区で、5月には福岡県久山町の養蜂場で、女王蜂が相次いで見つかりました。
ツマアカスズメバチの特徴は
九州大学農学研究院 上野高敏准教授「ツマアカスズメバチは、スズメバチの中では中型くらい、2~3センチ程度の大きさ。何が怖いかと言うと、蜂に刺されると体質と過去の体験によっては急激なアレルギー症状が出てくることがあるんです。いわゆるアナフィラキシーショック。日本ではまだ亡くなった方はいないが、韓国やヨーロッパではツマアカスズメバチに刺されて実際に亡くなった方はいる」
上野准教授によると、ツマアカスズメバチは船の貨物に紛れて九州に入ってきた可能性があるといいます。
九州大学農学研究院 上野高敏准教授「とにかくミツバチが好きなので、巣箱にしつこくやってきます。当然、養蜂業者の人にとってみれば、かわいいミツバチの巣に常にツマアカスズメバチがまとわりついてくるので、すごくやっかいな天敵なんです」
養蜂業者「来ることによって巣箱の中でミツバチがストレスを感じるようになったら、いろいろな病気のもとになる、とにかく駆除してください。広がらないように。生態系が変わる、それが怖い」
今現在、福岡で確認されているツマアカスズメバチの数は少ないです。この初期段階において徹底的に駆除し、なんとかこれ以上の生息地の拡大は食い止めて欲しいところです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。