コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

ワインにミツバチのマーク イタリア「アブルッツォワイン」の魅力とは

 

ワイン界にもサステナブルな潮流がやってきた

最近、ワインの世界にも「サステナブルワイン」と呼ばれるものが出てきたようです。


自然との共生や、SDGsの重要性が言われる中、食べ物すべてを使い切ることや見た目が悪い不揃いなもので今まで販売することがなかったようなものも積極的に活用するなどそういった流れができてきています。


そして、環境への意識が高くスローフードの発祥の地としても知られているイタリアではサステナブル認証を取得したワイナリーも徐々に増えてきているようです。


SQNPIを取得したワインには、なんとミツバチのマークが付けられるそうです。

 

ミツバチが目印のSQPNI認証ステッカー

SQNPIとはSistema di Qualità Nazionale di Produzione Integrata、統合生産国家品質システムのこと。環境に優しいワインという意味では、オーガニックのぶどうと自然の酵母で作られたナチュラルワインも挙げられますが、サステナブルワインの場合は、ボトルの中身だけでなく、従業員の雇用環境や排水の処理、地域社会との共生まで、より幅広いサステナブルを追求している点が特徴です。

“サステナブル”に注目。イタリア「アブルッツォワイン」の魅力とは - 【E・レシピ】料理のプロが作る簡単レシピ[1/8ページ]

 

サステナブルな商品にミツバチのマークが付くというのはなんだか嬉しいですね。

 

イタリア「アブルッツォワイン」の魅力とは

 

【アルヴァ】では、ペアリングが記載されたメニューや、アブルッツォワインの魅力を紹介するメニューも配られました

そんなイタリアの中でも、伝統的に自然との共生という意識が高い、イタリア中部・アブルッツォのワインの魅力を紹介するイベントが東京・大手町のラグジュアリーホテル「アマン東京」のイタリア料理店、【アルヴァ】で行われました。

イベントを主宰したのは、イタリア在住歴24年の日本人ジャーナリスト、池田匡克さん、愛美さん夫妻、そして、イタリアワインの第一人者として知られる、ワインジャーナリストの林茂さん。

さて、何よりもアブルッツォってどこ?という声も聞こえてきそうですが、首都ローマが長靴の膝下あたりだとすると、ちょうどその裏側のふくらはぎのような場所。高い山あり、海ありと標高差の大きい土地柄は、海山の幸に恵まれた土地柄、日本とも少し似ています。

匡克さんによると、アブルッツォ州には古代遺跡のような、特に目立つ観光スポットはあまりない反面、豊かな自然を生かしてグリーンツーリズム、エコツーリズムを推し進めているそう。

「アブルッツォ は全面積の30%が国立公園などの自然保護区で、これはヨーロッパ最大です。国立公園内にブドウ畑があるワイナリーもありますから、自然環境保護というのはどのワイナリーにとっても必須であり、ごく当たり前なことなのです。

豊かな自然に囲まれた「Fattoria Savini」社のぶどう畑

さらに匡克さんは、1984年に、ドイツ人の現代美術家、ヨーゼフ・ボイスがこの地に滞在し、自然保護プロジェクト「ディフェーザ・デッラ・ナトゥーラ (Difesa della Natura)」を立ち上げたことも影響していると考えています。7000種類もの樹木を植えるなどして、アブルッツォが持つ生物多様性を訴えたこともあり、この地域にオーガニックやビオディナミのワインが多い理由には、そんな背景もあるのでは、と指摘します。

「実際に、アブルッツォ州の全DOC(※)生産地域の70%以上が有機農法の畑です。自然派、とくに名乗っていませんが有機農法、野生酵母と自然発酵でワイン生産をしているワイナリーも多くあります。」

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。