コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

カーボンニュートラルなコーヒー製造の実現を目指す「UCC山梨焙煎所」

f:id:akatra164:20220320130928p:plain

 

カーボンニュートラルとは

最近よく耳にする「カーボンニュートラル」。


政府が2020年10月、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すと宣言しました。


「排出を全体としてゼロ」と言うのは、二酸化炭素を始めとする温室効果ガスの「排出量」(人為的なもの)から、植林や森林管理等による「吸収量」(人為的なもの)を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。


このカーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減はもちろんのこと、吸収作用の保全及び評価をする必要があります。


地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、2015年にパリ協定が採択され、世界共通の長期目標として、


世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より10分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求すること(2℃目標)
今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との間の均衡を達成すること


などを合意しました。

ondankataisaku.env.go.jp


この実現に向けて、世界が取り組みを進めており、120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」と言う目標を掲げています。

 

コーヒー業界大手UCCが「カーボンニュートラルなコーヒー製造の実現を目指す」ために「UCC山梨焙煎所」を新設すると発表しました。

 

カーボンニュートラルなコーヒー製造の実現を目指す「UCC山梨焙煎所」

f:id:akatra164:20220320131153j:plain

カーボンニュートラルなコーヒー製造に向けたUCC山梨焙煎所におけるエネルギー活用の仕組み

 

新設する「UCC山梨焙煎所」の特長は以下の3点です。
1.官民・業界の垣根を越えた連携で、水素を熱源としたコーヒー焙煎を可能にする水素焙煎機の開発や太陽光・水力等の再生可能エネルギーの活用を通じて、2030年に二酸化炭素排出量51%削減(2019年比)、2040年にカーボンニュートラルなコーヒー製造※1を目指します。
・本件に関連し、山梨県企業局、東京電力エナジーパートナー(株)、(株)巴商会、東レ(株)と共同にて、水素を熱源とした脱炭素エネルギーネットワーク「やまなしモデル」技術開発事業を開始します。
・コーヒー焙煎の熱源においては、一般的にLNG等の化石燃料が使用されます。本熱源をクリーンエネルギーである水素に代替するイノベーションに挑戦して参ります。
2.これまで培った製造技術を凝縮し、最新鋭の設備導入やAI活用・更なるFA化を推し進め、高品質・高効率な焙煎所運営を図ります。
3.従来の製品群に加えて、カプセル、フレッシュキューブ(小容量真空パック)、ワンドリップタイプ(一杯抽出)等、高付加価値製品の製造能力強化を図ります。

UCC上島珈琲は、焙煎所でのチャレンジ、協働・共創を通じて、コーヒー業界の発展、カーボンニュートラル社会の実現に貢献して参ります。

山梨県笛吹市に「UCC山梨焙煎所」新設を決定水素を熱源としたコーヒー焙煎技術の開発や太陽光・水力等の再生可能エネルギーの活用を通じ、カーボンニュートラルなコーヒー製造を目指す | コーヒーはUCC上島珈琲

 

2021年6月にユニカフェがアートコーヒー山梨工場、UCCに譲渡すると発表がありました。


その工場を「UCC山梨焙煎所」に作り替えるようです。

 

「UCC山梨焙煎所」概要

1.名称:UCC山梨焙煎所
2.所在地:山梨県笛吹市八代町南4277
3.敷地面積:約34,814㎡(総床面積12,000㎡予定)
4.稼働開始予定:2024年上期
5.製造品目:レギュラーコーヒー、コーヒーカプセル、ワンドリップコーヒー、フレッシュキューブコーヒー
6.製造する主な製品ブランド:上島珈琲店、ゴールドスペシャル、職人の珈琲、ドリップポッド、各種業務用ブランド
7.総事業費:約143億円(計画)


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。