コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

長崎県・大村市「アルマロードコーヒー」 ”やってみたい”を実践し、地域の憩いの店として親しまれるまで

 

”やってみたい”を見聞きすること

最近、ふと思うことがあります。数年前から少し感じてはいたのですが、自分にとってのモチベーションはどこにあるのだろうかと言うこと。


その答えは1つだけでは無いのですが、最近その占める割合が少しずつ大きくなってきているのが若い人たちの”やってみたい”という話を聞き、その先にある夢の実現のために今何を考え何をしようとしているのかと言う話を聞くことです。


若い人たちが未来に不安を感じつつも、前向きに夢や希望を持ってがんばり、試行錯誤している様子を見ると自分も頑張らなくてはと思います。


それと同時に、そういった若い人たちに対して自分は何か力になることができるのだろうかと考える時間がとても楽しいです。


正直、考えても答えが出ないことが大半ですが、私でなく私の周りにいるすごい人たちと、若い人たちを"繋げる"というのが自分にとっての1つの使命なのかなと思っています。


私の周りにいてくれる人たちは、本当に自分にとって大きな財産だなと最近強く感じています。


今回は、若い頃に思い描いた自分の夢をすでにある程度実現している長崎県大村市の「アルマロードコーヒー」のお話です。

 

森さんが思い描いた夢と目標

森さんが「アルマロードコーヒー」を立ち上げたのは、23歳のころ。パティシエの専門学校に通う中、インターンで足を運んだカフェでの接客に強く惹かれた。「お菓子も作って、接客もするカフェが私には一番合っていると感じました。それを機にシアトル系のコーヒーチェーンでアルバイトを始め、接客・お菓子・コーヒー、すべてが叶うコーヒーショップを開くという目標をおぼろげに持ち始めました」

それが20代前半の時。まだまだたくさんの経験をしてみたいと、次に選んだのはオーストラリアへの留学。ワーキングホリデーの制度を利用し、1年間メルボルンで暮らした森さん。「オーストラリアは独自のカフェカルチャーが根付いていて、みんなコーヒー片手にカフェでおしゃべりしたり、街を歩いたりしているのが当たり前でした。メルボルンではバリスタとして働く機会もあり、その経験からよりコーヒーへの興味は強くなりました。おいしくコーヒーを淹れるための知識、技術を意識しだしたのもこの時ぐらいから」

コーヒーで旅する日本/九州編|”やってみたい”を実践し、地域の憩いの店として親しまれるまで。「アルマロードコーヒー」(ウォーカープラス) - Yahoo!ニュース

 

やりたいことを、まずやってみる

帰国した森さんは長崎を離れ、東京や福岡などに出ることも視野に入れていたそうだが、両親のことなどを考え、長崎に残る決断をする。「ただ当時、長崎にはコーヒーショップはそこまで多くなくて、バリスタの求人もほとんどありませんでした。どうしようか悩んでいた時、よく通っていた長崎市のひとやすみ書店のオーナーさんに、『自分がやりたいことがあるなら、とりあえずやってみたら良い』とアドバイスをいただいたんです。当時、私は23歳。怖いもの知らずの勢いだけで、『やってみよう!』って決断して、すぐにエスプレッソマシンを購入しました」と森さん。「アルマロードコーヒー」を立ち上げ後、無店舗という業態を活かし、移動販売、イベントなどに積極的に出店する日々を1年ほど送った。そんな時、偶然知り合った「LONG TABLE」のオーナーに大村市のショップ内でカフェをやってみませんか、と相談を受けたのが、現在のスタイルに至った経緯だ。

 

「なんかおいしい」で良い、シンプルなアプローチ

「アルマロードコーヒー」は開業時から長崎市内にあるロースタリー、トサカコーヒーからコーヒー豆を仕入れている。豆の産地は不定期で変わるが、焙煎度合いは中浅煎り、中煎り、中深煎りの3種をラインナップし、中深煎りだけはブレンドで固定。2022年5月現在、中浅煎りはエチオピア イルガチェフェ、中煎りはコスタリカ ラ・カンデソーシャ、中深煎りはイエメンと東ティモールのブレンドを使っている。店内のメニュー看板にはナチュラル(※1)、ウォッシュド(※2)など生産処理も書かれているが、それもさりげなくといった程度。その理由は、森さんが大切にしている「毎日飲めるコーヒーを」というシンプルな考えによるものだ。

「私自身、メルボルンでコーヒーを飲んで、『初めて飲む味だけど、なんかおいしい』ぐらいの感覚だったんです。もちろん当時はコーヒーに対して詳しい知識は持ち合わせていなくて、それでも『また飲みたい』って素直に思いました。コーヒーって突き詰めれば、きりがないくらい奥が深いものだと思いますが、お客様には『おいしい』って感じていただくことが一番だと思っていて」。そんな森さんの、なにも考えずにおいしい、また飲みたい、と思わせる素直なアプローチがローカルで親しまれる理由の一つだと感じた。

 

無知だったからこそできたこと

「私ってもともと飽き性で、今まではなにをやるでも中途半端だったんです。ただ、コーヒーに関してはまったく飽きることがなくて、むしろ年々、もっと知りたい、もっとおいしいコーヒーを淹れたいって思わせてくれる。だから、今は生豆が本来持っている個性や焙煎にも興味がありますし、抽出に関しても、もっと成長していきたいと思っています。2店舗目を出したいとか、店舗をもっと大きくしたいという考えは今のところ全然ないんです。ただ、今までの私がそうだったように、どんなご縁や機会に恵まれるかわかりません。その時に自分のライフスタイルにより合っている選択肢であれば、それも考えるかも。ただ、23歳で独立開業を決めた時みたいに、怖いもの知らずの決断はできないでしょうね」と森さんは笑う。

森さんは若くして開業したことについて、「無知だったからこそできたこと」と冒頭に話してくれた。ただ、やってみないことには何も生まれない。実際、無店舗での開業から、縁あって大村市にコーヒーショップを開くに至った「アルマロードコーヒー」。“チャンスをつかむためには、行動あるのみ”ということを体験を通して知っている森さんだからこそ、今後にも楽しみは尽きない。

 

森さんレコメンドのコーヒーショップは「Layers coffee」

layerscoffee-official.myshopify.com

 

「熊本市にある『Layers coffee』は、もともと大学時代に当店によく来ていただいていた長崎県出身の山浦さんと東島さんが共同経営で開いたコーヒーショップです。コーヒーが好きで、それに関わる仕事がしたいと言われていたのですが、本当に夢を実現させたのはすごいこと。2021年5月にオープンしたばかりなので、これからどんな風に地域に愛されていくか、楽しみな一店です」(森さん)

 

こんなふうに、コーヒーや喫茶店、カフェって様々な繋がりを生んでくれるのも私が大好きなところです。

 

アルマロードコーヒー店舗概要

店名    
アルマ ロード コーヒー
(Alma Rd COFFEE)
ジャンル    コーヒー専門店
予約・お問い合わせ    
0957-56-8740
住所    
長崎県大村市古賀島町525-2

 

 
 
 
 
 
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