授業の一環だった「酒蔵見学」
「瓢箪から駒」と言う言葉がありますが、世の中思いもしないものから全く別の新しいものが作られたり、新しいことが始まると言うのは面白いですよね。
滋賀県にある長浜バイオ大学では、授業の一環として「酒蔵見学」があるそうです。
大学名にもある通りバイオテクノロジー(応用微生物学)は酵母との関係が深く、出芽酵母はパンや酒の製造に使われる微生物です。また、それと同時に人と同じ真核生物であることから、遺伝学や生化学の基礎研究には欠かせないモデル生物です。
そういうことを聞くと、この長浜バイオ大学の授業の一環として酵母を発酵させる酒蔵を見学すると言うのも納得ですよね。
元々、この酒蔵見学が始まったのは、学生たちが普段研究している微生物をより身近に感じるために「微生物を使ったモノづくり」を体験させてみると良いのではと言うところからだそうです。
そこからは、梅の実から酒蔵に適しているとされる安全な「作家論ミセスセレビシエ」と言う酵母を突き止め日本酒の試験醸造を始めたそうです。
「彦根ビール酵母探索プロジェクト」へ
この「地産酵母を使った日本酒」として地元の新聞で取り上げられたこともあり、地元の彦根麦酒さんから商品の共同開発の話が出てきたそうです。
そしてそれは地元住民有志や他の大学と連携して2021年から生産を開始したそうです。
そしてそこには中高生も参加しているそうです。少しずつ地域振興への流れが大きな輪となっていったようです。
「米長滋彦(よねながしげひこ)の蜂蜜会」発足へ
県産蜂蜜と酒で地域活性 県内産学が連携、梅酒やビール開発:中日新聞Web
この滋賀県には地元に安土養蜂園があります。滋賀県東北部エリアで産官学連携のプロジェクトheyを進めていこうとする中で、このはちみつに白羽の矢が立ちました。
はちみつと微生物と言うと、蜂蜜酒(ミード)がありますよね。
国内においても、ここ数年少しずつミードが盛り上がってきています。
地元の工房を使って商品化をすることで、それ自体に話題性があるので、地元を盛り上げるために地域交流も深まり地域経済が潤う。
そうした良い循環を生み出す地域振興が目的です。
この滋賀県内の地域の頭文字を取った「米長滋彦」というのが、個人的にツボにはまりました。
いかにも職人っぽい名前になっていますよね。
まもなく商品化する予定になっているようですので楽しみです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。