ミツバチのコミュニケーション
ミツバチは社会性の高い動物だと言われます。
それは、仲間同士でしっかりとしたコミュニケーションをとっているところによることが大きいのかなと思います。
ミツバチたちがどのようにコミュニケーションをとっているのかと言うと、「尻ふりダンス」や「8の字ダンス」と呼ばれているものです。
これらのダンスで仲間たちに、餌となる花の場所を伝達します。ダンスの継続時間が、餌場までの距離。ダンスを踊る向きが太陽との角度を表します。
ミツバチの巣箱にビデオカメラを設置することで、これらの動きを読み取りどのあたりに蜜を取りに行くかと言うことを人間が把握することもできるそうです。
これらのミツバチの行動を、ダンスのようだと言うことで人間が勝手に「ダンス」と名付けたものではありますが、ミツバチたちの可愛さを伝えるためにも良い呼び名なのかなと思います。
そしてミツバチたちはダンスをするだけじゃない。なんとドラムも叩くそうです(笑)
“ドラム演奏”が大好きな、ミツバチの赤ちゃん?
スイスで孤高のハチとして知られる「Hoplitis tridentata」の赤ちゃんは、なんとドラムを叩くそうです。
正確に言うと「ドラム音」を出すそうです。
なぜそのような音を出すのかと言うと、それは自分たちの子孫を守るための行動のようです。
ミツバチの赤ちゃんが、一対の角質からなる内蔵のドラムキットのようなものを使って、これらの音を出していることを発見しました。頭の上にある三角形のタコと、肛門の周りにある馬蹄形のタコです。鳴き声は、ミツバチのお尻にある馬蹄形の角質を、産卵室の壁に沿って引きずることで生み出されます。これは、近くにいる他の幼虫への警報として機能しているようで、その結果、グループ全体でお尻を叩いたり頭を叩いたりする音がより長く続くことになります。
なぜドラム音をだすのか?
では、赤ちゃんは誰のためにこのような音を出しているのでしょうか。研究者たちは、この鳴き声は、寄生虫であるスズメバチからの脅威に対する反応ではないかと考えています。スズメバチの中には、植物の茎の中に隠れている昆虫の幼虫を探すために「振動音」と呼ばれる技術を使うものがあります。
スズメバチは植物の茎を叩き、蜂の子が入った空洞の特徴的な反響音を聞きます。コウモリやイルカが使う反響定位のようなものです。
無事に巣箱を見つけると、オオスズメバチは卵管を使って自分の卵を中に産みます。その卵が目を覚ますと、おいしいハチの幼虫のおやつになっているのです。言うまでもなく、これはミツバチにとっては悪いことです。
しかし、この騒々しいドラムビートによって、スズメバチの「振動音」が狂い、産卵細胞を特定することができなくなってしまったというのです。こうして、ミツバチの赤ちゃんは、今日も尻を叩くために生きているのです。ミツバチは愛らしい存在ですが、重要な受粉媒介者でもあります。だからこそ、私たちは彼らを理解する必要があります。社会性のあるミツバチから、このような孤独な種まで。
ミツバチたちはオオスズメバチから身を守るためにこのような音を出していると考えられています。
ミツバチに限ったことではないですが、全ての動物や昆虫の行動には何かしらの意味を持っているのだと思います。
そして、その大半が自分たちの命を守ったり、子孫を残していくために必要なことなのだと思います。
そうした自然界で、長い年月をかけて行われてきたことが人間が人工的に作り出した農薬や殺虫剤などで大きく狂わしてしまい、生態系の破壊に繋がっている。人間の大きな罪のように思います。
これからの地球のために私達人間がやっていくべきことは何なのでしょう?
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。