ソーシャルウーマンプロジェクト
地元の大学で「ソーシャルウーマンプロジェクト」について学ぶ女子学生に「女性とコーヒーの働く現場での関わり方。フェアトレードとコーヒーの基礎的なこと」についてお話ししていただけないかとご依頼をいただきました。
ありがたいお話なので引き受けさせていただきました。
当初は、全部で25名ほどの方が会社に来られ私の話やグループに分かれてのディスカッション。工場見学やカッピング体験などをしていただこうと予定していました。
ただ、25名もの方を人に受け入れるのは難しいと言うことで午前と午後の2回に分けて開催しようと思っていましたが、残念ながらコロナのこともあり一部関係者だけが来られ、学生のみなさんに関してはオンラインで受講していただくことになりました。
その後、メールで簡単な打ち合わせをさせていただいたのですが、このようなことを話の中に入れて欲しいというものの量がまあまあ多いところに、話をする予定時間が25分ということ。
コンパクトに端折っても25分は無理ですと事前に宣言しておきました。
タイトル「コーヒーの基礎的なお話」
資料のタイトルをどうするか悩んだのですが、1mmのセンスも感じられない「コーヒーの基礎的なお話」にしました。
もっとおしゃれな感じのタイトルにしようかと思ったのですが、今をときめく女子大生相手におしゃれな感じで勝負しても敗北するのは見えていますからやめておきました。
限られた時間の中で、彼女たちの今後の学習につながるようなことをどれだけ伝えられるか。1つでもヒントとなるようなことを持って帰ってほしいと思いました。
事前アンケート
そして、こちらからお願いして事前にアンケートを取らせていただきました。
質問としては、コーヒーを普段飲むか飲まないか。飲む人はどれぐらいの頻度で飲むのか。飲まない人はなぜ飲まないのか。
カフェインレスコーヒーを知っているか。カフェインレスコーヒーを飲んだことがあるか。
コーヒーに関して疑問や質問があれば自由に書いてください。
このような感じです。
アンケートは無記名で年代と性別だけ記入していただきました。
これによって、学生以外の方を弾くことができます。
学生はほぼ19歳か20歳の人たちだと思います。
結果、思っていた以上にコーヒーを飲まない人が多かったです。
コーヒーが好きか嫌いかに関しては圧倒的多数で「嫌い」が多かったです。
嫌いな理由の3分の2ほどは「苦いから」でした。
他には「飲みたいと思わないから」「飲む理由がないから」などが多かったです。
そんな中に1名だけ「歯への色素の沈着が気になるから」という方がいました。
コーヒーを嫌いという人たちにコーヒーを、飲んで欲しいとはこれっぽっちも思わないです。きっと、これから社会に出てどこかのタイミングでコーヒーを飲みだす人が多いと思いますからね。
ただ、私の話を聞いて少しだけ昨日よりコーヒーに興味を持ってもらえたらなと思います。
また、カフェインレスコーヒーの認知度はかなり高かったです。
そして3分の1位の学生が1度は飲んだことがあると答えていました。
事前アンケートの結果報告は、講義の冒頭でさせていただきました。
コーヒーと女性とフェアトレード
コーヒーと女性のつながりと言うところで、最近増えている女性支援の認証コーヒーの話など中心にさせていただきました。
序盤は、コーヒーってどんなところで作られているのかという基本的なお話からスタートしました。
「コーヒーで女性支援」とか「コーヒーと女性の働き方」というのが学生たちからはなかなか事前にぴんとこなかったと言う意見が多かったです。
私が以前お会いした男性の農園主の方は、自分の農園で働き始める女性に赤いブレスレットをプレゼントするとおっしゃられていました。
そんな話を交えながら、少しでも興味を持ってもらえたらと思いました。
そして、コーヒーの生産現場においてはやはり圧倒的に男性社会であり女性が下に見られがちと言う現実。
そんな中ブラジルでは女性農園主をサポート育成するということが始まったことなど紹介させていただきました。
近く、シーシーエスコーヒーも期間限定となりますがカフェデラスを販売する予定です。
ちなみに今このブログを書きながら、このカフェデラスのコーヒーを10日ほど前に女性焙煎士に焙煎してもらったコーヒーを飲んでいます。
やわらかくふくよかなフルーティーさが感じられます。
スタバの「サイレンブレンド」やカルディコーヒーファームの「ウーマンズハンドフェアトレードブレンド」。
そして、UCCのIWCAが支援するコーヒーを採用したコーヒーの紹介など。
フェアトレードに関してはやはり地元の名古屋市が日本で2番目のフェアトレードタウンであると言う事と、それによってフェアトレードのイベントも他の都市に比べて多く開催されていることなど報告させていただきました。
その後、オンラインでの工場見学をさせていただき、グループに分かれてフェアトレードに関してのグループディスカッションなどを行いました。
最後に学生たち全員から一言ずつ感想や質問をいただきました。
いくつか印象に残っている質問があるのですが、特に多かったかなと思うのがフェアトレードの商品に対して意識することがあるが、実際普段の彼女たちの生活に比較的密接に結びついているのはチョコレート位であると言うこと。
そしてフェアトレードの理念に共感して何かしたいなと思っても、何をどこでどうしたらいいのかがわからないと言う子が結構いるかなと言うこと。
フェアトレードの認知度をもっと上げるために、年に1回の世界フェアトレードデーだけでなく、例えば毎週金曜日はフェアトレードの日として積極的にフェアトレードの商品を利用しようと言う日を設けてみては良いのではと言う意見もありました。
また面白い質問としては、コーヒーを飲んだ事はあるけどもやはり苦くておいしくなかった。初めてコーヒーを飲んだ時の思い出話を聞かせてくださいと言う質問もいただきました。
地元の若い学生の方たちにこうしてコーヒーに関してやフェアトレードに関してお話しさせていただける機会は本当にありがたいです。
学生たちからの質問等によって様々な気づきを得ることができます。
今日をきっかけに今までよりコーヒーを身近に感じ、これから皆さんの学習の中で何か一つでもヒントになりましたら幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。