SDGs
最近では耳にしない日がないのではと思うぐらいよく聞く「SDGs」。
2015年9月に開かれた国連サミットで採択されたもので、国連加盟193カ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げられた目標です。
そのSDGsで掲げられた17の目標は多岐に渡ります。
貧困や飢餓、さらに健康や教育などに関わる事は開発途上国に対する支援に見えるかもしれません。
しかし現在、日本の子供の6人から7人に1人が貧困だと思言われています。
また2020年12月に世界経済フォーラムで発表された数字によるとジェンダー平等に関して日本は153カ国のうち121位とかなり低い数字になっています。
この辺の目標も全く人ごとだとは思わず、自分事として捉える必要がありそうです。
さらにエネルギーや働きがい、経済成長に関わるもの。まちづくりに関わるもの。
そして環境に関わる気候変動や海の話や陸の話まで世界中の国々に関わることが17の目標として掲げられています。
コーヒー産業においてもこの17の目標の全てに何かしら関わってくるような気がしています。
勝海舟たちの手によって1879年に静岡でSDGsが達成されていた
2030年まで残り10年を切っています。
様々な技術革新などによって、少し前まででは考えられない位の速さで時流が流れているように感じます。
そんな時代の10年と言うのはあっという間だと思うので、SDGsの目標を達成するためには国はもちろん、企業や私たち個人に至るまで真摯に向き合う必要があるのかなと思います。
ただ正直、漠然とそうは思っても具体的にどんなことを考え何をすれば良いのだろうかと言うのは私にも正直わかりません。
その1つのヒントになるのかなというのが1879年の静岡で茶畑を作ったことです。
明治維新では「日本の夜明け」と言う言葉とともに語られることが多いですが、実際江戸幕府に使えていた人たちは大量に失業しました。
江戸無血開場の立役者でもあるかつ回収と山岡鉄舟は自分たちの決断によって多くの失業武士が出ることを理解していました。
失業武士たちが徳川宗家に従って駿府に移住したとしても、食い扶持などどこにもありません。
そこで勝海舟は、彼らにお茶を耕してはどうだろうかと思いついたそうです。
当時の日本にとって、お茶は海外需要が見込める数少ない商業作物でした。
特にイギリスとアメリカが、世界各国から茶を買い付けしている時でした。
勝海舟たちは失業武士たちに茶畑を耕し帰農させ完全に自立することを促しました。
もちろん、こういった事は言葉にすれば簡単に終わりますが相当な苦労があったようです。
その結果、牧之原には茶の生産が産業基盤として定着しました。
しっかりとした産業基盤ができたことで、失業武士が減り「貧困をなくそう」につながりました。
そして「働きがいも経済成長も」。さらに「住み続けられるまちづくりを」も達成したと言えるのではないでしょうか。
人口減少が始まっている日本において、地方における地場産業の確立は非常に重要となってきます。
歴史上の成功事例にならってSDGsの達成に必要な事はどんなことだろうかと考えるのも必要なことかなと思います。
この静岡のお茶産業の確率に関してはこちらの記事に詳しく紹介されています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。