コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

ウイスキー×コーヒーで戦国時代に思いを馳せてみる

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山形市のコーヒー販売店と滋賀県のウイスキーメーカーのタッグで生まれた「新感覚のコーヒー」

「ウイスキーコーヒー」と言うと神戸のエビアンコーヒーのものが有名です。


エビアンコーヒーは何店舗化ありますが、ウイスキーコーヒーを提供しているのは「芦屋エビアンコーヒーショップ」だけのようです。

 

www.coffee83.net

 


私は何年か前に友人が取り寄せたものをいただき、一度だけ飲んだことがあります。


コーヒーはもちろん、ウイスキーも好きなのでその2つが同時に味わえると言うのは私にとっては嬉しいものでした。


芦屋エビアンコーヒーショップのウイスキーコーヒーは生豆の状態でウイスキーに漬け込んでいるそうです。


そのウイスキーに漬け込んだ豆を引き上げて焙煎するようです。


高温で焙煎するので、コーヒーを抽出した液体にはおそらくほぼアルコールは残っていないはずです。


これぞウイスキーコーヒーの真髄と呼べるものだと思います。


最近では、ウイスキーやワイン、ラム酒などをつけていた樽にコーヒー生豆を入れて熟成させると言うものが生産国でも作られています。


今回は、山形市のコーヒー販売店と滋賀県のウイスキーメーカーがコラボして同じようなものが生まれました。

 

ウイスキー×コーヒーで戦国時代に思いを馳せてみる

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出典:

ウイスキー+コーヒー「新感覚のコーヒー」誕生 | YTS山形テレビ

 

山形市の東北萬国社では、ウイスキー樽の中でコーヒー豆を数ヶ月熟成させる「バレルエイジド珈琲」の開発を進めています。


今回は、新たに滋賀県にあるウイスキー蒸留所で実際に使用されていた「バーボン樽」と「ラフロイグ樽」で作った2種類のコーヒーを発売することになったそうです。


もちろんこれらもノンアルコールですが、それぞれのウイスキーの香りを楽しむことができます。


これはこれで、飲んでみたいなと思うのですが気になるのはなぜ山形県にある企業と滋賀県にある企業がコラボしたかと言うところです。


その理由は私には全く判りませんが、勝手に妄想させていただきます。

 

山形県と滋賀県

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琵琶湖


山形県と滋賀県に何かつながりのがあるのかと調べてみると、戦国時代から江戸時代にかけて近江商人と山形県はしっかりとつながっていたようです。

 

東北の名古刹で山形県を代表する観光地として知られる“ 山寺”の正式名称は、「天台宗宝珠山立石寺」。天台宗の総本山である比叡山円暦寺は、“ 近江国 ”(滋賀県大津市)、近江商人ゆかりの地にあります。立石寺は、最上義光公が山形城主の時代に寺領 1,420石もの寄進を受けていました。紅花交易で富を得た近江商人もまた、手厚い寄進を行い、立石寺を支えてきました。

慈覚大師は、清和天皇の勅命を受けて立石寺を建立した際、380町歩もの寺領を寄進しました。これは坪に換算するとおよそ114万坪という広大さで、山寺に集まった僧侶や人々の数は相当数に上ったと推測できます。それだけの人々の生活を支える手段のひとつに紅花栽培があったとしても不思議ではないのですが、残念ながら慈覚大師が紅花を伝えたという資料が残されているわけではありません。ただ、戦国から江戸時代まで時が進むと、紅花と山寺の関係が推察できる資料を確認することができます。そのなかには、かの松尾芭蕉が山寺へ向かう道中に天童市下荻野戸で詠んだ「眉掃(まゆはき)を俤(おもかげ)にして紅粉(べに)の花」の句に紅花が登場したり、隣接する高瀬地区が朝霧の立つ栽培適地であるということなど、当時の面影が偲ばれるものが山寺周辺には点在しているのです。

近江商人にとって慈覚大師が開いた山寺は、強く惹きつけられる存在でした。また、最上義光公は商才のある近江商人を山形へ誘致することによって上方との取引を盛んにしようと動き、山形城の城下町(現在の十日町~七日町界隈)に土地を分けて店舗を構えさせ、地元の商人とともに紅花交易を盛り立てました。そうして富を築き上げた紅花商人たちは現在も商いの形を変えながら山形の経済をけん引しています。街の景観も然り、とくに山形市内に今でも残る蔵屋敷は、紅花交易で伝わった上方の座敷蔵文化と羽州街道により伝わった江戸の店蔵文化を兼ね備えており、独特の風情を醸し出しています。また、紅花交易は山形の秋の風物詩である芋煮会や、山形の食卓に欠かせない「おみづけ(近江漬け)」など、食文化にも影響を与えました。

近江商人が山形にもたらした、富と気風 | 日本遺産「山寺と紅花」


5年ほど前山形県を訪れ2日間くらい滞在したのですが、その時にもっとこの辺のことを学んでおけばよかったなと思います。


歴史小説を読みながら、ゆったりとコーヒーを飲む。


コーヒーを飲みながら、歴史に思いを馳せる。


そんな時間を日常の中で作れるようにしたいなと思います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。