もうすぐゴールデンウィークで行楽に出かける計画を立てられている方も多いと思います。私は今年は全然連休が取れそうになく、たいした予定も入っていません^^;
そのゴールデンウィークが終わって最初の週末、何があるかわかる人~?
タイトルにも書いたのでわかる人にはわかりますよね。
5月の第2土曜日は「世界フェアトレード・デー」です。私の住んでいる名古屋は熊本市に次いで日本で2番目にフェアトレード・タウンの認定を受けていますので、ここ数年フェアトレードに関するイベントも増えています。
私が楽しみにしているのは、やっぱりコレです。
「フェアトレード コーヒー・サミット in nagoya」
フェアトレードタウンなごや 名古屋をフェアトレードタウンに! » 「世界フェアトレード・デーなごや2017」イベント予告
5月13日(土)に久屋大通公園で開催されます。昨年、私も行きましたが専用のマグカップを購入して様々なフェアトレードのコーヒーの試飲をすることが出来ました。
コーヒー以外にも、フェアトレードに関連した雑貨類も販売していました。
フェアトレードのバナナペーパーで作ったノートやマスキングテープなんかもありましたよ。
大学生と高校生のグループが、フェアトレードのコーヒーの香りあてクイズをやっていました。粉に挽いた状態で香りを嗅いでサンプルと同じ香りのものを当てるというようなものでした。自信満々で臨み、偉そうに能書き垂れてチャレンジし見事外しました(゚∀゚)
いやいや・・・人間、愛嬌が大事だと気づき可愛く間違えておきました!ということにしておいて下さい(笑)
フェアトレードとは
「フェアトレード」、直訳すれば「公平な貿易」。現在のグローバルな国際貿易の仕組みは、経済的にも社会的にも弱い立場の開発途上国の人々にとって、時に「アンフェア」で貧困を拡大させるものだという問題意識から、南北の経済格差を解消する「オルタナティブトレード:もう一つの貿易の形」としてフェアトレード運動が始まりました。
フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」を いいます。
フェアトレードは、対話、透明性、敬意を基盤とし、より公平な条件下で国際貿易を行うことを目指す貿易パートナーシップである。特に「南」の弱い立場にある生産者や労働者に対し、より良い貿易条件を提供し、かつ彼らの権利を守ることにより、フェアトレードは持続可能な発展に貢献する。フェアトレード団体は(消費者に支持されることによって)、生産者の支援、啓発活動、および従来の国際貿易のルールと慣行を変える運動に積極的に取り組む事を約束する。
簡単に言えば、生産者に適切な賃金を分配し支援を行うというものです。フェアトレードの概念が無ければ、購入する側は安く買い叩くだけとなってしまいますね。生産者にしっかりとお金が回ったら、生産者はそれに味をしめあぐらをかいているだけではダメです。さらに品質のいいものを生産するように努力をしていかないと、支援が打ち切られるかもしれません。
支援されたお金を元に、もっといいものを作ろうと頑張り品質のいいものが出来るというサイクルがうまく回れば、我々消費者もより良いもの、美味しいものを食べたり飲んだり出来るので皆がハッピーになりますね。
日本におけるフェアトレードの実情
日本ではイオンがトップバリューブランドで積極的にフェアトレード商品を採用しています。最近ではUNIQLOのファーストリテイリングも取り組んでいます。
スターバックスは毎月20日を「Ethically Connecting Day ~エシカルなコーヒーの日~」としてフェアトレードのコーヒーを提供しています。昨年までは確かフェアトレードの日としていましたが「エシカル」に変わっています。
エシカルは「倫理的な」という意味ですので「フェアトレード」はエシカルに含まれるという感じです。
また、センター試験にここ数年フェアトレードに関する問題が必ず出題されていたり中学生の英語の教科書に取り上げられていたりもします。
官民一体となり、もっとフェアトレードの認知度を高めていこうというのはいろんなところで見てとれます。ただ、他の先進国と比較すると遅れている感はあります。
日本の認証コーヒーでは圧倒的に有機認証のものが売れています。フェアトレードやレインフォレスト・アライアンスなどはなかなか販売数が伸びないです。日本人の中に有機認証に支払う対価には自分の体への安心・安全というものがすぐに返ってくるという認識が潜在的にあるのかもしれませんね。
世界のフェアトレード事情
特にヨーロッパではフェアトレードは既に当たり前となってきています。ヨーロッパの中でもイギリスが特に進んでいます。
2012年に開催されたロンドンオリンピックでは、全ての会場でフェアトレードのものが販売されていました。そして、フェアトレードの認知度を高めるという意味合いで成功したと言えそうです。
それにならう形でリオオリンピックでもフェアトレードのものを積極的に販売したそうです。
2020年、東京オリンピックが開催されます。この流れでいけばフェアトレードのものを積極的に採用・販売すると思います。また、そうしなければいけないでしょう。
また、ヨーロッパのスターバックスでは販売している全てのコーヒーがフェアトレードのものだと聞いています。これだけ聞いても、日本はかなり差をつけられてしまっているかなと思います。
フェアトレードの闇
生産国の小規模農家の人たち1軒1軒とフェアトレードの契約は出来ません。とりまとめる生産者組合にフェアトレードのお金が支払われ、そこに属する農家さんに分配されます。
ところが、農家さんにお金を分配しない組合があるとの話も聞きます。
第3者機関による監査体制などしっかりし、こういった問題を解決し本当の生産者の方々にお金が行き渡ることを願いたいです。
まとめ
フェアトレード認証に対して支払ったお金は、巡り巡って私達消費者に返って来るということを認識しなければなりません。もちろん、それは今日明日に返ってくるものではありません。
品質の良くなったもの。より美味しくなったものを将来的に、きっと口にすることが出来ます。また、フェアトレードのお金を使って自然環境の保護もなされます。
子供や孫の世代に少しでも良い環境を残したいですよね。
世界フェアトレード・デーに向けて色んなイベントが各地で開催されますので、そういったものをきっかけにフェアトレードと向き合ってみてはいかがでしょうか。
昨日からスターバックスで「エシカルコーヒークイズ」というものが開催されています。
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最後まで、読んで下さりありがとうございました。