コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

渋谷の一等地で「コーヒー1杯99円」というビジネスが成り立つには訳がある

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コーヒーのカップ売価

世界100カ国以上で販売されているマクドナルドのビッグマックは、ほぼ全世界で同一の品質と言うことで、一物一価の法則に基づいて、比較する国の通貨が過小評価されているのか過大評価されているのか判断するために「ビッグマック指数」として使われます。


2000年頃、日本はこのビッグマック指数が世界のトップクラスでした。
ですがこの20年、賃金がほとんど変わっていないと言うこともあり大きく順位を下げました。


韓国、タイ、パキスタン、中国、ポーランドよりも下位になっています。


ずっと日本に住んでいるとわかりにくいかもしれませんが、紛れもなく世界の先進国と言われる国の中では物価がかなり安いです。安すぎます。


油や小麦を始め様々なものが一気にこれから値上がりして行くことは間違いないと思われます。


物価が上がるだけでなくしっかりと賃金も上がって欲しいです。


日本国内においては昔から卵が「物価の優等生」と言われます。


物価が上昇しても卵の価格はほとんど変わらないと言う意味で言われています。価格だけでなく年間の消費量も安定しています。

 

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あまり言われる事は無いかもしれませんが、フルサービスの喫茶店でのコーヒー1杯の価格も結構こうした時代背景を映し出す物価の指標として使えそうな感じもします。


ただ、卵と違い同じ時代であっても地域による価格差が少し大きいかなとは思います。


名古屋ですと1980年頃はコーヒー1杯230円から250円位が多かったように思います。


2000年頃は330円から350円位が多かったように思います。


そして今は400円くらいが平均的な価格帯に思います。


名古屋でこのような感じなのに、東京渋谷の一等地に今年7月1日にオープンした「AZLM CONNECTED CAFE(エイゼットエルエム・コネクテッド・カフェ)」では、なんとコーヒーを99円で提供しているようです。


それだけではありません。


コーヒー以外では、ロイヤルミルクティーが111円。ホワイトモカは99円で提供しているそうです。


なぜこのような価格で販売し、運営が成り立っているのでしょうか。

 

出品費用で成り立つビジネスモデル

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渋谷の一等地で、どんなに高くても150円までのドリンクしか販売していないのに、なぜこのお店の運営は成り立っているのでしょうか。


カフェの形態ですが、店内の区画分けされたスペースを企業に貸し出し、出品費用をいただくと言うビジネスモデルになっています。


1区画(15センチ× 25センチ)の費用は33,000円で、1ヵ月から出品可能だそうです。


現在の出品企業数は約200社です。オープン直後に緊急事態宣言が発出されていましたが解除されてから出品の問い合わせ数が約5倍に増えているそうです。


現在の出品企業としては、地方自治体が2割、その他が民間企業と言う感じだそうです。


渋谷の一頭地に33,000円から出品できると言う点を魅力に感じている人や企業が多いようです。


最近は「体験型店舗」が増えていますが、こちらの店舗は「日常空間」。


つまり、仕事をしたり、コーヒーを飲んだり、待ち合わせをしたりするなど生活する上で自然と使ってもらえる場所を目指しているそうです。


安過ぎるドリンクも、日常空間化するための仕組みだそうです。


日常空間化することで、普段遣いの店として毎日多くの方が立ち寄る。


そして、出品されているものが多くの人に見ていただけると言うビジネスモデルです。


オープンから3ヶ月が経った時点で会員数は約2000人だそうです。

 

――日常空間化することでどのようなメリットがあるのでしょうか?

中村: 店舗への来店頻度が高まることにより、お客の属性や行動データ、興味関心などの情報を集めることができます。そうすることで、商品のレコメンド精度が向上し、より出品商品に興味を持ってもらったり、店内のディスプレイ方法などもより買ってもらいやすくするための工夫ができたりすると考えています。

 当店舗をオープンする前、2020年6月ごろに東京都江東区・住吉の住宅街で実証実験をしました。「99円でコーヒーを売っている」という看板だけを出し、アマゾンで購入した100種類程度の商品を陳列。来店したお客がどんな反応を示すか観察していました。

 最初は、入店しても得体が知れないお店に驚いて出て行かれる人もいました。しかし、1週間くらいたったころ、仕事場として活用したり、コーヒーを飲みに来たりと常連客が付くようになったんです。オープンして2~3週間目でとうとう常連客の一人が商品を購入しました。その人は「毎日来ているうちに、だんだん気になって思わず買ってしまった」と話しました。

渋谷の一等地で、コーヒー1杯99円 なぜこのビジネスが成り立つのか?(ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース

 

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