ハチに刺されたら・・・・・・
考えただけで痛いです。刺されたくないですよね。
私は20年ほど前に一度アシナガバチに刺されました。7月か8月かのクソ熱い時に会社の車のクーラーが故障しました。部品を取り寄せるのに数日かかるとのことで数日我慢しろとのことでした。
当然、車で走る時は窓を全開に近い状態でした。真夏の日中、クーラー無しで走るのは恐ろしく熱いです。そんな状況で三重県の山中を走っていたら上腕の辺りに鈍い痛みがしました。見るとその下辺りにアシナガバチが転がっていました。
いや~な脂汗が出て刺されたところがめちゃくちゃ痛く、かなり熱を持っているような記憶があります。
山道でしばらく走って車を停められるところで停まったような記憶があるのですが、うろ覚えです。
その時は、そのまま仕事を続けたのですが何か対処したほうが良かったのでしょうか?
ハチに刺されたら
まずは症状が局所的なのか全身に出ているのかで対処方法が異なります。
局所症状
蜂に刺されると、刺された所に激痛が走り、刺された部分を中心として大きく赤く腫れます。腫れはかゆみへと変わり、かゆみを伴うしこりが残り、約1週間で消えます。このように、刺された周囲だけに現れる症状を、局所症状といいます。局所症状の場合は、自宅で応急処置を行いましょう。
全身症状
刺されると、吐き気がしたり、刺された所だけでなく全身が痒くなったり、時には全身のじん麻疹を生じることがあります。このように、刺されたところだけではなく全身現れる症状を、全身症状をいいます。
全身症状の具体例はこちらです。
1.軽い症状 吐き気、発汗、めまい、ふるえ
2.中程度の症状 息苦しさ、喉のしびれ・乾き、吐き気、頭痛、嘔吐、めまい
3.重い症状 全身のじんましん、血圧降下、呼吸困難、意識障害、激しい動悸全身症状が現れた場合には、すぐに病院を受診してください。とくに重い症状の場合には救急車を呼び、すみやかに医療機関を受診しましょう。
ミツバチに刺されたら・・・
ミツバチに刺されたら針を抜きます。ミツバチの針には返しがついているので残ることが多いです。
他のハチに刺されたときは針が残ることはほぼありません。
そもそも、針が残るのはミツバチに刺された場合のみです。ミツバチの針は返しがついているため、一度刺すと抜けず、針は腹部の末端(毒袋)と一緒に刺した所に残ります。
毒袋には毒がはいっているため、指で摘んで抜こうとすると、さらに毒を注入してしまいますので、指で掴んで抜かないようにします。
ただし、最近の研究ではミツバチの毒は刺されて10〜20秒以内に全量が皮膚内に注入されるそうなので、あまり神経質にならなくても良いでしょう。ピンセットがない場合は、カードなど、針の部分を払い落とすようにして抜きましょう。
毒はどうする?
毒は絞り出して、その後流水で洗い流すのが効果的です。
刺された所から毒を絞り出すようにして、流水で洗い流します。ハチの毒は、タンパク質でできており、水に溶けやすいので、大量の水で洗い流すのが効果的。
もし、ポインズンリムーバーをお持ちであれば、ポイズンリムーバーで吸い出しながら水で洗い流すという方法も有効です。
この時注意するのは口で毒を吸わないということです。
ハチの毒は水に溶けやすいので、口の中で毒が溶けて痺れが起きたりすることがあるので絶対にやめましょう。
アンモニアを付けるのはいいの?
また、アンモニアを付けるといいというのが広まったことがありますが、全く効果はありません。
気をつけて!
蜂に刺されたら、 刺された箇所に尿(アンモニア)をかけるという方法は間違いです。アンモニアでは毒を中和することができない他、尿をかけることによりばい菌が付き、逆に炎症が起こる場合もあります。
虫刺され用の薬を塗る
特にかゆみがひどい場合は抗ヒスタミン軟膏を塗るといいそうです。
刺された激痛に引き続き赤く腫れ始めたら、抗ヒスタミン軟膏を塗ると良いです。抗ヒスタミンは、アトピーやじん麻疹の症状緩和などかゆみを緩和する作業があるため、腫れて痒みが出た段階で塗ると効果的です。
冷やす
保冷剤を使って、刺されたところを冷やしましょう。冷やすことで刺された部位の血管が収縮し、毒を吸収しにくくなり、蜂の毒を血管の中に入るのを遅らせることができます。
病院に行く
ここまでの応急処置を行って、耐えられるなと感じる程度の痛みと、腫れであれば、病院に行かなくても、数日で収まると思います。ただし、刺されたところの腫れが異常でかゆみも痛みも収まらないという場合には、最寄りの皮膚科で見てもらいましょう。
また、刺されて15分以内で全身症状(全身のかゆみ、吐き気、めまいなど)を感じる場合には、すぐに病院を受診してください。全身症状の場合は、アレルギー内科が一番適切です。
アナフィラキーショックとは
ハチに刺されて一番怖いのがアナフィラキーショックになることです。
アナフィラキーショックとは
アナフィラキシーショックは、全身症状の中の特に重度の症状のことです。アナフィラキシーショックになる人は、一度ハチに刺された事がある人、1,000人中の2人と言われています。
またハチ毒によりアナフィラキーショックは症状が早く出ます。
アナフィラキシーの特徴のひとつは、短時間で症状があらわれること。症状が出るまでの時間は、アレルゲンや患者さんによって差があります。
薬物や蜂毒は直接体内に入るため、早く症状が出る傾向があります。これに対し、食べ物は胃や腸で消化され吸収されるまでに時間がかかるため、症状が出るまで薬物や蜂毒よりは時間がかかることが多いです。アナフィラキシーが原因で心停止に至った例の、心停止までの平均時間は、薬物で5分、蜂毒が15分、食物では30分といわれます(アナフィラキシーがすべて心停止に至るわけではありません)。
また、アナフィラキシーは、一度おさまった症状が再びあらわれることもあります※。「おさまったから大丈夫」と安心はせず、すぐに病院で診断を受けることが大切です。
ハチに刺されないためには
まず1つ目は黒っぽい服装は避けて白い服を着用する。
白っぽい帽子を被るのも効果的だと思います。
蜂(特にスズメバチ)は黒色に対して攻撃してくる習性があり、逆に白色や銀色への反応が薄いことが分かっています。特に、人間の髪の毛や目などを攻撃してくる場合が多いそうです。目なんか刺されたら怖いですよね。
ハチがいる季節に、公園などで子供を遊ばせる際には、対策として、白い帽子、白い服装を着させてあげると予防になり、安心ですね。
そのさいには、レースやワンピースなどのヒラヒラする服装は避けたほうが良さそうです。ひらひらするものに反応し、ハチは攻撃してくることがあります。
そして、香水や整髪料の使用を控えることです。
匂いもハチを刺激し、攻撃の対象となりやすいです。ヘアスプレー、香水、化粧品、体臭、汗臭さなどに対して、ハチは敏感に反応します。匂いを放つものを身に着け無いことが刺されないためのポイントです。
まとめ
針を抜く、毒を絞り出して流水で流すなどの応急処置をしたら速やかに医師に診てもらいましょう。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。