シナモン味のコーヒー
先日、友人から「シナモン味のコーヒーが手に入ったから少しだけだけど分けてあげる」と、コーヒーをいただきました。
すでに粉の状態にひいてあるものでした。
ジッパー付きの袋に入っておりいただいてすぐに袋を開け香りを嗅ぐと、かなり強烈にシナモンのような香りがします。
その友人に確認すると、シナモンフレーバーがあるコーヒーではなく、シナモンを使い人工的に香りをつけたものです。
今流行の「インフューズドコーヒー」と呼ばれるものになります。
いただいた量は25グラムほどなので、1回抽出して終わりです。
せっかくなので、休日に落ち着いて飲もうと子供部屋に置いておきました。
私が普段パソコン作業をするのは、自分の部屋がないので子供部屋を借りています。
翌日、子供が「また何か臭いお菓子食べたでしょう」と私に言ってきました。
確かに、いろんなお菓子を子供部屋で食べているので何かしらの匂いがしたのかなと思い、さほど気にしていなかったです。
そして部屋に入ってみると、確かに何か匂いがします。
深煎りのコーヒーを少しこぼして、それが加熱され焦げ臭くなったような匂いです。
先日、パソコンにコーヒーをこぼしたのでもしかしたらその匂いかもとも思ったのですが、どうも違うような気がします。
ただ、匂いなのでいずれ消えるだろうと思っていたのですが、その翌日もしっかりと匂います。
全く疑っていなかったのですが、休日になりそのシナモンコーヒーを飲もうとした瞬間「これだ」と思いました。
その匂いの正体は、しっかりと密閉していたつもりのシナモンコーヒーから匂ったものでした。
ただ、それは嫌な匂いではないのですが、香りを嗅ぐと無性にコーヒーが飲みたくなったので少しだけ困りました。
シナモンコーヒーを飲んでみる
25グラムほどなので、2杯分のコーヒーを抽出し飲んでみました。
蒸らしをすると、さらにシナモンのような香りが強まりました。
抽出を終えカップに入れ飲もうとし、口に近づけた瞬間強烈な香りが鼻腔を襲ってきます。
ただ、口に含んで見た瞬間は子供部屋で嗅いだ「少し焦げ臭い」コーヒーに感じました。
ただ、数秒経つとしっかりとシナモンの風味が感じられました。
これはインパクトがすごいです。
さすがに、コーヒー豆が本来持つ文でこれだけのしっかりとしたシナモンのフレーバーを出すのはないと思います。
こうした、生産国で行われている人工的にシナモンや様々なフルーツなどを使ってフレーバーを際立たせる「インフューズドコーヒー」に対しては、賛否様々です。
インフューズドコーヒーとは
“Infused Coffee”とは、「発酵」がスペシャルティコーヒーのトレンドとして注目される中開発された、“精製過程の生豆をフレーバー液に漬け込み(=infusion)、生豆に直接フレーバーを染み込ませて生産されるコーヒー”のことです。
インフューズドコーヒーの問題点とは?①(Perfect Daily Grind)|ルートマップコーヒーロースターズ|note
インフューズドコーヒーの問題点
今後、インフューズドコーヒーに対して新たな問題点が出てくるかもしれませんが、現時点において1番問題とされているのは様々な大会等において競技者が「インフューズドされたコーヒーではない」としてへ参加すること。
また、生産者がコーヒー豆を販売するときに同様に販売してしまうことにあるのかなと思います。
当然販売する側は、少しでも高く売ることができればと考えるのはごく自然なことです。
ただ、そういった隠蔽が発覚したことによりその人だけでなく、その地域全体のコーヒー農園の信頼が低下すると言うことも考えられます。
もちろん、まだまだコーヒー生産量全体に占めるインフューズドコーヒーの割合と言うのはごくごくわずかです。
インフューズドコーヒーの技術と言うのは、新たなコーヒーの楽しみ方を提供してくれるということで素晴らしいことだと思います。
インフューズドコーヒーは悪くないと思います。
悪いのは、それを隠蔽したりきちんと消費者にそういったコーヒーであると言う情報を伝えないことです。
インフューズドコーヒーの価値というものを早い段階できちんと確立し、消費者にとっての1つの選択肢として少しずつ認知されていけば良いかなと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。