ここ最近、私がこんなブログを書いていることを何となく知っている人や初めてお会いして自己紹介で「コーヒーとはちみつが好き」と言うと、よく聞かれるのが「リバースみたいに?」です。
藤原竜也さん主演でドラマが放送されていたのは、なんとなく知っていましたが私は観てもいなかったし内容についても全く知らなかったです。
「リバースは観ていません」と答えると「コーヒーに、はちみつを入れて飲んでいたよ」と皆さん仰られるので、その部分だけはわかりました。
あまりにも、よく言われるので小説を読んでみました。
リバース
リバース (講談社文庫) [ 湊 かなえ ]
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深瀬和久は、事務機会社に勤めるしがないサラリーマン。今までの人生でも、取り立てて目立つこともなく、平凡を絵に描いたような男だ。趣味と呼べるようなことはそう多くはなく、敢えていうのであればコーヒーを飲むこと。そんな深瀬が、今、唯一落ち着ける場所がある。それは〈クローバー・コーヒー〉というコーヒー豆専門店だ。豆を売っている横で、実際にコーヒーを飲むことも出来る。深瀬は毎日のようにここに来ている。ある日、深瀬がいつも座る席に、見知らぬ女性が座っていた。彼女は、近所のパン屋で働く越智美穂子という女性だった。その後もしばしばここで会い、やがて二人は付き合うことになる。そろそろ関係を深めようと思っていた矢先、二人の関係に大きな亀裂が入ってしまう。美穂子に『深瀬和久は人殺しだ』という告発文が入った手紙が送りつけられたのだ。だれが、なんのために――。
深瀬はついに、自分の心に閉じ込めていた、ある出来事を美穂子に話し始める。全てを聞いた美穂子は、深瀬のもとを去ってしまう。そして同様の告発文が、ある出来事を共有していた大学時代のゼミ仲間にも送りつけられていたことが発覚する。”あの件”を誰かが蒸し返そうとしているのか。真相を探るべく、深瀬は動き出す。
今、大人気の湊かなえさんが作者なので普通に読むだけでも楽しく読むことが出来そうです。
まだ、読まれていない方もいらっしゃるかと思いますのでストーリーに関してあまり詳しくは書きません。
読み終わって、よくこんな構成を考えたなという驚きが大きかったです。こんなこと、他に思いつく方はそうそういないと思います。
ただ、私はコーヒーとはちみつが大好きでそれなりに勉強はしています。そして、今回この小説を読むにあたって「コーヒーとはちみつ」に着目して読み進めていました。
すると「もしかして」と半分読んだあたりで思いました。確信まではしていませんでしたが十中八九そうかなと。実際、その通りでしたがそれを考えこれだけ複雑な人間関係を交えながら描かれるのは凄いなと思いました。
リバースに於ける「コーヒーとはちみつ」
私が気になったのは2点です。
・コーヒーにはちみつを入れて飲むと美味しい
これは、事前にリバースのことを話してくれる方から聞いていたのである種予想通りでしたが。
私はブラックコーヒーに、はちみつを入れて美味しいと全く思えなかったので今ワークショップなどで「味の変化を楽しむ」という方法でコーヒーとはちみつを楽しもうとしているので、これは私としてはないです(笑)
もちろん、味覚も好みも人それぞれなのでコーヒーにはちみつを入れて飲んで美味しいと思われるなら全く私は否定しません。否定しないどころか羨ましくも思えます。
そして、もう一つは
・コーヒーに通常入れる砂糖の3倍の量のはちみつを入れる
これは普段、砂糖を入れていないですがスティックシュガーに多い「3g」の3倍の9gほど入れて飲んでみました。
結構、甘いです。
はちみつを、砂糖代わりに料理に使う時は砂糖より2~3割減らして使っていつもと同じような甘さ加減かなと思っていたので「3倍」の量のはちみつを入れるのは意外でした。
なんか、少し批判っぽく書いているようにとられるかもしれませんが、そんな気は全くありません!
あの、湊かなえさんがまさか「コーヒーとはちみつ」を取り上げてくれるなんて思ってもいなかったですし、こうして取り上げてもらうことで「コーヒーとはちみつ」を一緒に食べてみよう!飲んでみよう!という人が一人でも増えたら嬉しいなと思います。
リバースを読んでいない方、ぜひぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。