1月9日が「ジャマイカ ブルーマウンテンコーヒーの日」ということ知っていましたか?私は知りませんでした。
今年から制定されたそうです。
「ブルーマウンテン」というとコーヒー好きな人たちの憧れの象徴的なものかと思います。「ブルーマウンテン」って高いイメージを持ってられる方は多いと思いますが何なんでしょうね。
ブルーマウンテンコーヒーとは
ジャマイカで生産されるコーヒーは大きく2種類に分けられます。ジャマイカと言えば、優雅な香り、調和の取れた甘味のある味わいから"コーヒーの王様"と称される「ブルーマウンテンコーヒー」が有名です。
しかしブルーマウンテンと呼べるのは、コーヒー産業公社(Coffee Industry Board以下"CIB")の定めた、ジャマイカ東側に連なるブルーマウンテン山脈(2,256m)の内側にあたる"ブルーマウンテンエリア"で栽培されたコーヒーだけです。このエリア以外で生産されたコーヒーは"ノン・ブルーマウンテン"と呼ばれます。
ブルーマウンテンエリアのほとんどは険しい斜面の山岳地帯で、1日の中の寒暖差が平均8℃以上になるため、豆が膨らんだり縮んだりの運動を繰り返すことで引き締まりコクが生まれます。弱酸性の土壌、豊富な雨量、さらに山脈を"ブルーマウンテン"と言わしめる霧が頻繁に発生して、コーヒーの木だけでなく土壌にも適度な水分を補給します。まさに、コーヒーの栽培には最高の条件が備わった環境なのです。
コーヒーは日較差(一日の中の気温差)が大きいほど品質のいい物が出来ると言われています。その日較差が平均で8℃以上あるそうです。そして「ブルーマウンテンミスト」とも呼ばれる霧の発生があることで一日の中で二度大きな気温の上げ下げがあると聞いたことがあります。そのおかげで、上品な酸味と甘みのある上質なコーヒーが収穫されるんですね。
ジャマイカ ブルーマウンテンコーヒーの日
輸入ジャマイカコーヒーの品質の維持向上や秩序ある流通を図ることを目的とするジャマイカコーヒー輸入協議会が2018年(平成30年)に制定。
日付はジャマイカ産コーヒーがジャマイカの首都・キングストンの港より日本向けに初めて1400袋(1袋は約60Kg)もの大型出荷をした1967年(昭和42年)1月9日から。ジャマイカ産コーヒーの最大の需要国である日本とジャマイカの関係を大切に、ジャマイカ産コーヒーの名物である「ブルーマウンテンコーヒー」のさらなる普及が目的。
一時期、中国に買い負け日本になかなか入って来なかった時期がありますが最近は日本に入って来ています。
私より少し上の世代の人たちの間では、自動車の世界で言うところの「いつかはクラウン」と同じようにコーヒーも「いつかはブルーマウンテン」という憧れを抱いていた方多いのではないでしょうか。
余談ですが、コーヒーが入っているイメージを持っていられる「樽」ですが、木の樽に入って来るのはブルーマウンテンだけです。
コーヒーの木樽
コーヒーの中でも、樽詰めで輸出されるのはブルーマウンテンだけで、他のコーヒーは麻袋詰めで輸出される。18世紀中頃から後のイギリスの植民地時代に、イギリスから船積みされた小麦粉などの空き樽を再利用し、コーヒーやラム酒などを入れて出荷したのが始まりといわれている。
ブルーマウンテン樽は、アメリカの温帯林の木材で、においがない。樽詰するメリットは、木が内外の湿気を吸収・放出することによって、大きな変化を与えず、また、輸送時などに発生する急激な温度変化を緩和する。コストも手間も掛かるが、樽は最高級コーヒーの品質を保持するための重要な役割を担っている。
樽に入ってくるということで最高級の象徴という意味合いも大きいと思います。木樽が使われるようになった頃は品質保持のためにも良かったと思われていたと思います。
近年、コーヒー豆の品質を保持するためにもっといいものが色々と出てきています。ブルーマウンテンもそういったものに変わる日が近いかもしれません。
より品質のいいコーヒーを飲みたい!!という思いが私にももちろんありますが、長年ブルーマウンテンの象徴として使われていた木樽が無くなったら・・・と考えると、ちょっと寂しいです。
来年「1月9日 ジャマイカブルーマウンテンの日」を覚えていたら、たまには奮発してブルーマウンテンを飲んでみたいと思います!
やっぱり「ブルーマウンテンブレンド」が精一杯かな(笑)
最後まで、読んでいただきありがとうございました。