はちみつは、ミツバチから私達への贈り物です。はちみつだけでなく、ミツバチが受粉をすることによって私達が食べるものに困ることなく生活を送ることができます。
ミツバチが約30日という短い生涯で集めるはちみつの量は、わずかティースプーンに1杯弱です。普段、私は朝と夜にティースプーンで1杯ずつはちみつを食べます。もちろん食べられない日もありますし、もっとたくさん食べる日もあります。
1日に2杯を1年続けると1年でミツバチ750匹ほどが生涯かけて集めたはちみつを食べていることになります。そう思うと毎日ミツバチにしっかり感謝してはちみつを頂かなければと改めて感じます。
しかし、その「はちみつ」はどうやって出来ているのでしょうか?
【はちみつが出来るまで】
ミツバチは生まれてから、役割分担をして働きます。幼虫や女王蜂の世話や巣の掃除、はちみつを貯蔵する係など様々です。
生まれてから20日ほど経つと外勤蜂として花の蜜を集めに行きます。
いつも思うのですが、一生が約30日で生まれて20日経ってからというのを人間に置き換えるとすごいなと思います。
わかりやすいように人生90年と仮定すると3分の2「60歳」になってから、外に出て働きます。
1日に数千の花の蜜を集めます。ホント、忙しく飛び回らないといけません。しかも、帰って来る頃には自分の体重のほぼ半分に近い蜜を持って帰ってきます。それを何往復もこなします。
私は体重現在93kgです。その半分近いところというと40~45kgほどです。そんな荷物、60歳になってから絶対に運べません^^;
はちみつができるまで
働き者のみつばちの、一番の仕事は蜜集めとはちみつ作り!
野山に花咲く季節になると、みつばちたちは蜜専用ストローと、専用タンクを上手に使って花蜜を集めます。
巣に戻るまでの間にみつばちの酵素で、集められた花蜜(ショ糖)は、ブドウ糖と果糖に分解されます。
巣に戻ると仲間に渡し、受け取ったみつばちは蜜を空気に触れさせて余分な水分を飛ばしてから巣の中に貯蔵します。
こんなみつばちの働きによって、さらりとした花蜜がとろりと濃厚なはちみつに、カラダに優しい甘みへと生まれ変わります。
はちみつとは、みつばちにしか作り出せない自然からの贈り物なのです。
ミツバチは巣に持って帰って来たはちみつを内勤蜂に口移しで受け渡します。
外勤蜂が花の蜜を吸った時と、この内勤蜂が蜜を受け取ることで2回ミツバチの酵素が加わり花蜜はショ糖からブドウ糖と果糖の単糖類に分解されます。
巣に貯めたからといってはちみつが完成したわけではありません。
花から採ってきた状態ははちみつではなく、花蜜(かみつ)といって、
糖度は高くて40%ほど。(花蜜の状態では発酵し、保存がききません)
水分は60、70%ほど含まれています。
ここから、巣の中のハチ達が
みんなで羽をぶーんと羽ばたかせ、風を送り、
60、70%あった水分を、20%近くになるまで飛ばしていきます(!)
そうして十分となったら、「できました」という印の蓋をします。
ここでやっと、はちみつの完成です。
そうして糖度が79度以上になったら、はちみつを集めます。
ミツバチが働き者だということ、わかっていただけたでしょうか?
ミツバチからのギフト「はちみつ」を、毎日感謝して味わっていきたいなと思います。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。