こちらも、先日名古屋で開催されたコダワリマーケットで購入した堀養蜂園さんの「うわみず桜蜜」です。
まずは「ウワミズザクラ」って、どんな花なのか?
ウワミズザクラとは
バラ科の落葉高木。高さ10~20メートルになる。葉は互生し、長楕円(ちょうだえん)形。長さ6~10センチメートル、先は尾状にとがり、基部は円く、縁に鋭い鋸歯(きょし)がある。花は4~5月に葉が開いてから咲く。長さ10~20センチメートルの総状花序に白色、径6~10ミリメートルの小花が多数集まる。花弁は5枚、雄しべは花弁より長く、花序の軸に数枚の葉がある。果実は卵円形で先がややとがり、7~8月に黄赤色から黒紫色に熟す。北海道南西部、本州、四国、九州に分布する。材は粘りが強く、道具の柄や器具材とし、樹皮や根を染料に用いる。新潟県地方ではつぼみの花穂や緑色の果実を塩漬けにして、「あんにんご」とよんで食べる。シカの肩の骨を焼いて占いをする際に用いられたハハカの木(『古事記』)はウワミズザクラである。変種のシウリザクラは本州中部以北、北海道に野生し、葉の基部が心臓形である。[小林義雄]
堀養蜂園うわみず桜蜜
山桜のはちみつよりも、香りは控えめでほんのりうわみず桜の香りが広がります。非常に希少なはちみつで、植物を熟知していないと絞ることが出来いので採蜜のタイミングが非常に難しいです。
糖度79~81度。乳製品との相性が良いので是非お試しください。うわみず桜
4月下旬に開花してきます。群生して自生しているのが特徴です。花は総状花序の花を咲かせます。花は香り高い花。花を毎年たくさん咲かせるわけではないので、はちみつは絞れる年と、絞れない年があります。希少で珍しいはちみつですので是非ご賞味下さい。
植物を熟知していないと絞れないはちみつ・・・だから、あまり見かけることがないですね。
うわみず桜蜜、早速テイスティングしてみます。
ビンのフタを開けて香りを嗅ぐと山桜に近い香りです。優しいフローラルな風味が心地良いです。
香りの強さで言えば、山桜の方がしっかりしている感じです。
そして、 口に含んでみると確かに桜っぽい風味を感じるかな~と思っていると徐々に甘さが強まります。口に含んで7~8秒くらいしてからでしょうか。
それから甘さは和らぎ、ふっとわずかに酸味が強まる瞬間がありました。
約20秒で飲み込みますが、ここからがこの「うわみず桜蜜」の醍醐味です!
飲み込んだ直後に、ぐっと来ます。
何かの感じと、コダワリマーケットでテイスティングさせて頂いた時に思ったのですが堀さんが「桜餅みたいでしょ」と仰られていました。
そうです!!
飲み込んだ直後に桜餅のような風味が鼻から一気に抜けていきます。
うわみず桜蜜(岐阜)✕深煎りブレンドコーヒー
コダワリマーケットでテイスティングした時に感じたのは、この後から来る桜餅のような風味がいつものようにコーヒーと合わせてコーヒーを引き立てようとするには無理があるなと思いました。
ただ、この”桜餅感”面白いのでこれを活かしてみたいなと思いました。
そんな時は”コモディティ”の深煎りブレンドコーヒーです。スペシャルティコーヒーで深煎りはあまりないと思いますがコモディティのものです。
際立った風味があると邪魔をしてしまうのでコモディティで!
いつものように深煎りのブレンドコーヒーを飲みます。
苦味が強めの深煎りのコーヒーが好きな方には美味しく飲んで頂けると思います。
そして「うわみず桜蜜」をテイスティングします。
先程と同じように、飲み込んだ直後に鼻に抜けていく「桜餅感」が楽しいです。
テイスティングが終わったら再び深煎りブレンドコーヒーを飲みます。
うわみず桜蜜をテイスティングした後に飲むと「苦味」以外の部分が、削ぎ落とされたような感じでキレイな苦味が感じられます。
「キレイな苦味」・・・なんか、そんな感じがしたので書きましたがちょっとわかりにくいですね。
ただ、今回狙ったのはここではないです。
コーヒーを飲み込んだ後です。
深煎りブレンドコーヒーを飲み込んで少しすると・・・来るかな~、来ないかな~???
来ました!!
再び、うわみず桜蜜を飲み込んだ後に感じた「桜餅」のような風味が鼻に抜けていきました。
私の中の感覚なのでわかりにくいと思いますが・・・・・・
風味が強いものでなくどっしりした風味を感じるはちみつ。
そんなはちみつを味わった後に、今回のような深煎りブレンドコーヒーを飲むと飲んだ後に再びはちみつの風味が鼻から抜けていくということが多いです。
しかも、それは普通にはちみつを飲み込んだ後に感じる風味よりもより増幅して感じることも多いです。
今回は、はっきりとした増幅は感じなかったですがそれでも少しコーヒーを飲んだ後に感じた鼻から抜ける風味の方がより強いかなと思いました。
コーヒーとはちみつを合わせるというバカげたことも数を重ねると色んな発見があります。
今まで、わざわざコーヒーに合わせる必要はないと諦めていた風味が強烈なはちみつ達に対しても、今後もっと数を重ねていくうちに新たな発見をしてコーヒーと一緒に楽しむことが出来るかもしれないなと思っています。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。