京都産業大学のミツバチ研究者の高橋純一・京都産業大准教授(44)は、人工的に作られた偽ハチミツを見破る方法を開発したと発表されました。
はちみつの国産自給率は6%ほどで、国内に流通しているはちみつの大半は輸入品です。
そして、現在流通しているはちみつの70%ほどが中国からの輸入品です。
やっぱり中国から入っているの、無茶苦茶多いなと思われるかと思いますが「はちみつレモンブーム」真っ盛りだった平成元年は実に92%が中国から輸入したものでした。
もちろん、飲料などの原料として使われていたことが多いでしょうが割合的に圧倒的に多かったです。
そんな中国から輸入されるはちみつには”偽物”もあります。
中々、その偽物を見破るのは難しいです。
偽物の多くは芋や小麦の澱粉から作った糖を本物のはちみつに混ぜられたものです。
従来は、この糖の成分を調べて判別していましたが、その検査をすり抜ける高品質な”偽物”も増えて来ているそうです。
ブランド物の時計やバッグなどと同じように、イタチごっこを繰り返しますね。
京都産業大学が発見した偽物はちみつの見破り方
出典:ハチミツ「偽物」見破ります 京産大、方法を開発:朝日新聞デジタル
本物のハチミツには、ミツバチのDNAが含まれている。その量はごくわずかで検出は難しかったが、DNAを増やす手法を応用し、分析に成功した。この方法はミツバチが蜜を採取した花も特定できる。「実は元々、花や産地を裏付けて付加価値を高めるために開発したものです」
野菜や果物の栽培で受粉を担うミツバチは欠かせない存在だが、病気で養蜂ミツバチの3割が死んでしまうシーズンもある。解決策に、強いミツバチをつくろうと試みている。
交配させては育てて性質を調べる地道な研究。実は病気に強いミツバチは既に誕生している。ただ、難点がある。「やたらと人を刺し、攻撃性が強い」。おとなしく刺さないミツバチもつくったが今度は働かない怠け者になった。
遺伝子組み換えではどうか。処理した卵を巣に戻すと、他のミツバチがなぜか細工を見抜いて退治してしまう。「人間の思うとおりにいかない行動の複雑さや知能の高さに、引きつけられますね」
本物のはちみつに含まれるごく少量のミツバチのDNAを増やす手法を応用したようです。
こちらにも書かれていますが、この研究元々ははちみつに花や産地をDNAで裏付けし付加価値を高めるためのものだそうです。
ミツバチサミットでもパネル展示されていたはずです。その時は蜜源植物を特定し付加価値を高めるという案内をされていたそうです。
まとめ
イメージ画像、わかりやすいように食品サンプルの画像を使いましたがもちろん食品サンプルは”世の中に必要な偽物”ですので、誤解のないように。
本物と偽物のイタチごっこがこれで終わるかどうかはわかりませんが、今回の発見は大きな意義があるのではと思います。
そして、それが本来の研究目的とは違った副産物的なものだというのも面白いですね。
消費者から「消費者の私達が偽物を見破る方法だったら・・」という声も聞こえて聞こえてきそうですが、世の中に流通しているものが全て本物になればその必要もないですね。
本物か偽物か?
そんなことを考えずに、誰もが安心して本物を購入できるような世の中に早くなって欲しいなと思います。
最後まで、読んで下さりありがとうございました。