コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【コーヒーの魅力と力】オスマン帝国崩壊にみるコーヒーの魅力と力

コーヒーの魅力と力

私は、コーヒーを飲むようになって40年近く経ちます。
 
ふとした時に、なぜこれほどの長い間ほぼ毎日飽きることなくコーヒーという飲み物は飲むことができるのか?そんなことを考えます。
 
コーヒーには様々な魅力と力があると思います。
 
それは一言で言い表すことのできないものであり、また人によってコーヒーのどこに魅力を感じるかは違うと思います。
 
1日にコーヒーを3杯飲む人であれば、1日の食事の回数とほぼ同じだと思います。
お茶や水を除いて、1日に食事と同じ回数だけ飲んでも飽きることのない飲み物は他にはなかなかないと思います。
 
ちょっとイライラしている時や興奮しているときにコーヒーを飲めば落ち着くこともできます。
 
反対に、今から大事な試合やテストなどがあると言う時、コーヒーを飲めばやる気と集中力が高まるような気がします。
 
また、仲の良い友人達と話をする時もそこにコーヒーがあると場が和むような気もします。

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私が思うコーヒーの魅力やコーヒーの力だけでも、すらすらとこれぐらいはあげることができます。
 
10人ぐらい集まって”コーヒーの魅力”について語り合ったらもっとたくさん面白いコーヒーの魅力が出てくると思います。
 

コーヒーはいかにしてオスマン帝国を崩壊に導いたのか?

 
いささかこちらに書かれている内容は大げさかもしれません。
 
オスマン帝国が崩壊したのは様々な原因があると思いますが、一番大きな要因はやはりロシアによる長期間に渡る執拗な攻撃だと思います。
 
新しい飲み物を巡っては、帝国内で賛否が分かれていました。イスラム教の経典には、コーヒーに関する言及はないものの、刺激の強い飲み物はアルコールと同様に抵抗感があったとされており、強硬派の聖職者が「煎(い)ったものはなんであれ飲んではならない」としてコーヒーを禁じるファトゥワ(イスラム法に基づく宣告)を発行したという記録も残っています。それでも、1555年に最初のKahve Khāne(コーヒーハウス)がイスタンブールに開かれると、コーヒーは帝国全土へと広がっていきました。
新しい飲み物(コーヒー)を巡って激しく意見が対立するというところだけみても、コーヒーという飲み物に大きな力があるのだと感じさせてくれますね。
 
当時のコーヒーハウスは単にコーヒーを飲む場所でなく、男性らの社交や情報交換、さらには教育の場でもありました。字が読める知識人がコーヒーハウスで読み上げるニュースの中には、政治批判、宮廷で渦巻く陰謀、戦争のうわさなどが含まれており、字が読めない大勢の民衆がそれに耳を傾けていたとされています。こうして、コーヒーハウスは反乱や民族自決の精神を醸成する言論の場となっていきました。コーヒーハウスには時の権力者らも一目を置いており、世論調査のためにコーヒーハウスにスパイを送りこむスルタンや、ムラト4世のようにコーヒーハウスの弾圧を行った為政者もいました。
 
情報交換、教育、議論などの場にコーヒーがあるのか?
 
コーヒーがそこにあるから、情報交換、教育、議論が起こるのか?
 
いずれにせよ、コーヒーに宿る大きな力と魅力を感じさせてくれますよね。
 
トルコには「コーヒーは地獄のごとく黒く、死のごとく強く、恋のごとく甘くあるべし」ということわざがあります。イスタンブールで文化芸術を研究しているサラ・ジラニ氏は「コーヒーはオスマン帝国の支配階級らにとって、お気に入りの飲み物でしたが、彼らはそれが帝国の終わりを早めるものだとは知りませんでした」と述べて、コーヒーを煮出す鍋がまさに地獄の門を開く一因になったと指摘しました。
 
オスマン帝国の支配階級が愛したコーヒー。それが皮肉にも帝国の終わりを早めてしまいました。
 
ただ、その当時コーヒーを飲みながら知識人が文字を読むことが出来ない大衆にオスマン帝国をさらに繁栄させ人々に豊かな生活をもたらすためにはという話をし議論させていたら・・・・・・
 
もしかしたら、オスマン帝国はもっと長く繁栄していたかも。
 
そんなことを考えると、コーヒーの魅力にさらに引き込まれそうです。
 

まとめ

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以前、コーヒーが好きになって半年ほどの学生が私の勤める会社にインターンシップでやってきました。
 
その学生になぜこのインターンシップに応募したのかと質問をしたらこう答えました。
 
「半年前まで、コーヒーに全く興味がなかったです。半年前に、あるコーヒーを飲んで初めて”コーヒー美味しいかも”と思ってから、一気にコーヒーにはまりました。インターンシップに参加することで、(コーヒーの)何がこれだけ人を惹きつけるのかを知ることが出来たらと思い応募しました。」
 
約2週間のインターンシップの最終日に、その彼に「コーヒーの何が人を惹きつけるのか。答え見つかった?」と聞くとやはりその答えは見つからなかったとのこと。
 
見つからなかっただけでなく、さらに色んな可能性や魅力が見つかり余計わからなくなりました(笑)と。
 
生涯、コーヒーを飲み続けても一言で端的に言い表せるコーヒーの魅力というものは見つけることが出来ないと思います。
 
その答えがないこと(見つけられないこと)に多くの人は、コーヒーのさらなる深みにはまっていくのかなと思います。
 
最後まで、読んで下さりありがとうございました。