"お茶の国"中国
お茶の発祥地でもある中国。長い歴史の中でお茶を飲む文化を継承してきた中国でも今若者を中心に空前のコーヒーブームが起きています。
スターバックスを始めとする欧米のコーヒーチェーンだけでなく、中国独自のチェーンも増えてきているようです。
そして、日本と同じようにコンビニエンスストアでのコーヒーの販売や自家焙煎店も増えてきているようです。
私の記憶が確かなら、2005年頃中国でのコーヒーの飲用率は3%ほどだったと思います。
3%といっても、分母となる総人口が日本の10倍を超えているのでそれ相当な数ですね。
2010年頃の中国では、まだスターバックスは外国人客で占められることが多かったようです。
もちろん、当時でも中国人の若い客もいましたが彼らが注文するものはチョコレートや抹茶ドリンク、ジュースが中心でコーヒーを飲む人はまだまだ少なかったようです。
彼らが、決して安くはない飲み物を買ったりカフェに入店したりするのは、その行為自体がファッションでした。
そしてその頃は、なかなか中国でコーヒーを飲むことが根付かずに、撤退していくコーヒーチェーンもまだまだ多い時代でした。
中国で急伸するコーヒー消費量
それから5年経ち、2015年頃。
5年間で中国のコーヒー消費量は1.6倍の約7万トンへと増加したそうです。
特にレギュラーコーヒーが占める割合は毎年約20%ずつ増えました。
2010年頃、中国国内のスターバックスコーヒーの店舗数は500店舗弱でしたが2021年現在4700店舗を超えているそうです。
そして2021年度末には6000店舗へと拡大する予定だそうです。
日本と同じように、もともとお茶を飲むことが主流だった中国。
若者にとっては、お茶ではなくコーヒーを飲みながら友人達と公園でくつろいだりカフェで楽しい時間を過ごしたりと言うことがすでに当たり前になってきているのかなと思います。
すでにそれが文化として根付き始めたのではと思います。
中国都市部の若者たちの中産階級は、2000年には総人口のわずか3%ほどだったそうです。
それが今では50%を超え、さらに今後生活が豊かになると予想されています。
コーヒーの飲用率の増加は、その国の豊かさにある程度比例しているのかなと思います。
14億人の人口を誇る中国の消費力は、コーヒーの世界においても市場を動かしかねないパワーがあります。
そこに怖さを感じてしまいます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。