アカシアはちみつ
”はちみつの女王”と呼ばれるアカシアはちみつ。
ひと口食べてみると、食べ慣れた感じのはちみつの味のイメージに近いものだと多くの人は感じると思います。
はちみつの種類って、百花蜜を含めれば無限にあると思います。そんな数多くある蜂蜜の中でも、トップクラスの癖の少なさ、食べやすさを誇るのがアカシアはちみつです。
そして、これからはちみつをもう少したくさん食べてみようかな。はちみつを生活の中に取り入れてみようかな。そんなふうに思っている、はちみつ初心者の方に嬉しいのはスーパーマーケットや食料品専門店に行って、比較的手に入りやすいとところかなと思います。
アカシアはちみつはどんな花から採れるの
アカシアはちみつと言うのはアカシアの花から採れたはちみつになります。何種類もの花の蜜が入っている「百花蜜」(ひゃっかみつ)ではなく、ほぼアカシアしか入っていないので「単花蜜」(たんかみつ)と呼ばれるものになります。
アカシアと一口に言っても、いくつかの種類があります。
アカシアと聞くと黄色い花を咲かせるミモザアカシアを思い浮かべる人も多いかなと思います。しかし残念ながら、ミモザアカシアからはちみつは採れません。
私たちが、普段食べているアカシアはちみつは白い花を咲かせるニセアカシアから採れたものになります。
少し前、SNSでも山崎製パンのランチパック「はちみつ&マーガリン」のパッケージに描かれているアカシアのイラストがミモザアカシアだったと言うことで話題になっていました。
名前の頭に「ニセ」と付いているので、ついついニセモノかと思ってしまい紛らわしいですね。
アカシアはちみつの魅力
私が思うアカシアはちみつの魅力は大きく分けて2つです。
- 見た目と味の美しさ
- ”果糖”が多い
1つ目の「見た目と味の美しさ」。アカシアはちみつの色は薄く透き通っているものが多いです。
はちみつ売り場のたなで、はちみつがいくつも並んでいる中でもアカシアはちみつのその色はひときわ美しく見えると思います。
そして、私はその味も美しいと思います。
バランスが良く、クセがなく、その味わい一つ一つの押し出しが強くない。一昔、ふた昔前の日本女性の「3歩下がって歩く」的な感じを受けます。
「おしとやか」と言う表現が近いかなと思います。
そして2つ目は「”果糖”が多い」。
最近、アカシアはちみつは「低GI食品」としても取り上げられることが多いです。
はちみつの成分のおよそ8割は単糖類であるブドウ糖と果糖から組成されています。
そのブドウ糖と果糖の割合においてもアカシアはちみつは果糖の割合が高いとしてよく知られています。
ブドウ糖は、体内に入ると素早くエネルギーとして取り込まれますが、果糖はゆっくりとエネルギーとして取り込まれます。
そのため、血糖値の上昇が緩やかなので「低GI食品」となります。
最近、少し血糖値の高さが気になるんだよなと言う人は、普段の料理に使うお砂糖をアカシアはちみつに置き換えて使ってみるといいかもしれませんね。
そして、はちみつ初心者の方に多いのが「固まったはちみつは苦手です」という方です。
要は結晶化したはちみつが苦手という事ですね。私はもちろん、とろ~っとした滑らかなはちみつの舌触りも好きですが、結晶化したはちみつも大好きなので、この辺は人の好みによって大きな差が出ます。
はちみつが結晶化する原理は、花粉を核にしてブドウ糖が集まることで結晶化が始まります。
アカシアはちみつは、ブドウ糖も少なくさらに花粉も比較的少ないので結晶化しにくいです。
私も、アカシアはちみつが結晶化しているものはほとんど見たことがありません。
そして、アカシアはちみつは呑兵衛にも嬉しいですよ。
お酒を飲むと、アルコールは体内でまずアセトアルデヒドに分解されます。果糖は、その分解の手助けをしてくれます。
次の日、ちょっと二日酔いが心配だな。ちょっと飲みすぎちゃったな。そんな時は、アカシアはちみつを少し多めに食べてみるといいかも知れませんね。
アカシアはちみつって全部同じ味なの
アカシアはちみつ自体、本当にバランスよくクセがない食べやすいはちみつです。
1種類だけのアカシアはちみつを食べると、おそらくアカシアはちみつを何度か食べた事ある方は同じ味だと思うかもしれませんが、産地の違いなどでアカシアはちみつを数種類用意して食べ比べてみるとやはり差があります。
ただ、私が思うのは他の単花蜜に比べるとアカシアはちみつは産地の違いによる差は比較的小さいとは思います。
普段遣いでアカシアはちみつをメインに食べてみたいなと思う人は、ハンガリー産のものをお勧めしたいです。
ただ、ハンガリーでも最近は年によってはアカシアはちみつが全然採れないということも増えて来ています。
それでも比較的、手に入れやすく価格も抑えているものが多いです。そしてハンガリー産のアカシアはちみつはアカシアはちみつの中でも「サラリ」とした印象を私は持っています。
あまり差を感じにくいアカシアはちみつですが、私が今まで食べたアカシアはちみつの中で1番感動したのは巣鴨養蜂園のアカシアはちみつです。
巣鴨養蜂園の「あかしあはちみつ」はコチラから購入出来ます。
見た目の色も、少し緑がかったような。そしてその透明度も高く美しいです。いや美し過ぎます。
そして食べてみても「美し過ぎる」と言う言葉でしか表せないくらい食べやすく、うっとりとしてしまいました。
動画で紹介
⇑今回の『アカシヤはちみつの魅力』について動画にまとめました。
後半では、私がアカシヤはちみつのテイスティングを行っています。
早送りはしていますが、オヤジがうっとりとはちみつを食べている姿は目に余るものがあると思います。
ホラー映画などが好きな方は見ていただくと良いかもしれません。
普段あまりはちみつは食べないけども、1回はちみつ買ってみようかな。そんな方には、まずはアカシアはちみつをお勧めします。
動画内で、私がテイスティングしている「アカシアはちみつ」はコチラから購入出来ます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。