自転車の動力
最近、近所に出かける時子供の自転車を借りて行くことがあります。
今の子供たちにとっては当たり前なのかもしれませんが、乗るたびに驚くことがあります。
それは「ライト」です。
夜走っていたり、少し暗いところになると勝手にライトが点灯します。
しかも、ライトがついても漕ぐ力は重くなりません。
子供の時、夜走ると電気をつけて重くなるのが嫌でした。
今どきの自転車なら、全くそんな事は無いので夜買い物にコンビニに行く時などにもすごく楽に感じます。
物理は苦手なので詳しい事はよく分かりませんが、自転車のペダルを踏み力を加えることで自転車は走ります。
タイヤやホイールが回転している力をうまく利用すれば、ライト以外にもいろんな使い道はあるのだと思います。
昔、バラエティー番組などで自転車をこいだ動力を使って何かを動かしたりというのを見た記憶があります。
そして、グアテマラで自転車を使って作るコーヒーが注目されているそうです。
グアテマラの「ドライ・バイシクル・パルピング」が世界に注目されている
一体、自転車を使ってどうやってコーヒーを作るのか全く想像できなかったですが、聞けばなるほどと思いました。
コーヒーチェリー(コーヒーの実)の果肉部分と種子(豆)の部分を分離させる脱穀(だっかく)に利用しているようです。
聞いた瞬間「なるほど」と思いました。
この脱殻という処理は、コーヒーの精製に欠かせないものです。
しかし、小規模農家は脱穀機を購入することも難しく、コーヒーチェリーのまま売却するしかありません。
コーヒーチェリーのまま売却すると、安値でしか売却できないのでなかなか生活を豊かにするのは難しいです。
そんな現状に立ち上がったのが「GOOD COFFEE FARMS」の代表者カルロス・メレンさんです。
自転車の動力を利用した脱穀機を考案、開発した人物です。これなら小規模農家でも安価で手に入り、ランニングコストもかからないでしょう。まさに「グッドコーヒーファーム」ならぬ「グッドアイディア」ですね。
そしてグアテマラのコーヒー農園では、脱殻の作業において大量の水が使用され、その水による環境汚染も問題となっているところも多いようです。
水も電気も燃料さえも不要な自転車だ角は、環境面においても良さそうですね。
そして、水を使わないためコーヒーチェリーの糖分が水で流されず、通常より長い時間糖分が豆に吸収されるため、コーヒーチェリー本来の甘みを感じるフルーティーな風味に仕上がるそうです。
「ドライ・バイシクル・パルピング」応援購入サービス
そして今、「Makuake」で自転車脱穀で精製されたコーヒー豆を購入しながら、カルロスさんを支援するコースが登場しているそうです。
すでに当初の目標であった200万円を突破し、現在はストレッチゴール(300万円)に向けてあと2週間ほどです。
応援購入者全員にドリップバッグの追加プレゼントも用意されているようです。
グアテマラのコーヒーを飲みながら、自転車を必死に漕ぐグアテマラの農園主を思い浮かべてみると何か新しい自分を発見出来そうな気がしちゃいます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。