コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

イベントが多い時期だからこそ楽しんでみたい「コーヒー・マリアージュ」

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マリアージュとフードペアリング

「マリアージュ」と「フードペアリング」。似たような意味で用いられる言葉です。


ほぼ同意で扱われることが多いと思うのですが、私の中では使い分けています。


「マリアージュ」という言葉は結婚を意味する「marriage」から来た言葉です。


2つのものが合わさることで相乗効果によって互いがより良いものになると言うようなニュアンスに捉えています。


フードペアリングも同じように「相乗効果」によって、それぞれのものがより良くなると同じように使われることも多いですが、私はどちらか一方が主役になるのがフードペアリングだと考えています。


ただ、中には相乗効果によってどちらも良くなるという組み合わせもあります。フードペアリングの中にマリアージュがあるというふうに私の頭の中では位置づけています。

 

ただ、一般的には「マリアージュは結婚を意味するフランス語で、“複数の食べ物を一緒に飲食して相乗効果を生む現象”を指し、英語では『フード・ペアリング』とも言う」と言語による違いとされています。


そして、コーヒーでこのマリアージュを楽しむのが「コーヒーマリアージュ」と呼ぶようです。

 

年末から年始にかけてクリスマスをはじめ、イベントごとが多いです。

 

イベントがあれば、それに合わせて食べるものもあると思うのでぜひ「コーヒー・マリアージュ」を楽しんでみたいですね。

 

コーヒーマリアージュの基本

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「コーヒーにどんなフード(食べ物)が合うかを考えるときの基本は、それぞれがもつ“共通点”を見つけ出すことです。似ている味や風味のコーヒーと食べ物を合わせることで、『コーヒー・マリアージュ』は成功しやすくなるのです。

味わいや質の濃淡の組み合わせ。これがいちばん分かりやすい例になります。まず、浅炒(い)りと深炒りのコーヒーでマリアージュを試してみましょう。

たとえば、浅炒りの酸味が豊かでライトなコーヒーは、クラッカーに合います。共通する長所である“軽い味わい”をお互いに消し合わず、隠れた持ち味が引き出されることから相性よく感じられます。

一方、深炒りの苦味が豊かでストロングな味わいのコーヒーは、ダークチョコレートに合います。ストロングコーヒーのコクと苦味はダークチョコレートの濃厚な甘みに同調して、お互いの強い特徴に秘められた、“第二、第三の風味”を引き出してくれるのです。

逆に対照的な味同士といえる深炒りのコーヒーとクラッカー、浅炒りのコーヒーとダークチョコレートとの組み合わせはそれぞれの特徴を消し合ってしまうので、NGです。

味わいの質や濃淡といった共通点のほか、香りや風味の特徴をつかむことも大切です。たとえば、コーヒーからナッツやフルーツの風味を感じ取ったら、その食材を使った食べ物をあわせてみるのも成功しやすい『コーヒー・マリアージュ』のコツといえます」(UCC)

「コーヒー・マリアージュ」の秘訣 味わいを深める組み合わせ - ウェザーニュース

 

「コーヒー・マリアージュ」の基本は味や風味の方向性が似ている者同士を合わせること。また、味の強さを同じようなバランスで揃えると失敗しにくいです。

 

まずは、このあたりを意識してコーヒー・マリアージュを楽しんでみましょう。

 

そして、慣れて来たらちょっと冒険してみるとさらに新しい世界が広がりますよ。

 

上級編:互いを補ったり条件反射・錯覚を利用したりするワザ

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「まず、お互いを補うもの同士を合わせることです。酸味の強いコーヒーに甘さや苦さを加えて“ボディー感を補う組み合わせ”にすると、味に奥行きを与えてくれます。たとえば、『深めに焙煎したモカ』と『桜餅』です。モカを深めに焙煎(ばいせん)すると、モカならではの甘苦さに独特のスパイシーさが生まれ、サクラの葉の塩漬けの風味ととてもよく合うようになります。

ただし、お互いを補い合うという組み合わせを見つけるのは、似たもの同士を探すよりも難易度が高いといえます。

さらに、人間の条件反射・錯覚を利用するというワザもあります。梅干しを食べた後にお茶を飲むと、お茶が甘く感じられたという経験があると思います。そんな“強い渋みを感じた後は甘みを数倍に感じてしまう”“わずかな塩分は甘いと認識してしまう”などといった反射・錯覚を利用した、マリアージュの方法もあります。

たとえば、『中炒りのキリマンジァロ』と『オレンジの輪切りが乗ったパウンドケーキ』の組み合わせです。オレンジの皮の渋みがコーヒーに潜んだ、やわらかな甘味を引き出してくれます」(UCC)

 

条件反射や錯覚は自分で見つけるのはかなり難しいです。だからこそ、見つけることが出来たときは嬉しさも倍増しますよ。

 

いつも何気なく飲んでいるコーヒーを、さらに楽しむことが出来、小さな幸せを見つけることが出来るのが「コーヒー・マリアージュ」かなと思います。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。