私の「はちみつ講座」でするお願い
私は、はちみつの講座を開催する時は必ず最後に「お願い」をさせていただきます。
お願いする事は、以下の2つです。
1.そばアレルギーの人にそばはちみつを食べさせないで
2.周りに子育て中の方や妊娠中の方がいたら「蜂蜜って赤ちゃんに食べさせたらダメなのだよね」と声をかけてください
周りに、そばアレルギーの人がいたら蜂蜜を食べるときに気をつけたほうがいいよと声をかけて欲しいです。
「そば蜂蜜」には、明確に「そば」と書かれているので、そばアレルギーの人もおそらく食べないように気をつけていると思います。
様々な花の蜜が入っている「百花蜜」にも、親切なものには「この蜂蜜には、そば蜂蜜が入っている可能性があります」のように書かれているものもあります。
ただ、そう書かれているものは少ないです。
百花蜜にも、そば蜂蜜が入っている可能性はあるので避けてもらったほうが無難です。
じゃぁ、単花蜜は大丈夫なのか?
「れんげ蜂蜜」や「みかんのはちみつ」などのように、一つの花の名前が入った単花蜜と言われるもの。
これなら安心して食べられると思われるかもしれませんが、「れんげ蜂蜜」と書かれているはちみつでも、れんげ以外の花の蜜が入っています。
特に単花蜜であっても、採蜜された地域の近くに蕎麦処であれば、単花蜜であっても食べないでおくのが無難です。
そして、2つ目の「赤ちゃんに蜂蜜を食べさせない」。
これは、蜂蜜の中にボツリヌス菌が存在している可能性が高いからです。
ボツリヌス菌が入っている蜂蜜を大人が食べてもなんともありません。
ただし、腸内環境が未発達な乳幼児が食べるとボツリヌス菌が活動を始めます。
このあたりのことを、すごくわかりやすくまとめた記事があるのでご紹介します。
なぜ、赤ちゃんにはちみつを与えてはいけないのか?
Q 子どもが離乳食を始めたよ。
ヨミドック くれぐれも、ハチミツは与えないでくださいね。まれにボツリヌス菌という細菌が含まれていることがあり、「乳児ボツリヌス症」という感染症にかかる可能性がありますよ。
Q もし、かかったらどんな症状が出るの?
ヨ 乳児のまだ発達していない腸内で、繁殖した菌が強い毒素を作り、便秘、乳を飲む力の低下、脱力、泣き声が小さくなるなどの症状を引き起こします。国立感染症研究所によると、国内では1986~2020年に計42例が報告されています。このうち17年には、東京都の生後6か月の男児の死亡例がありました。栄養を補おうと、ハチミツを混ぜたジュースを与えていたそうです。
Q 怖いね。でも、加熱して調理すれば、ハチミツを使っても大丈夫でしょう?
ヨ ボツリヌス菌は熱に強く、死滅させるには120度で4分以上加熱する必要があります。一般的な加熱調理の程度では殺菌できないので、乳児に与える食事には絶対使ってはいけません。
蒸しパンやクッキーなど、乳児が口にしやすい市販の加工食品にハチミツが入っている場合があるので、成分表示をしっかり確認しましょう。
Q 知らなかった。ボツリヌス菌は、ハチミツ以外にも含まれるの?ヨ この菌は、土壌や河川など、自然界に広く存在します。乳児ボツリヌス症との因果関係が明らかになっている食材はハチミツのみですが、自家製の野菜スープ、井戸水などが原因と疑われるケースもあります。乳児に与える食材は、よく水洗いすることが大事です。
Q ハチミツは、いつごろから与えてもいいの?
ヨ 腸内環境が整ってからなら、ハチミツはリスクの高い食材ではありません。食べ始めても大丈夫な目安は1歳です。体調やお 腹なか の調子など、様子を見ながら与えるとよいですよ。
Q 誤って乳児にハチミツ入りの食材を与えてしまったときは、どうすればいい?
ヨ 慌てずに、他の病気と同様に乳児の様子を見て、受診するかどうか見極めましょう。首が据わらなくなる、まぶたが垂れ下がる、元気がなくなるなど、乳児ボツリヌス症特有の症状が表れれば、すぐに受診させてください。
1歳未満の赤ちゃんにはちみつを食べさせてしまうという事故。絶対に避けて欲しいです。
これだけ言われるようになってもた「食べさせてしまった」というのは、きつい言い方をすれば、もう「事件」と言われても仕方がないレベルのことかと思います。
人の命が関わることです。
無駄な事故をなくすためにも、赤ちゃんを子育て中のお母さんや妊婦さんが近くにいらしたら、嫌味にならない程度に「赤ちゃんに、はちみつ食べさせたらダメなんだよね」と声をかけてください。
よろしくお願いします!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。